ジャンク的漫画日記-Image1714.jpg
心にヒゲの生えた乙女を持つ勇戦僧魔さんからの猛烈プッシュ。わー男性から少女漫画紹介された!


アオハルッ! 全3巻
みもり・プリンセスコミックス
(プリンセス掲載)


★あらすじ★
小学生と中学生は違います!
担任はそのあと生徒に言いました。「一学期の終わりまでにグループで入学製作をすること」。
二条花日と名取いづみは生まれた時からの幼なじみ。同じグループにもなれた。
いつも一緒、なんでも分かっているからきっと製作はうまくいくだろう!そう思っていたが、森ノ宮新菜と本郷呂澪は非協力的。妙典碧人は学校に来ていない!
呂澪の幼なじみ八広誉は協力してくれるようだけど、彼とは何かがあったみたい。
製作が進まず悶々とする花日でしたが、とつぜんいづみがキスをしてきていづみがわからなくなり‥?!
まだ子供とおとなの境目に入ったばっかり、6人の胸キュンラブストーリー!



☆☆☆

全部一気に読み切って「くぅぅ~!」とベッドでじたばたしてしまいました。
ああ、なんだこれ。キュンとするシーンのなんと多いことか!自分はなかよしもちゃおも読んでいるけど、これこそが「ザ・少女マンガ」じゃねぇのか?


それにしてもこれを探すのは大変でした。作者のみもりさんはかなり有名なはずなのに、なんでかわからんがコミックスが全然見つかりませんでした。古本屋じゃないよ、普通の本屋さん。
いかに「秋田書店のプリンセス」がマンガ分野的に追いやられているかと痛感します。あの「放課後保健室」だって8巻くらい出たとこでようやく評価が始まったわけで。

ただそのかわりにプリンセスは外部作家を呼び寄せると「思う存分書いてください」という態度になるので、作家はラストを設定してから連載を始めることができ、非常にすばらしい作品が出てくるわけです。

この「アオハルッ!」は当初4回連載だったのを引き延ばしたようですが、「そうなの?」というくらいラストまで全て納得いく設計になっています。


さて、この胸キュンは一体なんだろう。オレはびっくりしちゃったよ。

ぶっちゃけて主人公花日と幼なじみのいっちゃんは最初から決着がついたし、いっちゃんの花日好きがウザいくらいだったので自分は「普通」だと思いました。

だけどおっとりぽっちゃり系の誉ちゃんとぶっきらぼうな呂澪くん、ツンデレ新菜ちゃんとちょっとつかめない感じの妙典くん。
ゼロやマイナスから始まる回りの人間関係がどんどん接近していくとこにキュンときたんですよね。

見舞いに来た誉ちゃんに呂澪がかけたひとこと、絵がアレな新菜に「大丈夫」と言った妙典くん。ああ、いいね。


自分は少女マンガのよさは主人公の周辺のよさに比例すると思っています。主人公と彼氏の恋は一つしかない。だけど主人公には友達が何人もいる。その友達は主人公とは違って「王道」の性格じゃない。頭がよかったりおとなしかったり男子取っ替え引っ替えだったり。そんな多種多様のキャラが恋をするとき「王道」ではなくなる。
主人公の恋より周辺の恋を応援したくなる漫画ってありますよね。1番わかりやすいのが天ないのマミリンと瀧澤くんだと思います。

自分はとにかく新菜ちゃんのかわいらしい容姿とかに惚れ込み、妙典くんの不思議キャラにどんどこイレ込んでしまいました。新菜ちゃんだけが窓から見ている妙典くんに気付くとか‥


そしてまだ幼さをはらんだ6人が入学製作に選んだものは?
恋以外にも6人は掛け替えない友情を育んでいきます。
まさに青い春とかいて青春、アオハルなのです。


あと、絵がふわふわ白めに描いてあるとこ(現在自分はGOOD!!アフタヌーンでみもりさんの作品を読んでいますがタッチが違います)、端々にある厭味ないギャグが非常に小気味よいです。

しかし、どうして本来「少女マンガ家」でない人に少女マンガを書かせると面白いのができるんでしょうね。
少女マンガを見続け書き続けると同じものしか書けなくなるんだよなーと‥

別に「外部」を入れろとは言わないんです。ただ、投稿してくる作家の卵から同人活動をとりあげるからマンネリになるんじゃないのかと思うんですよ。

古きよき少女マンガをご所望の古いファンはなにかと「同人出身」の作家を差別するんですが、

それはお前が時代についていけない石頭なんだから、そういう人が読む雑誌読めばいいだろう!‥と寝言で言いたくなるんですよね、ぐうぐう。