ジャンク的漫画日記-Image1992.jpg

「新
私たちが見つけた夢は
こんなに」


ちはやふる6巻
BLKC・末次由紀
(ビーラブ掲載)


★あらすじ★
説明不要、マンガ大賞を受賞した大人気かるた漫画!!
クイーン・若宮志暢の圧倒的な強さ。負けた千早はさらにかるたに打ち込む。しかし、師匠の原田先生から「早く取ってはいけない」と言い渡される。早さは千早の武器。混乱したまま公式戦に挑むのだが‥?
そして瑞沢高校かるた部の面々も「昇級」をかけた戦いに!!


☆☆☆

表紙がようやく太一です。ぽっと出のクイーンに5巻の表紙を取られ、なんか役周り的にもかわいそうな太一ですね。美形なのに。もうこれ「決まっちゃった」感じでもありますが‥美形なのに。
あ、でも自分は末次先生と同じ「メガネフェチ」なので新の洗練された地味さが好きなんですよね。ごめん太一、美形なのに。


さて顔の話は置いといて、今回の目玉はやはり、かるた部の仲間たちが昇級のために今回「敵」として戦っているということ!太一と肉まんくんはA級、かなちゃんと机くんはC級を争うのです。

その中でも春に初心者だったかなちゃんと机くんの戦いは素晴らしかったです。実は3位以上で昇級できるので決勝についた時点で上がっているのですが‥そんなこと構わない。
かなちゃんはかるたの意味で取る能力があるし、机くんにはデータ集積能力とゲーム的な戦略がある。
さらにかなちゃんにはすごい能力が。これは絵で見て貰ったほうがいいですね。
かなちゃんは呉服店の娘で短歌が好き。だけど周りからは「生まれた時代間違えてる」と言われてきました。だからと言って捨てられるような愛情ではありません。それを拾ってくれたのがかるたでした。

かなちゃんの取り方はかるた競技からいったらちょっと外れている‥千早とは全く逆のやり方です。しかし、早いだけの千早より「お手付き」が圧倒的に少ないのです。


「お手付き」。今回千早に突き付けられたのはまさにこの弱点です。

千早には詠み手の声を誰よりも早く聞ける才能があり、それでA級まで上り詰めて来ました。
しかし今回当たったA級の「金井桜」は‥千早に「早いだけの相手でよかった」と言うのです。

お手付きした分の札を確実に取られていき、千早は負けたのですが、実戦によって早さだけでは勝てないと理解できました。
ところで金井さんは二人の子持ち、かるた歴35年!
試合の後彼女は「いまでも夢はクイーン」と言います。


ここで冒頭の台詞です。

かるた競技がスゲーのは、男女の差がないどころか老若の差すらないということ。
ちはやふるはスポ根に近いストーリー展開をしていますが、少年漫画のスポ根に女子は入り込めません。少女漫画からスポ根が消えた理由はその空しさと「華麗さと優雅さを捨てろ」と言われる修行僧のような窮屈さ。
男女が一緒に、らしさを備えながら平等に戦える。これだけですごいと感じるのですが今回金井さんの登場で年齢差すら越えたのです(もちろん原田先生も現役ですが)。
で、現在店に並んでいるビーラブにはさらに今回の戦いの結論が出ていたりしますが‥

千早が新に叫びたかったのは「かるたはずっと続けていられてずっと好きでいられるものなんだね」ということ‥

若さだけがもてはやされる現代、この言葉とかるたの存在は大きいです。ビーラブの読者もグッと来たのではないでしょうか。


さてさて、いろんな漫画賞を総なめしているのに掲載誌がビーラブの為購読や立ち読みができない男性がたくさんいるようですが‥
りぼんやなかよしを立ち読みするよりは遥かに大丈夫な筈です!末次先生の古巣別フレよりも手にしやすい!
「みんなでビーラブを立ち読みする会」とか発足していろんなコンビニを制覇していったら、女性雑誌の展開は変わるのでしょうか?
でも実はドラマになった「だいすき!」やロングランしてる「生徒諸君」など、読んで恥ずかしくない漫画ばっかりなんですけどね‥


立て!男性諸君!


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