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買うのにかなり勇気がいりました。マガジンだし。


第九征空騎兵師團1巻
藤崎了士・マガジンKC
(週刊少年マガジン掲載)


★あらすじ★
原子力を積んだ人工衛星が墜落し、甚大な被害を受けた近未来。「核兵器」は封じられる事となったが、逆に航空攻撃が激化する世界となった。
伊王野アカツキはどんなに不良に絡まれても攻撃を受けることはなかった。「オレは強い!」と自負していたが同居していた同い年の天才少年・斎武翼に否定される。「お前の力はそのために使うものじゃない」
アカツキは強いのではなく、普通の人間が意識する視界よりずっと広い「千機眼」を持っているのだ。

翼がガリメア共和国に行ってしまってから4年。アカツキは空軍のパイロットになっていたが「落ちこぼれ」の烙印を押されていた。しかしエンジニアの矢納はアカツキの戦闘データが一切「最高機密」だと気付いて‥?!


☆☆☆

何故この漫画を買うのをためらったのか。
まず、期が熟した漫画は多いけど現在新作が皆無のマガジンだから。

それから作者が「藤崎聖人」の名前でサンデーの「ワイルドライフ」という連載を書いていたからです。
いえ、実はデビューはマガジンなので戻って来ただけなんですが。

自分は「ワイルドライフ」が大好きでした。
絶対音感を持つ岩城鉄生が獣医としてガチンコする漫画だったんですが‥つい最近もドラマになりましたよね。
あの漫画は実は、陵刀司という天才獣医が少年漫画にも関わらず堂々と「バイだ!!」と公言し鉄生を狙っていたというアブない設定でして‥当時は衝撃でしたね。
しかし自分は堂々とした陵刀よりもカタブツなエリート医師の鞍智が好きだったんです。学歴が高いだけにプライドが高くて、不器用で、‥黒髪メガネで。
当時オンリーイベントは開催されたしそれなりに腐女子がついていた漫画だったんですよ。


‥ところがこの漫画、「あの編集」がついていたんですよ。ほらあの、パンの。
気がついたら主人公を取り巻く舞台がいきなり変わり、それまで関わっていたキャラクターが捨てられ(鞍智も!!)‥

読む気を失ってしまいました。
そしてドラマが終わった途端に連載もなし崩しに終わり、その後スピリッツで他の連載をしていたんですが‥


古巣のマガジンに戻る事になった理由は、こちらは一般人ですから知る術はないですが‥ねぇ。



ですからマガジンの表紙が少し押す傾向にあることを確認した上で「えいっ!」と買ったわけです。


正直なとこ、飛行機漫画なのに機体のぶつかり合いがとらえづらく「?」な部分が多いのですが‥


‥すみません、そんなのはもうどうでもよくて、

エンジニアの矢納にヤラれました!!


軍人やりながら高校に通うアカツキのお目付け役として同級生でいるけれど、エリートで思慮深く、アカツキの事をすごく心配してる‥!!
しかもメガネだー!!

先生、やっぱり鞍智みたいなの好きだったんですね!ありがとうございます!

食い物でアカツキを手なづけるわ、アカツキを調べつくすわ、どんだけアカツキに構いたいんだよ!
そして極め付けの台詞「地上でのお前の安全守るのは俺の役目なんだよ」
ヤバいですね、どんどん活躍して欲しいです。


‥と、しょうもない話は置いといて。


この漫画の着目すべき点は「核兵器を捨てた世界」だということです。
今までの少年漫画だと核兵器・核爆発はつきものだった。脅威の存在でした。
そして核のスイッチを取り合うような話が多かったと思います。
でも「漫画はもはや核ではない」と一歩踏み出したんですよね。
もちろん現実はとんでもない脅威ですが、漫画では使い古してしまったので、あえて取っ払った。
この面は非常に新しいと思います。

そしてたくさんの謎を抱えています。おそらく標的になるガリメア共和国は合衆国がたった一つの航空兵団に乗っとられて出来た国なのですが、それを動かしたガリメア准将はなぜ合衆国に刃向かったのか。しかし合衆国を征服し大統領になってすぐに暗殺されている。彼が悪役なのかはイマイチわかりません。本当に死んだかも分からないし。
そして暗殺された年にアカツキと翼が生まれているのもやたらに気になるのです(翼も千機眼もっているみたいだし)。


まだ一巻、展開をじっくり見守りたいと思います。マガジンはサンデーと違って話がいきなり曲がらないし、連載がダメっぽくなっても増刊に移る可能性も高い。

どうか矢納が長生きしますように(笑)。