前々から何度もしつこく言ってますが、ここのヘタレブロガーは花ゆめとかLALAがあまり好きではありません。
当ブログ名のような「ジャンク」な漫画ではないこと、虎と馬にズルズルひきずられっぱなしの話や友達の意味を勘違いしている漫画が多いからです。「一人で抱え込まないで!」系の台詞が嫌いで‥
これをどういう風に読むか、すごく考えました。
夏目友人帳1~2巻まで
花とゆめコミックス
緑川ゆき
★あらすじ★
夏目貴志は霊が見える。幼い時に両親をなくし親戚に引き取られたが、その体質のおかげで気味悪がられたらい回しにされた。しかし今の住み処は優しい。
ところが、貴志に「名を返せ」と襲い来る妖怪たちが現れた。実は貴志の祖母・レイコも霊力が強く、妖怪の名を縛って本にしていたのだ。
貴志は祖母の足跡を追いながら、名を返し‥妖怪と人間に触れていく。
☆☆☆
レイコさんが人に疎外されたからといっていたずらに名を取り上げたとは思いません。
そのことはきっちりと話に書いてありますし、高校男子である貴志はセンチにならずただ事象を受け止めるので「いいな」と思いました。
しかし気になるのは、オムニバス形式で「話が進まない」ことはわかっていても貴志が人間とあまり触れていないということ。
高校の友達もいるしいじめられることなく遊びにもいくのですが‥あまりそこには執着はないですね。男子だからかな。ただ「迷惑かけたくない」の一点張り。
というわけで比較。
もっけ
熊倉隆敏・アフタヌーンKC
★あらすじ★
静流と瑞生は姉妹とも妖怪が見えて感じることの出来る体質。妖怪に詳しい祖父の元に身を寄せている。妖怪がささやき、だまし、引っ掻き回すけれど、二人は翻弄されながらもなお人間関係を育んで生きていく‥
こちらもこの前アニメになった作品です。妹の瑞生は幼く力を過信したり調子に乗ったりするのでよく妖怪に絡まれてだまされ、人間関係にヒビを入れることがあります。
姉の静流はよい子のあまり人を助けようとして巻き込まれます。
もっけの妖怪はほとんどがからかい、悪意だったりするのですが、多分それは関わる人間に応じた形になって現れるからでしょう。
むしろこの作品で問題なのは怖いのが人間だということです。
それでも二人は生きていかなければいけないし、逆に学んで関係に生かしています。
理解のある祖父がいることが二人の安らぎですが、同時に甘えを生んでいます。
さて夏目に戻りますが、貴志にはそんな理解のある存在がいません。いつも「嘘をつくな」「構われたいからって」と言われて一人で生きていた。そのわりに曲がらず生きてましたが、人間には一線引いて関わっている。
今貴志と暮らす家族は優しいし、友達もこだわらなそう。しかし貴志はもう「言わずに収める」技術を身につけてしまったのでその力をふんだんに使っているようです。ある意味魔力かな。
そこにニャンコ先生が現れて友人帳と妖怪の事を教えてくれるようになったんですが、ニャンコ先生は結局妖怪ですから、妖怪の立場でしかものが語れません。
そして貴志もようやく喋る相手がみつかったのでツッコミ倒して楽しそうですが‥
貴志は人と喋ってない。
田沼くんの話でそれは如実でした。
しかしそれがいけないとは言えません。一つ一つの話が妖怪との関わりで、助けてもらったり怨まれたり‥泣きそうになったりわらったり。得るものが大きい。
夏目友人帳での妖怪とはなんなのか?
人間とは違い、現実にはいない、だけど自分の心に動きを与えるもの。
自分たちはこうして、顔を合わせてもいないのに文章を読んで足跡をつけ、何か接点があればコメントという形で繋がっていきます。
顔が見えないから傷つくこともあるし、逆に励まされることもある。
夏目友人帳はその繋がりを否定しません。もっけの妖怪を荒れた掲示板と例えるなら、こちらはブログ‥。
もっけの祖父は姉妹に「戻ってこい、馴染むな」といつもいいますが、夏目友人帳では誰もそんなこといいません。ただし、それは貴志がネチケの守れるしっかりした住人だからでしょう。
二つの連載開始時期が違うので妖怪の世界に対する角度が違うのだと思います。ただのめり込むなとは言わず、戻れる自信があるならいていいよという感じ。
だから夏目貴志は妖怪の世界にとどまったままなのかな。
いつも最後に帰ってきますからね。ある程度の会話もできますし。今は深みに入れないけど、妖怪から学ぶことで進めるかもしれません。
で、読者はこれを自分に重ねるのか。
‥これがLALAにあるからこそ、もっと内容がハードでもいいような気がしちゃうんですが‥夏目になるにはそれなりの覚悟が必要。
だから「男」でモノローグをあまり加えないよう作者が気をつけているかと。
よい作品は影響力が強い。それだけに心配だなあと思いました。
当ブログ名のような「ジャンク」な漫画ではないこと、虎と馬にズルズルひきずられっぱなしの話や友達の意味を勘違いしている漫画が多いからです。「一人で抱え込まないで!」系の台詞が嫌いで‥
これをどういう風に読むか、すごく考えました。
夏目友人帳1~2巻まで
花とゆめコミックス
緑川ゆき
★あらすじ★
夏目貴志は霊が見える。幼い時に両親をなくし親戚に引き取られたが、その体質のおかげで気味悪がられたらい回しにされた。しかし今の住み処は優しい。
ところが、貴志に「名を返せ」と襲い来る妖怪たちが現れた。実は貴志の祖母・レイコも霊力が強く、妖怪の名を縛って本にしていたのだ。
貴志は祖母の足跡を追いながら、名を返し‥妖怪と人間に触れていく。
☆☆☆
レイコさんが人に疎外されたからといっていたずらに名を取り上げたとは思いません。
そのことはきっちりと話に書いてありますし、高校男子である貴志はセンチにならずただ事象を受け止めるので「いいな」と思いました。
しかし気になるのは、オムニバス形式で「話が進まない」ことはわかっていても貴志が人間とあまり触れていないということ。
高校の友達もいるしいじめられることなく遊びにもいくのですが‥あまりそこには執着はないですね。男子だからかな。ただ「迷惑かけたくない」の一点張り。
というわけで比較。
もっけ
熊倉隆敏・アフタヌーンKC
★あらすじ★
静流と瑞生は姉妹とも妖怪が見えて感じることの出来る体質。妖怪に詳しい祖父の元に身を寄せている。妖怪がささやき、だまし、引っ掻き回すけれど、二人は翻弄されながらもなお人間関係を育んで生きていく‥
こちらもこの前アニメになった作品です。妹の瑞生は幼く力を過信したり調子に乗ったりするのでよく妖怪に絡まれてだまされ、人間関係にヒビを入れることがあります。
姉の静流はよい子のあまり人を助けようとして巻き込まれます。
もっけの妖怪はほとんどがからかい、悪意だったりするのですが、多分それは関わる人間に応じた形になって現れるからでしょう。
むしろこの作品で問題なのは怖いのが人間だということです。
それでも二人は生きていかなければいけないし、逆に学んで関係に生かしています。
理解のある祖父がいることが二人の安らぎですが、同時に甘えを生んでいます。
さて夏目に戻りますが、貴志にはそんな理解のある存在がいません。いつも「嘘をつくな」「構われたいからって」と言われて一人で生きていた。そのわりに曲がらず生きてましたが、人間には一線引いて関わっている。
今貴志と暮らす家族は優しいし、友達もこだわらなそう。しかし貴志はもう「言わずに収める」技術を身につけてしまったのでその力をふんだんに使っているようです。ある意味魔力かな。
そこにニャンコ先生が現れて友人帳と妖怪の事を教えてくれるようになったんですが、ニャンコ先生は結局妖怪ですから、妖怪の立場でしかものが語れません。
そして貴志もようやく喋る相手がみつかったのでツッコミ倒して楽しそうですが‥
貴志は人と喋ってない。
田沼くんの話でそれは如実でした。
しかしそれがいけないとは言えません。一つ一つの話が妖怪との関わりで、助けてもらったり怨まれたり‥泣きそうになったりわらったり。得るものが大きい。
夏目友人帳での妖怪とはなんなのか?
人間とは違い、現実にはいない、だけど自分の心に動きを与えるもの。
自分たちはこうして、顔を合わせてもいないのに文章を読んで足跡をつけ、何か接点があればコメントという形で繋がっていきます。
顔が見えないから傷つくこともあるし、逆に励まされることもある。
夏目友人帳はその繋がりを否定しません。もっけの妖怪を荒れた掲示板と例えるなら、こちらはブログ‥。
もっけの祖父は姉妹に「戻ってこい、馴染むな」といつもいいますが、夏目友人帳では誰もそんなこといいません。ただし、それは貴志がネチケの守れるしっかりした住人だからでしょう。
二つの連載開始時期が違うので妖怪の世界に対する角度が違うのだと思います。ただのめり込むなとは言わず、戻れる自信があるならいていいよという感じ。
だから夏目貴志は妖怪の世界にとどまったままなのかな。
いつも最後に帰ってきますからね。ある程度の会話もできますし。今は深みに入れないけど、妖怪から学ぶことで進めるかもしれません。
で、読者はこれを自分に重ねるのか。
‥これがLALAにあるからこそ、もっと内容がハードでもいいような気がしちゃうんですが‥夏目になるにはそれなりの覚悟が必要。
だから「男」でモノローグをあまり加えないよう作者が気をつけているかと。
よい作品は影響力が強い。それだけに心配だなあと思いました。

