RPGツクール。文字通り自分のRPGが作れるソフト。

大昔MSXでそれに近いソフトがあり、ガキんちょながら「パソコン欲しいなあ」なんて思ってました。そしたらアスキーからパソコンで「ツクール」シリーズが出始めたんですよね。自分は友達に音楽ツクールを借りてPC98で楽譜片手に槙原の曲を作ってたりしました。6音でもなんとか形になりました。

でも、スーファミでRPGツクールが発売。一個上のセンパイが作ったゲームをやらせてもらいました。

このセンパイ、学校でも伝説的に変わった人だったんですが、主人公がニセ勇者を名乗って強盗とかしまくった後、本物の勇者一味を倒してしまうという話になってました。

これはいい、と思い「2」とターボファイルツインを買ったんですよ!ターボファイル!(笑)

で、自分はフリーターの話を作って、サバゲーのモニターになったり新薬の実験台になってみたりして金を荒稼ぎし、一目惚れしたオンナに貢ぐ話を作ってみた。

二週間ぐらいでできます。

それなりに制限はあるしメモリは少ない。だから台詞も長々とは喋れない(メモリを食う)。でも、その「限られた」中で作るのは面白かった。

そしたら今度はプレステで3が出る。バックアップはメモリーカードだから無限、キャラもドットで作れる。戦闘も派手らしい。

早速買ってみて‥


お手上げになった。


台詞はいくらでも入れられるし漢字も使える。でも所詮キーボードではないから漢字をひたすら探さなきゃいけない。ジスコードから探してるようなもの。

あと、なによりいただけなかったのが、

抽象性を欠いた事だった。
2も3も「プレイヤー」や「町の人」をあらかじめソフトに入っているグラフィックから選ぶ。2と3に数の差がなかったのに加え、2はほとんどが「フツー」の人なのに対し、3はバリバリ鎧着てたり僧侶だったりバニーだったり具体的にデザインが固まっている奴が多くて使いにくい。現代ものなんかこれではつくれない。ないものはドットで打てと?ならすべて作らなきゃいけない。

それから戦闘が「ドラクエ型」から「FF型」になってしまったのが‥

ドラクエって、7まではみんなチビキャラで町の人も男女老人あらくれくらいしかいない。
本当はみんな違う顔をしてるわけで、カンダタとオルテガがおんなじ外見なわけがない。
でもあの「あらくれ」をシャンパーニの塔で見ればカンダタだし、ある場所で見ればオルテガだ。
プレイヤーは限られたメモリの不足分を「想像」で補っていたわけだ。

あと、ギラとメラって微妙な違いですよね。メラは火の玉かなあと思うけど、ギラに対してはみなさん想像してるものが違うと思う。
呪文を唱えると「りらりらり」と鳴ってぴかぴかっと光って、モンスターになんか当たる音がして「~ポイントのダメージを与えた」とメッセージが流れる。メラだろうがヒャドだろうがイオナズンだろうがみな同じだった。でも一人一人「こうなんじゃないかなあ」と想像していたと思う。
しかし、4で呪文に色がつき、5で何となく絵がついて、

とうとう8では「ホイミ」ごときを唱えるのに魔法陣が出てきやがって、自分の「ホイミ」観がぶち壊しになってしまった。

みなさんもいろんなホイミを想像してたんではないでしょうか?ふわふわしてるとか、聖なる光が降り注ぐとか。

メッセージですべてが説明できるのに、絵は一つしか情報を与えない。

2の魔法グラフィックは非常に抽象的で、だから「おいろけ攻撃」もできたし「カンチョー!」とか「猫パンチ」「目からビーム」みたいなバカバカしい攻撃も作れた。

でも3だと芸が細かすぎちゃって‥


できることが増えると不自由があらわれるんだなあとツクールシリーズをやってつくづく思い知らされた。
結局バイオハザードもFFも3Dでリアルだけど、別に背景すべてに触れるわけじゃないし。壁にポスターが貼ってあっても女優の顔に画鋲が打てるわけじゃない。壁を適当に触りながらボタンを押して、運がよければ壁に触れる。そこしか触れない。

だったらリアルってハナから無意味ではないのかと‥
グラフィック系をすべて削ぎ落としてシナリオだけに集中してゲームつくらないかなあ。そしたらそうとう濃いのができるはず。
シルエットですべてをやってのけたかまいたちとかはそれに当たるけどあれはアドベンチャーだしね。

あれだけ容量があるんだから、映像以外の使い道を考えて欲しい。