ドラマとして始まった有閑倶楽部。かなり楽しんで見れそうなので自分としてはOKなんですがね。

さて、終了はしてないけど懐かし漫画に十分入ってしまう「有閑倶楽部」原作について。

自分がりぼんを読み始めた時にはすでに9巻出てました。おもしろい!アクが強いキャラ、派手なアクション、妹と激はまりして二人でコミックスを集めました。

そしたら1巻の絵がすごい違うし2巻にはむかーしの読み切り入ってるし‥「この人何者」と奥付を見れば一巻の発売が昭和56年。
読み切りに至ってはオイラすら生まれてない年でした。
昭和56年といえば、もう一つ漫画があります。
「あさりちゃん」です。
こっちも現役ですね。


で、有閑倶楽部ってメンバーが今でいう「超セレブ」なんですが、その言葉どころかバブルよりも前から連載されてるので、今のセレブものにつきものの「条件」がすっぽり抜けています。

トラウマ、血統、プレッシャー‥今の漫画キャラが普通に抱えている心理が全くないんです。


剣菱財閥は土地成金なだけだし、母ちゃんは元メイドなので庶民です。ただし父ちゃんはラバウルで戦った上にケンブリッジ出てるんで、商才はすごいんですが。

清四郎の病院は世襲制かもしれませんが、お父さんもお母さんも基本普通の人だし、お姉さんが「私が家を継ぐからあんたは自由にやんなさい」とか言ってます。清四郎も半分そのつもりみたい。白い巨塔のカゲすらありません。

魅録は時宗さんがたたきあげの人間。エリート組ではありません。ただしお母さんは名家の出身。でも本人はそのつもりはなくかなり遊び歩いてます。

乃梨子のお父さんは日本画家ですが、多分実力です。お母さんは家元ですがそんなに大家ではありません。
美童はおばあさんが日本人。スウェーデンの貴族である祖父とロマンスに‥お母さんも日本人です。お父さんも弟もコマシで、かなり参ってます。でもスキャンダルがあるわけでもなく、お父さんは一番お母さんを愛してるようです。大使は世襲でなるものじゃありませんしね。

そして可憐。お父さんがいません。お母さんが女手一つで宝石を売っているだけ。完全に庶民です。

余るほど金はあるけどそんだけ。有閑倶楽部はそういう人間の集まりです。プレジデント学園は一貫校ですが、幼稚園から入ってるのは悠理と清四郎と乃梨子だけ。中学で可憐が入り、3年で美童が編入、魅録は悠理の遊び仲間でしたが高校でようやく合流です。しかも悠理と乃梨子は中学3年まで最悪の仲です。
世代が少し違うのも影響あります。万作さんと時宗さんは共に戦争をくぐり抜けてモーレツに日本を盛り上げて来た高度経済成長の立役者です。だからピンチに陥っても「なにくそ」と一人で起き上がるオーラがあり、それが出てしまうと誰も介入出来ないのです。
陰湿な企業内の策略などはすぐに壊れます。


で、現在のセレブ漫画「桜蘭高校ホスト部」と比べます。

環は二号の息子。祖母に血統の違いで本家に入れてもらえません。しかも実母はフランスにいて会うことも出来ない。でも世継ぎとして帝王学を叩き込まれている。

鏡夜は三男坊だから財閥は継げない。だけど御曹子であることは強要され、環と付き合うのも親の指示でした。

常陸院の双子は母親がちょっと鈍感で見分けてもらえない。そんなとこから二人の世界から抜け出すことができずに中学3年までマトモに人と付き合ってない。
ハニーとモリはそんなに家柄どうのはないですが、従兄弟ではあるけど代々「主従関係」だったためにモリのハニーへの執着がすこしおかしい。


最初のうちは有閑倶楽部と同じであんまり家の内情は明かされず無駄に金持ちでうざいのをハルヒがつっこむから面白いんだと思っていたのですが、人気が出るにつれ、話は長くなることを避けられない。そしてキャラが掘り下げられてこんな知りたくないトラウマを最近見せ付けられて自分は少々悩んでいます。

25年もあれば漫画のカタチも変わりますが、ホスト部だけでなくセレブが漫画に出てくればみんな家のしがらみに苦しんでいます。道明寺なんかきっついよアレ。
腹違いとか親に捨てられるとか親戚にいじめられるとか‥

いい加減ウゼェ!!


金があるのにあっけらかん。有閑倶楽部が今も愛されるのはそんなとこでは?

でも一方で一条御大は「ドロドロ」の名手でもある。昔から濃いの描いてたのに、あえてそれを取り除いて有閑倶楽部を描いています。プライドは一巻よんで辛くなった‥

たぶん‥当時のりぼんに池野恋とか入って来て少女漫画の形態が変わってきて、御大も変わりゆくりぼんに合わせるための最終兵器として有閑倶楽部を書いたと思われます。
だからたまに「夢のあとさき」や「女ともだち」が連載されても、まったくついていけませんでした。星の瞳‥とかあんのにこの古さは?このコワさは?

それから場所をマーガレットに変えて「日曜日は一緒に」や「おいしい男の作り方」が連載されましたが、結局自分は毎年一月に短期連載される有閑倶楽部が楽しみでした。

槙村さとるもいましたけど当たりません。「なんで連載するんだろ。つまらないし、古いし、他の連載の邪魔‥」自分はそう思ったし最近のインタビュー記事で槙村先生自身が「不遇の時代」と告白しています。

一条御大も同じだったと思います。有閑倶楽部がなければ大御所として生きていけなかったのでは‥

「ドロドロは当たらない。だったら」‥一条御大の漫画にかける情熱が2500万部になったわけです。ドラマ化については複雑でしょうが、これからまた爆発的に売れます。

自分としては警●庁爆破とかやってほしいんですが、やばいよな‥ムリだよな‥修学旅行のローマ●王暗殺とか‥
あとは世界一周クイズ。日テレだもん、やらなきゃ!
心霊ものもかなり多い有閑倶楽部ですが、自分はダンゼンアクション部分支持者です。