ジャンク的漫画日記-Image2064.jpg

「嫌な気持ちがあふれて 支配されてる私に
神様はきっと味方なんかしてくれない」


スターダストウインク2巻
春田なな・りぼんマスコットコミックス
(りぼん掲載)


★あらすじ★
どうも。古城杏菜、中3になったばっかりの15歳です。この前幼なじみの颯にコクられたんだけど、私と颯と日向3人でいなきゃイヤって思ってきっぱり断ってしまいました!それはさておき。
ハイッ!現在私には深刻な悩みがあります!実は成績の事が親にバレちまいまして、受験を踏まえて「家庭教師雇う」とか言い出したんですよ!最悪です!
だけどそれが初恋の相手・真白くんだったんですよ!!嬉しいかも!
颯と日向はイマイチいい顔してないんですけど。
中間テストが終わって運動会が近づきまして、いきなりパネル係を押し付けられました。最悪です。でも同じ係の望月さんは結構やる気だし、日向もいる。じゃー頑張ろうかなと思ったら、望月さんは日向が好きみたいで。え、マジですか。
しかも真白くんは「本当の初恋の相手」が誰なのか教えてくれたんだけど‥


☆☆☆
今回も「DQNあらすじ」でいかせていただきました。1巻でも説明しましたが、この軽くキレそうになる語り口が春田さんの味であり読者に支持されていることをご了承ください。


小さな時から颯・日向と3人で仲良くしてきて、それでいいと思っていた杏奈。しかし中学生ともなると彼氏彼女を意識しだすし「どちらも好き」と言ってられなくなる。1巻では颯が告白してきて一回OKしたのですが3人のバランスが崩れた事で杏奈がギブアップしてしまったんですね。
中学生だとこんなもんかもしれないなと思いつつも、杏奈は「純粋」「一生懸命」であることに冷めているというかそういう人間見たら「軽く引く」みたいな態度をとるタイプ。それがカッコイイ、フツーだと思い込んでいるのでしょう。そんな感覚から真剣に恋をする事を格好悪がっている。未熟な上に困った子です。
りぼんは読者の視点に近い所をかきたがるわけですが、それより対象年齢の低いちゃおとなかよしの主人公のほうがしっかりしていて人を気遣う面があり人格的にスジが通っているので、「思春期」以外の方はそちらのほうが納得すると思うんですよね。つか最近増えつつある「床を転がりたくなるくらい初々しいラブコメが読みたい人(言っておくがここに男女・年齢は問われない)」が読んだら‥一回そういう感想見てみたいな‥

で、今回杏奈の前にその「一生懸命で純粋」なキャラ・望月くるみが現れます。
杏奈は地味だけどパネルに積極的な望月さんに最初「かわいい(多分別の意味で)」「面白い(同じく)」と感じています。

この望月さん、パネル係をまとめたり本当に一生懸命、好きな日向と話すだけでいわゆる「少女漫画」なオーラを放ったり、
普通ならこういう子がヒロインだろうと思う面がたくさんあります。非常に魅力的です。しかも杏奈みたいに彼女を引いて見ているキャラにも優しい。

やがて望月さんは日向にアタックすることを「間違えて」杏奈にメールしてしまう(本当の相談相手は美術教師のマリちゃん)。彼女のひたむきさを知った杏奈が叫ぶのが冒頭のモノローグです。


でも今更そんなこと言っても、手遅れだろ‥

この漫画が何故三角関係なのかわかって来たような。
日向の喪失が杏奈の試練って事ですね。
これなら杏奈の煮え切らないキャラが生きてくると思います。


でも日向の本命は望月さんじゃなくて美術教師のマリちゃんだったりして(でも「サボテンの秘密」「チョコレートコスモス」もそんなだったか)。

自分はかなり日向好きですよ。テンプレ性格している颯より面白いです。
読者に杏菜を通してショックを感じてもらい、颯で妥協してもらう。

こうであればいいなと思いますが、さてどうだろう。


スターダスト★ウインク 2 (りぼんマスコットコミックス)/春田 なな
¥420
Amazon.co.jp
★追記

日向がマリちゃんを好き、ではなく「進路を相談していた」というオチも考えられます。芸術系の高校に行くと遠く離れるわけで。

喪失の痛みは颯も感じていた、それに杏奈が気付くカタチでしょうか。日向も「颯に譲る」前提だろうけど、これは少女マンガ的ご都合設定ですからなくても構わないと自分は思います。