ジャンク的漫画日記-Image1816.jpg
「誰も降さず!!
誰にも降されず!!
俺は奴らと戦う!!」


アラタカンガタリ3巻
渡瀬悠宇・少年サンデーコミックス
(週刊少年サンデー掲載)


★あらすじ★
異世界に飛ばされた日ノ原革(あらた)は秘女王殺しの濡れ衣をかけられ、現在釆女(お世話役)のコトハと逃亡中。流刑地からは出られたものの、着いた場所は濡れ衣を着せた張本人、カンナギの領地で‥?!


☆☆☆

「神のみぞ知るセカイ」で一気にサンデー熱が上がって来た今日この頃。今月は「結界師」も新刊で買っちゃったよ‥そろそろメッセージボードの「不買運動中」を外したほうがいいのか‥?でもなー‥作品と編集部とは別だからな‥

それはさておき、この漫画は1巻単位で話がまとまっていて非常に読みやすいです。巻単位でガラリと舞台が変わるのもいい。ここは「短編をつなげて長編を読ませる」サンデーのよさだと思います。

サンデーは昔から「いきなり雑誌を手に取った人もついていけるようにエピソードを3話くらいで終わらせる」体質です。これはちゃおなど少女雑誌でも同じで現在ちゃおはこの形が大当りです。


だけど3巻で予想以上に話がひっくり返ったなと思います。
秘女王を切った張本人で悪役だと思っていたカンナギですが、カンナギにも信頼を寄せる臣下がいて、そして悪事をはたらくだけの「理由」があったようだと見えてくる‥
(自分はこの前うっかりサンデー見てしまったんで何があったかは知ってるんですが‥)

結構悪役感バリバリだったのでこのままセフィ■スのようにラスボス時足がにょろにょろ生えてくるのかなと思っていたんですが‥(笑)

かといって今回やっちゃったアカチも完全な悪役には見えない。
カンナギやアカチを裏で動かしている「何か」がいるとは思いますが、そいつすら本当の悪役かはわからないし、もしかするとこの世界には本当の悪はいない、と結論を出すかもしれません。
だって、革の持つ剣神の名前、そのはたらき自体が少年漫画の理念とは違いますから(あの「先生」ってナニモンだ)。

そして渡瀬先生は残酷描写に容赦がないっすね。頭脳が大人な探偵漫画に「残酷だ」とケチつける人いますけど、「ふし遊」なんか昔っからそれ以上だったよ何いってんだという感じ。

いいと取るかか悪いと取るかかは人それぞれですが、サンデーは最近いろんな意味で「つっこんだ」描写を避けてたと思います。
別に絵でやらんでも、パト/レイバーのアレなんかはかなりキましたからね。

サンデーの大御所さんは「ほのぼの」路線ですが、上の雑誌に移動した作家さんは一歩突き抜ける部分があったと思います。

サンデーはもっと尖っていいかもしれない。アラタカンガタリを読むとそんな想いになるのです。