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「俺がお前を一人前のマグロ漁師にしてやるよ」


「北の漁場」
二見シャレード文庫
愁堂れな(イラスト・山田ユギ)


‥すんません、さっきまでりぼんりぼんしていたのにいきなりBL小説で「一体どうしたんだ?」と思われたかもしれませんが、

兄メイトで来月桐青下敷き出るらしいからきゃらびいでも見とこう!と思ったら下敷きの代わりにこれのドラマCDの宣伝がありまして。

だってこれびっくりしますよ。

【あらすじ】
マグロ漁‥それは厳しい男達の戦いの場所。主人公のエンは北の海でマグロ漁を始めてまだ二ヶ月。慣れない一本釣りに四苦八苦していると、隣に助け船が。年にマグロを十本釣るという伝説の漁師、秋山だった。
エンは言葉少ないが男らしく優しい秋山に惹かれる‥!秋山はエンに漁を教えると言い出した。しかし、エンには東京での悲惨な過去があったのだ‥


‥オイラ本気でまだ片手に数えるしかBLを読んだことないんですが、BLってエグゼクティブだったりおされだったりするわけで、
でも坊主ものとか駅員ものとか「イロモノ」は興味があって、どう話を転ばすんだろうって楽しんだんですが、

まさか、マグロ漁。

兄弟船でドッコイコラサ、ヤーレンソーランじゃねーか!

一番耽美から離れた場所で波にもまれ、義理と人情と酒と泪、それを織り交ぜてBLができるの?

思わず本を探しにいきました。


BLの良さって、耽美さを味わう事がまず先なのかもしれないんだけど‥

冒頭、「これはノンフィクションか?ドキュメンタリーか?」と思わせる精密なマグロ漁の描写。ソナーで魚群をさがし、その先端に先回りしてテグスで手繰り寄せて銛で突く‥12月をすぎると水温が下がってマグロは取れなくなるとかマグロがキロ2万とか餌のイカを釣るために早起きするとか‥

すばらしい。


ホントにいつも思うんですが、BLはまさにジャンルとしては「なんでもアリ」で、とにかく男性同士のシーンさえあればそれ以外の味付けは自由。とっくに「学園モノ」は抜け出していて、青年雑誌でやってるような仕事モノがあり、劇画にありそうな時代劇もの・任侠ものがある。
そこにマグロ漁船ですよ。作家さんの発想と取材力に恐れ入ります。

一つ雑学もいただけたし、創作するパワーもいただけたし、

秋山さん無口だしかっこいいし筋肉だし優しいしたまらんし(いいな!漁師!)、

そいで冒頭のアオリ文‥これはかなり爆笑しました。
阿部ですよ!


BLは主人公が男性だからなんでもできる。少女漫画やレディースのなんと世界の狭いことか‥メスに出来ることが少ないからしょうがないのか、メスに出来ることをこっちが制限しちゃったのか‥

こういうの読むとわくわくするのと同時に切なくなるんですよね‥

いやしかし、「きゃらびい」怖いです。うかつに読むとカネが飛ぶ。秋山さんが小杉十郎太さんじゃもうやばいでしょう‥つかCDになるってことは売れたんですね。
‥相方、買ってないかな。
実は代永さん●けのドラマCDも焼いてもらってるんですがね‥