なんだろ、槙さんやばいな。画像のシーンはいいんだけど。
勝利の悪魔2巻
槙ようこ・りぼんマスコットコミックス
(りぼん掲載)
★あらすじ★
田中森朝実16歳、今までセレブ生活を送っていたのに父の会社の倒産でお金持ち私立から転校を余儀なくされた。
しかしそこは田中森の常識を超越した学校。授業は崩壊しているし生徒もぶっ飛んだ恰好で遊びに来ているだけ。さらに超絶美少女の木下光は田中森に圧倒的なインパクトを与えた。実は男の子。
今回は学園祭。一位になったクラスには一人一万円配られるということで沸き立つ生徒たち。一方田中森はお金を稼ぐためにアルバイトを考えていたが、勉強ができる長所を生かし生徒に塾を開こうとする。
しかし自由すぎる皆様が乗ってくるはずもなく‥落ち込む田中森だったが、他のクラスの渉が申し出て来た。それから田中森を「先生」と慕いベッタリな渉を見ていて光は‥?
二ヶ月連続コミックス、2巻ついに登場!
☆☆☆
1巻は「ギャグなのかシュールを狙っているのか紙一重だな」と引いて見ていましたが、2巻でガッカリしました。これはダメな展開です。
せっかくフリースクールみたいな自由な学校を舞台にしておいて、これからどんな破天荒な展開になるのかと思ったら、
★少女漫画にありがちな学園祭が始まり、
★最近の少女漫画に多い「束縛系」で「幼稚」なキャラが主人公たちを困らせた。
これなら別に舞台があんなに奇抜じゃなくても、「槙ようこ」じゃなくてりぼんの新人さんが書いてもちゃお増刊でも同じじゃないかと思いました。
束縛系の「渉」(女の子)は田中森に甘えて仲良しの光を敵視しているように見えて実は「なんでもできてなんでももっている光」に嫉妬し、半面で光になりたい=「好き」なわけですが‥
いやね、本当にりぼんの漫画には主人公にまとわりつく束縛ちゃんが多くって、多少カラクリが違っていても「またかよ!」と思ってしまうのです。
それから実は‥田中森が「塾を開く」と言って勉強に興味ない学園の輩に無視された時、とっとと需要を求める場所に行くのかなと思ったんですよね。学外のキャラと交流すればそれなりの展開もできたろうし、田中森の「学力」を求めるのは「同い年の高校生」とは限らないのですから。中退した人やこれから高校受験を考えている「大人」というセンもある。
だけど幼稚な渉に利用されて終わってしまいました。
これは‥光がいうとおり「学園の奴らを見限らないで欲しい」、その想いに田中森が応えたわけなんですけれども‥それなら本当に学園内で田中森が頑張る姿を書けばよかったんです。学園祭なんて安易な方向に持ち込まず(内装を壊されるとか、ちゃおでもやりつくしてる展開‥どこの編集がそんなことさせてんの)。
だからもう‥「なんで学校という『ハコ』にこだわり続けるりぼん?!」と怒ったというか、
それを槙さんが本気でやってるのか編集がアホなのかどちらにしろ心配です。
前の作品「山本善次朗と申します」が休載してしまい‥増刊で続編が出される事になったわけですが、槙さんのファンはやはり「山善」を期待しているようです。
子供は漫画に対するサイクルが早いので一年待って本誌に山善の続きが来てもダメなんですが、
槙さんのコミックスを買うのはりぼんを卒業した年長組です。
どう見ても山善の方がいいのは明らかで、「少し槙さんの地を抑えたほのぼの展開」や「槙さんの描く善次朗みたいな大人」がやはり読みたいですね。
そして種村・酒井・春田さんたちが「いろいろあるがそれなりに」漫画を成長させているだけに‥
つか、「何故槙さんはマーガレットやクッキーに移籍しないのか」ですね。
「りぼんにいらない」ではなく、「マーガレット等がこのクオリティを欲しい」んじゃないかなと。
どうなんだろ。
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