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「放課後保健室10巻」
プリンセスコミックス・水城せとな


【あらすじ】
一条真白。剣道部に所属する男子。‥しかし、ある日彼に「生理」が来てしまう。真白は半分女性で、それをずっと隠して来た。そしてどちらの性別にも属せない自分に悩んでいたが、保健室の先生が「保健室にいらっしゃい」と告げる。ベッドに横たわって眠ると、真白は不思議な世界に立っていた‥?!



ついに最終回を迎えました!一巻を手にしてから「なんで?どうして?」という気持ちでいっぱいになり、毎回発売日を心待ちにして、読んでは考えさせられ‥


そしてラストで震えました。


最後に作者さんが「終わった後にもう一度みて『ああなるほど』と思う映画や小説が好きです。そんな要素を詰め込んだつもりなので最後まで読んだ後また一巻から違った目線で見返して楽しんでいただければ幸いです」と書いてました。

つまりこの漫画は最初からプロットが完成されていて、急ぐことも長引かせることもなく予定通りに終わった漫画だということ‥

それが有り得るのかと、許されたのかと驚きます。


この前SQで秋本先生の「時は‥」を読みましたが、話のなかに「アンケートや人気投票を行わない」雑誌というものが出てきました。

その雑誌は「固定した財産」をベースにしているために商売をしなくてよく、ただ純粋によい漫画を届けるのが目的だということ。そんな雑誌はまさに「理想」でしかありません。こち亀という不動の漫画を作った秋本先生だから発言できたことで、ジャンプでは今も、アンケートが悪いと連載途中でも残酷な形で終了してしまいます(サンデーやマガジンを見ていると、ジャンプの打ち切りはやり過ぎではと考えます)。

少女漫画は回数限定されているものが多いですが、人気がでるとやらなくていいのに長引いてしまいます。

「放課後‥」も媒体がプリンセスだからできた。生え抜き新人に人気が見出だせず王家の紋章に頼るしかなかった雑誌。しかし小学館で人気だった水城先生が以前のファンを連れてきた。特別扱いだったと思います。
水城先生の魅力は安定したストーリー性、緻密なプロット。人気で左右されてテコ入れをされては台なしになってしまいます。秋田に来てそれが「自由」になったためにこんな完全な漫画ができることになったのです。

今年の「この漫画がすごい!」にようやくこの漫画が紹介されました。「発掘したことに喜びを見出だせる漫画」とか‥

‥遅い!

‥というわけで「自由」に描けたはいいけどプリンセスだったために注目されなかった漫画です。

古本屋や、大きめのマンガ喫茶にあると思います。絵がキラキラしていないので男性にも読めると思いますし、男性にも問題提起している話です。少女漫画を越えた漫画だと思ったのですが、作者は「一番少女漫画らしい漫画」と定義しています。言われてみるとたしかにと思い、

そして少女漫画が全てを凌駕する事態があるんだと考えさせられました。


とりあえず今回はネタバレなしで感想しましたが、ものすごく語りたいのでまたいずれ。

水城先生はすぐまた連載を開始するようです。期待を裏切られた事がないので本当に楽しみです。



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