Image0552.jpg
「少女漫画革命!!
 1:主人公が恋をしない!?
 2:主人公が金もうけに走りまくる!?
 3:それなのにメチャクチャおもしろい!!!」

こんなオビがぐるり。そう、その通り。画期的で面白い少女漫画です。

「株式会社ラブコットン3巻」
樫の木ちゃん・りぼんマスコットコミックス


今までも「この漫画は面白い」と何度か言ってきました。はっきり言って現在のりぼんは‥です。絵がきれいな種村・春田・槙・酒井は絵の教科書でしかなく、この人達が絵だけ頑張れば頑張るほど、ストーリーテラー型の漫画家に対しハードルを上げ続けている。現になかよしやちゃおの人気作は絵と関係がありません。特攻サヤカやめちゃモテ委員長の方が種村さん以外の作品より売れてるのではと思います。

一方でこの作者さんは知名度が低い。だから発掘されない。丁寧だけどセンスが微妙。

でも、それでも面白い!


【あらすじ】
金星成・16歳。超秀才だが奔放な両親(ハヤテのごとく如く)のせいで超・貧乏!小さな弟を抱え、ついに家賃が払えない所まで来てしまった。成は決心する。
「商売する!」
祖母の洋品店をかりて「ブランド」を立ち上げようとするのだが成に服のセンス一切なし。スウェットで一日暮らせるような奴なのです。
そこで成は鈴・未来・中野という「最強の味方」をつけてブランド「ラブコットン」の開発に挑むのです。
この巻では順調になってきた成の街に大型ファッションビルが完成し、ラブコットンの危機が訪れます。しかし成たちはそれを逆手にとろうと努力するのです。


☆☆☆

最近問題の大型ショッピングセンターの話が飛び込んで来ました。NHKのドラマならありきたりに「あたたかさ」でシャッター通り寸前の地域商店街活性化に乗り出しますが、プロデューサー成は根っからが金に汚いというかしたたかというか、とにかく時流が読めて現実的です。そこんとこがいい。つか、YOUでもコーラスでもすぐ情に訴えるし。何りぼんに負けてんだと思ったりする。
それでいて幼年漫画ですから「きらりんレボリューション」のようなはちゃめちゃさもあります。‥巻末あたりはきらりん的オチが読めてしまいましたが、今までのりぼんはプライド(ちゃおは所詮お子様漫画といういきがりがある)のせいでこんな初歩的な事すらしなかったのです。


そして「3巻ともなるとさすがに上から『ラブを書け』と言われてるんじゃないか?」と思いましたが‥

3巻を飾るデザイナー・未来は一応イケメンのようですが、全く主人公の成にキスどころか、

触りもしねえ。

すばらしい徹底ぶり。


成の頭に「恋愛」という単語がないんです。ただもうベンチャー企業の実業家の如く動くだけ。そんなとこで恋愛は邪魔ですよね?いまさら成がピンク入られてもキモいです。

仕事と恋愛の狭間で揺れて結局ヨメに行ってしまうドラマや女性漫画は山ほどあります。
お前、今までやってきたのはなんだったんだよ。
男は裏切るが仕事は素直だぞ。
なんて。


このまま最終回までおさわりナシだったら全力で応援します。

恋を大事にしてもいい。

しかしみんなが恋をしなければならないというのはもう古い。


ちゃお「ララナギはりけーん」(もりちかこ)も、本編にラブが成立せずひたすらバレーボールでした。番外編でナギが一回恋に落ちかけましたが「私はバレーボールを選ぶ」で恋が終わってしまった。
寧ろ百合だったんですよこの漫画‥

これから少女漫画家は恋愛至上主義の脱却をしてもなおかつ少女の心をつかむだけの題材を探していかなければならないです。
少年漫画もバトルとスポーツ、「勝負事」からだんだん脱却してむしろ少女漫画より少女漫画らしいものさえ出て来ているわけですから。

これ‥小学館漫画賞ノミネートつか、賞とっていいと思うんですが‥
でも、りぼんは「幼年部門」と「少女部門」のどちらに入るんですか。ラブベリとかアゲハは幼年ノミネートでしたね‥。
でもりぼんは少し微妙な気がする。