「そうね 恋をするとキズつくこともあるわね
真央がいまどんな恋をしてるかわからないけど
キズついてもキズつけられてもまた恋するのよ
だって
うれしいことやたのしいこともいっぱいあったでしょ?」
ギリコイ 2巻(完結)
なかよしKC・山田デイジー
(なかよし掲載)
★あらすじ★
学区の変更があり、誰も知らない中学校に入学した真央。だけど真央を中学校に溶け込ませてくれたのは同じクラスの陸だった。
だんだん自分を出せるようになりみんなと仲良くなれた真央。それは陸のおかげ。明るい陸のことがだんだん好きになったはずなのに、陸には美羽という「彼女」がいたのだ‥
身を引く真央だったが、どうしても気持ちは止められない。
初恋はこんなにつらいものですか?
彼女がいる人を好きになってはいけませんか?
初恋をはじめる人にも恋すら終わってしまった人にもヒゲの生えた乙女心を持つ人にもオススメ正統派少女マンガ!
☆☆☆
なかよしといえば「昔はあさぎり先生のなな色マジックとか好きだった」「付録がよかった」、ちょっと漫画ずきの人は「りぼんとちゃおに比べると萌え要素が強い」「他で書いていた人が多い」そんなイメージになると思います。
しかしこれはなな色マジックみたいな派手要素もないし萌えもない。ただ男の子と女の子が出会って初恋をするだけの物語です。
それでも、本誌で「いいなあ、面白いな」と思ったんですよね。デビュー当時から激しくかわいらしい絵柄、そのわりに普通の話を書き続け、地味に単行本を重ねていました。
少女漫画というカテゴリが発生して50年くらい、「恋」について何人もの人がいろんな角度から試行錯誤しながら書いていき、すでに話は書き尽くされたような感じになってしまいました。
少女マンガの王道雑誌「りぼん」でもすでにネタ切れ、恋をしなかったりする漫画すらでてきた。
りぼんだとやたらに主人公が不機嫌そうだったり‥ちょっとしたイラつきで相手に当たったり、「勘違いしないでよね!」なんてツンデレを起こしたり、かわいくない‥。というよりこんなコに恋を成就する権利あるのかと‥
「ギリコイ」の主人公真央は元気いっぱいで明るくて辛いことがあってもわりと強い。だけど陸を思うときは自然と「乙女」なんですよね。普通に笑うし、喜ぶ。
こういう子はあまりにも「フツー」で、よっぽど上手くないと記憶にも残らないまま終わっちゃうんですが、気がついたらなかよしでバンバンカラーをとり、カラーで最終回を迎えていました。
どんなに普通の子の普通の恋でも、大ゴマの使い方モノローグのよさだけで「読ませる漫画」を作ることが出来るんです。
しかも昔からのなかよしっぽい「女の子のドロドロ・ビンタシーン」まで入っていた。今時二人でビンタって「昼ドラじゃないんだから」と使われないんですけどね。しかし二人がビンタしなければいけない理由もあり、お互いにやってしまったあと心が痛みまくった。二人には互いにうらやましいと思う部分もあったし、やっぱり陸が譲れなかったから。
こんなに恋がつらいなんてと尻込みする真央にお母さんが告げるのが冒頭の言葉です。
ギリコイには各所各所で親が主人公たちと普通にかかわり(例えば電話があったので水やりをしてた真央の手を代わるとか)、ただ眺めているかと思えばそっと手をかける。
そして皆さんちゃんと大人で、子供のやることを頭ごなしに押さえ付けるでなく、信用を置いた上でアドバイスしてくれるのです。
ここまで都合いいものかと思うかもしれませんが、なかよしを読む年齢の子供からして「理想の初恋のかたち」を提議してるなーと思いましたよ。
いやらしいこともないし、一生懸命なやんでまよって笑って、時には腹が立って嫌なこともして味わって。
実際こんなことはないかもしれないけど、でもなかよしっ子はこういう夢をもっていいと思うんですよ。
そういう感じでこれは「珠玉の初恋漫画」と言いたいと思います。
山田デイジー先生は4月からまた新連載が始まります。非常に楽しみにしています。
真央がいまどんな恋をしてるかわからないけど
キズついてもキズつけられてもまた恋するのよ
だって
うれしいことやたのしいこともいっぱいあったでしょ?」
ギリコイ 2巻(完結)
なかよしKC・山田デイジー
(なかよし掲載)
★あらすじ★
学区の変更があり、誰も知らない中学校に入学した真央。だけど真央を中学校に溶け込ませてくれたのは同じクラスの陸だった。
だんだん自分を出せるようになりみんなと仲良くなれた真央。それは陸のおかげ。明るい陸のことがだんだん好きになったはずなのに、陸には美羽という「彼女」がいたのだ‥
身を引く真央だったが、どうしても気持ちは止められない。
初恋はこんなにつらいものですか?
彼女がいる人を好きになってはいけませんか?
初恋をはじめる人にも恋すら終わってしまった人にもヒゲの生えた乙女心を持つ人にもオススメ正統派少女マンガ!
☆☆☆
なかよしといえば「昔はあさぎり先生のなな色マジックとか好きだった」「付録がよかった」、ちょっと漫画ずきの人は「りぼんとちゃおに比べると萌え要素が強い」「他で書いていた人が多い」そんなイメージになると思います。
しかしこれはなな色マジックみたいな派手要素もないし萌えもない。ただ男の子と女の子が出会って初恋をするだけの物語です。
それでも、本誌で「いいなあ、面白いな」と思ったんですよね。デビュー当時から激しくかわいらしい絵柄、そのわりに普通の話を書き続け、地味に単行本を重ねていました。
少女漫画というカテゴリが発生して50年くらい、「恋」について何人もの人がいろんな角度から試行錯誤しながら書いていき、すでに話は書き尽くされたような感じになってしまいました。
少女マンガの王道雑誌「りぼん」でもすでにネタ切れ、恋をしなかったりする漫画すらでてきた。
りぼんだとやたらに主人公が不機嫌そうだったり‥ちょっとしたイラつきで相手に当たったり、「勘違いしないでよね!」なんてツンデレを起こしたり、かわいくない‥。というよりこんなコに恋を成就する権利あるのかと‥
「ギリコイ」の主人公真央は元気いっぱいで明るくて辛いことがあってもわりと強い。だけど陸を思うときは自然と「乙女」なんですよね。普通に笑うし、喜ぶ。
こういう子はあまりにも「フツー」で、よっぽど上手くないと記憶にも残らないまま終わっちゃうんですが、気がついたらなかよしでバンバンカラーをとり、カラーで最終回を迎えていました。
どんなに普通の子の普通の恋でも、大ゴマの使い方モノローグのよさだけで「読ませる漫画」を作ることが出来るんです。
しかも昔からのなかよしっぽい「女の子のドロドロ・ビンタシーン」まで入っていた。今時二人でビンタって「昼ドラじゃないんだから」と使われないんですけどね。しかし二人がビンタしなければいけない理由もあり、お互いにやってしまったあと心が痛みまくった。二人には互いにうらやましいと思う部分もあったし、やっぱり陸が譲れなかったから。
こんなに恋がつらいなんてと尻込みする真央にお母さんが告げるのが冒頭の言葉です。
ギリコイには各所各所で親が主人公たちと普通にかかわり(例えば電話があったので水やりをしてた真央の手を代わるとか)、ただ眺めているかと思えばそっと手をかける。
そして皆さんちゃんと大人で、子供のやることを頭ごなしに押さえ付けるでなく、信用を置いた上でアドバイスしてくれるのです。
ここまで都合いいものかと思うかもしれませんが、なかよしを読む年齢の子供からして「理想の初恋のかたち」を提議してるなーと思いましたよ。
いやらしいこともないし、一生懸命なやんでまよって笑って、時には腹が立って嫌なこともして味わって。
実際こんなことはないかもしれないけど、でもなかよしっ子はこういう夢をもっていいと思うんですよ。
そういう感じでこれは「珠玉の初恋漫画」と言いたいと思います。
山田デイジー先生は4月からまた新連載が始まります。非常に楽しみにしています。

