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今現在、ちゃおの増刊がつまらないのです。それでもあの分厚いりぼんのアレよりはマシなんですが。


中原さんや八神さんが出て来たころはむしろ増刊のほうが面白かった。でも百万部を越えた今、編集部が目指すのはそれを守ること。だから新人があたらしくないのです。

ちゃおの新人というのはだいたいが25歳前後、たまに30前なんて方もいます。「中学生デビュー!」なんて肩書きはむしろいらないのですね。で、絵も話もそつなくまとまっています。

が、現在まとまりすぎていてそれが物足りない感じ。贅沢な悩みかな。

そんな中で非常に型破りな新人さんがいます。おそらく彼女を最後にこういう作家は出てこないと思います。

28日、「特攻サヤカ夜露死苦」がでた和央明さん。

ちゃおで初連載をすると3回と回数が固定しているのですが、なんと、
9月号から「特攻サヤカ愛羅武勇」とシリーズ第二弾が連載されるのです。

中原さんと八神さんも最初の連載がヒットし、増刊で読み切りを複数つづけてコミックスが2冊以上出ましたが、本誌で続編は前代未聞。


そしてこの漫画は‥

りぼんの読者が見たら卒倒する内容です。

サヤカは前の学校でヤンキーに目をつけられ、ひどいイジメを受けていた。
しかし、親の都合で突然ど田舎の学校に転校!
サヤカはデビューを果たすのです。

‥ヤンキーとして。

この「ヤンキー」というのが今のヤンキーじゃないんです。「♪今日も元気にドカンを決めたら洋ラン羽織ってリーゼント」‥ツッパリハイスクールロケンローなんです。

だからセーラー服に刺繍してあるし‥

で、外見でサヤカを誤解したクラスメートたちはサヤカにヤンキーらしさを要求します。もちろん「ニセ者」ですから出来るわけがない。でも‥!!

他にも田舎のヤンキー達が出てくるんですが、「隣村にケンカふっかけてくるぜ!」
とかだし‥村かよ。


牛とかも出てくるし、とにかく素材が「ダサい」のオンパレード。
作家さんの絵も少々古めかしいです。


だけど、面白い!

ギャグが昔懐かしいテンポだし、とてつもない。

昔のヤンキーを知らない子供たちがちゃんとついていけてるわけで、これを認めたのです。


さて、これをりぼんでやろうとしたら間違いなくコンペで弾かれますね。
だからりぼんはドベなんだよ。


で、ジャンプにはとらぶるがあってララちゃんが激しくかわいくて、マガジンもサンデーも「ラブコメ」が存在します。だいたい絵が少女まんが顔負けですよね。

昭和50年代、ジャンプに弓月光あたりが現れて、あの辺から「24年組」の影響を受けた男性作家がラブコメを少年誌に書くようになりました。それが受け入れられ、ラブコメは少年誌で欠かせないジャンルになっています。

けれど少女雑誌に「少年漫画らしきもの」は存在したでしょうか。バナナフィッシュはそうかもしれませんが、あれは少し上の雑誌です。
主人公がドンパチやメンチ切りあいは有り得ないのです。

それが少女漫画をつまらなくしていった一因かもしれません。

ですから、ある程度は少女漫画のルールを守りつつも「ヤンキー」を題材にしたこの漫画は画期的です。

ララでも「ああ愛しの番長様」があるわけで、これから少女漫画も垣根がなくなると信じたいです。

もう美形とトラウマとトライアングルとドキュンはうんざりです。

「愛羅武勇」もぜひ飛ばしてほしいです。期待します。