随分遅くなりました。アフタ本誌の振り感想です。
単行本と一年半以上話が離れているため、コミックス派の方は絶対に読まないで下さい!いろいろやばいんで‥



















三橋廉。
中学の時は捕手に全てを無視され、自分で配球を組み立てていた。そして負け続けた。
エスカレーター式を振り切って西浦に来て、阿部に出会った。阿部は自分の頭脳に自信があるため、前の投手とのいさかいのために三橋に「有無を言わさない」約束をした。
けれど西浦は勝ってきた。
今まで負けたことがない。

中学で打たれまくっていた三橋は、阿部を魔法使いだと感じています。自分のヘロ球を魔球に変えてくれると信じ込んで。だから阿部には首を振りませんでした。


そして阿部は三橋を「正確な投球マシーン」だと思っている‥?反抗をしない。主張しないから機械の頭脳部分がないとも勘繰っています。
たまに三橋がキョドってもその機械を叩けば(怒鳴れば)直るし‥相手のコースを覚えるのも遅いので諦めている部分もあります。


そんなわけで三橋はこの夏5回戦、終盤になって怪我した阿部の代わりに入った「田島」と、


初めてサイン交換をし、首を振って二人で配球を組み立てることになったわけです。




‥なんでしょうね。

いずれ阿部と三橋が自然にサインを交わすようになるんだろうとこちらはゆっくり待っていたのに、結局田島という「三橋の友達」が初めて三橋と会話してしまったのですよね。



‥田島がコースを示して、三橋が投手のカンで自然と首を振ってしまう。そこではたりと「首振った!」とビビる。
しかし田島は次のサインを「普通に」出して来た。

三橋は思います。
「阿部くんも首振れば次のサインくれたのかも」

泣けました。
三橋だってそんな当たり前のこと分かってる。だけど心理がごちゃごちゃ絡まってるから首を振らないで逃げて来た。

だけど田島は三橋の心に近い場所にいる。クラスが一緒、練習帰りも二人で冒険をしてる。田島は末っ子だから、ついてきてくれる三橋を「弟」として見ているけど、弟がもどかしく言葉を紡ぐのを待ち、じっくり観察して仕種や表情で読み取る技を身につけた。嫌々ではない。田島は三橋の投球に惚れ込んでいます。野球の出来る人間は見境なく好き。

阿部は「投球が正確だから我慢してバッテリーを組む」
田島は「投球が正確だからスゲー、もっと三橋を知りたい、仲良くしたい」
‥それだけの差があります。だから三橋も首が振れるんです、無意識だとしても。


まあ、阿部と三橋は元々の「相性」ってやつが良くないだけだから仕方ないと思います。もし二人が同じクラスにいて、「野球部」という共通項がなかったら間違いなく別グループにいて、一年間滅多に会話しない間柄だったと思います(それは花井も当て嵌まる)。女子だったら牽制しあったりしますが男子はそれぞれに興味がないので終業式になって「あんな奴いたっけ」な感じで。


三橋と阿部は珍妙な組み合わせなんですよね。ただ仲悪いだけだったら早々バッテリー組み替えてたかもしれないのに。
そして西浦に10人しかいないのもキーです。自分も昔「女子13人」のクラスにいたため、12通りの個性と濃密に付き合う事を要求されました。
イヤでも面倒くさくてもバッテリー。


田島はあくまで「代理」ですし、本来のサードと4番に専念したい。いくら気が合っても頭脳があるわけではない(即席にしてはすごいですが!)。
そして「友達」ではできない事だってあるかもしれない。


「もし田島くんがまっすぐかカーブかで迷っているとしたら
今オレと相談できたのと同じことだ
首振るのは投手の役目なんだ
当たり前のことなのに
オレは今まで
阿部君だけに
責任おわせてたってことか」

田島のおかげで三橋は一つ進み出ることができています。それが「友達」の役目。

そして、阿部とは一体どんな関係と言えるのか?

プロ選手なんか年齢を始めとして全く違う種類の人間がバッテリーを組み、しかも投手はくるくる変わる。
でも、彼らは野球のプロフェッショナルです。

阿部はイニングが終わったところで「ナイピッチ!」と涙ぐんだりだんごになってもみ合ったりはしない人間です。三橋でも他の人間でも、友達としては付き合わないかもしれません、この先も。

でもそれでも「チームメイト」。

「試合が終わったらイロイロ話をしなきゃいけないんだ
怖がったり尊敬してるだけは
バッテリーじゃない」

二人が会話して「仲良くなる」とは期待しません。ただ、言いたいことがお互いにわかるようになればそれだけで。


★箇条書き。

★それは倉田と投手たちにも言えます。決して「友達」じゃないですよねあの人たち
★大量に点を取られて「もーなんかイロイロあった」。少年漫画だと全員で真っ青になってるシーンです。
★浜田も萌えるがペコリな梶に意外にも胸貫かれた
★呂佳さんどーすんだ。この試合勝ったら‥和さんは証拠がつかめない。試合中に露呈するのか、試合後に倉田が言っちゃうのか‥?
★狭山の余裕。このメンバーは付き合いいいけどドライな会話を楽しむ感じ。
これが少年漫画だったら悪役の余裕シーンになる。でも勝ったつもりになっている気持ちは同じ
★28Pめ、モモカンの後ろに阿部の霊がはっきり写ってます(笑)


‥すいません、今月で負けると諦めてました。西浦っ子、強い‥!
40Pはこの一年で1番というくらい少ない量でした。ひぐち先生いつもお疲れ様です。


ぬ?すると‥和さんの場合実は投手が3人いますよね。和さんがプロ根性の持ち主であれば‥
いや、和さんは阿部のずーっと先を悟っている人間ですよね。
捕手って、大変だ‥!