- ちはやふる 7 (Be・Loveコミックス)/末次 由紀
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「やりたいことを思いっきりやるためには
やりたくないことも思いっきりやんなきゃいけないんだ」
ちはやふる7巻
末次由紀・BLKC
(BELOVE掲載)
★あらすじ★
小学生の時にかるたの楽しさを千早に教えてくれた新。今、ようやく新がかるたの世界に戻って来た!
そしてクイーン挑戦権を賭けた東日本予選大会が始まる。以前原田先生に「札を速く取ってはいけない」と言われていた千早。千早の取りえは「速さ」だったのだが、その理由が眼前に!!
ついに「この漫画がすごい」オンナ編一位を獲得した、天下無敵、体育会系かるた漫画!!
☆☆☆
今年の「この漫画がすごいオンナ編」、ちはやふるが取ったのはいいもののラインナップが変わらないということにいろいろと不安を感じました。描く側にもう打つ手がないのか、サルベージする側の手が少ないのか‥不思議。
さて「クーベルチュール1巻」と同時発売をするためにかなりギリギリまで収録してくれているこの巻!
7巻で注目するべきはやはり、千早に速さの封印をした「意味」が分かる場面でしょうか。6巻では速いだけでお手付きを連発し、ベテランA級の金井さんに負けてしまいました。その「負け」は身体に刻み込んでも、まだ千早には封印の意味がしっくり来ていなかったのです。
そこに現れたのがなんと小六でA級の「立川梨理華」。最年少で注目されてる女の子です。
この前は主婦の金井さんで今度は小学生‥かるた競技者の年齢層の厚さに毎回驚かされます。
ところが千早は、彼女が以前の自分だと気付きます。まさに「速いだけ」の相手だったのです。
自分はこれを本誌で読んだときグッと来ましたね。金井さんだけでなく梨理華を出して千早に「速さだけでゲームをしない」ことを反復して覚えさせている。
さらに冒頭の言葉です。実は東日本大会に出る前赤点だらけの千早は「次で赤を取ったら出さない」と顧問の宮内先生から言われて、新と太一が出る大会を見に行く事が出来ず机くんのもとで勉強をしていたのですが我慢できずに出掛けてしまいます。
そして戻って来た時に机くんに言われたわけです。
机くんも秀才ですがなんといっても太一が校内一位。しかも厳しい親から「一位をとらないとかるたをやってはいけない」と言われ、みんなの見えない場所で必死に勉強している太一。
太一の苦労を知って、競技以外でも「頭より身体が先に出る」千早はさらに「我慢」の大事さを知るわけです。
千早って、少年漫画の主人公をそのまんま美少女にしただけのキャラクターですよね。そして「努力友情勝利」を掲げて猛進している。自分も半分はスポ根だと思って読んでいます。しかし「ちはやふる」は普通の少年漫画と違い「大会で成長する」とか「負けたらその分強くなる」なんて成長の仕方はしないのです。
もちろん「我慢」を覚えさせる漫画もありますが、さっさと結果が出てしまうし日常を重ねるイベントは除外されてしまいます。
ここが「日常」を重んじる少女マンガのよさなのでしょう。
しかしちはやふるが支持されるのは女性の読み手が逆に「少年漫画」を読み慣れて来たということでもあるのです。
さて7巻の表紙はかなちゃんだったわけですが‥肉まんくんと机くんは表紙に上がれるのでしょうか‥?二人同時だったら泣けるなあ‥。
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