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これがなかよしの新進気鋭・遠山えまさんの最初の連載「ゴックン!ぷ~ちょ」です。

まだちゃおしか買っていなかったころ、なかよしの表紙のたった一部分にカットが載っていたのだが、
「何、この人上手い!」
と5日悩んでなかよし購入。
これからなかよしの購読が始まった。

幼年誌で一番「上手い」とされているのがりぼんの種村有菜、それがセオリーとして通って来たのでこれにはびっくりした。

(もちろん少女漫画なんで、その「枠内」の話であることだけ認識しておいて下さい)

パソ塗りもえらく上手いし、線は繊細だし、かといって種村の線みたいなボソボソ感がない。で、話も及第点。
これはドリンクの妖精ぷーちょが大人になるための七色のしずくを主人公まゆに飲まれてしまって、それを全部取り出すためにくっついてしまう話。
しずくを取り出すには、まゆの「恋心」を高めなければならない。だから片思いの相手にアタックをしかける。でもまゆはしずくのせいで何か飲むと変身してしまうのだ。牛乳を飲めば大きくなるし、コーラを飲めばハジケちゃうし、オレンジジュースだと男に、緑茶だと忍者。
そんなこんなを繰り返し、一色ずつしずくを取り戻す。しずくは「恋の気持ち」で、まゆは取り戻すたびに「ドキドキする気持ち」「相手を思いやる気持ち」「ライバルに共感する気持ち」などを学んでいく。

ここまで設定がしっかりしていてなおかつ絵が抜群となるとすごい。なかよしはよくこの人を手に入れたなと思った。まあ、話などは編集部が作っていたかもしれないが‥

講談社は新人の獲得方法がちょっと違う。遠山さんは漫画賞の一番上・入選をとったわけだが、たぶん‥

講談社はコミケでブースを開いており、そこに持ち込んできた同人作家を拾っている。もしかすると彼女はなかよしではなく青年誌や上の雑誌を狙っていたかもしれない。とりあえずなかよしで描かないかと新人賞に提出させたのではと思う。

これはスクールで一番上のゴールド賞をとった山田デイジーにも言える。なかよしのスクールでデビューできるのは稀だ。だいたいはスクールで力をつけて新人賞でデビューだからだ。しかもその前に山田さんが投稿していた形跡がない。

でも、「外」からとるのは悪いことではない。りぼんみたいに生え抜きばかりだと、増刊が何読んでも一緒という恐怖にさらされるのだ。

というわけでぷーちょは一年続き好評。次に「ママコレ」を始める。

たまごっちみたいな話。ベビーという謎の生物がペットとして流行っている世界。主人公タマも欲しいけど、優秀な兄と妹のはざまで何も主張ができない。ところが見たこともない白いベビーを見つけてしまう。白は存在しないらしい。しかも、不思議な力をもっていて‥

キャラクターのかわいらしさを前に出しつつ、クラスメートも個性が豊かでみんな仲良し。そして幼なじみの陽介はいつもタマに甘酸っぱい思いを抱えており、それがうまくいかなくてドタバタしてなかなか面白かった。

今回が最終巻だったのだが、後ろにデビュー作「天使のたまご」が入っていた。
やはり、キャラクターの顔が今より少々長い。なかよし狙いではなかったのが伺える。
でもこの作品もデビュー作としてはとんでもないレベルだ。これが03年9月本誌に掲載され04年4月から連載だったわけで、すごい勢いだ。

来月から新連載「ここにいるよ!」が始まる。

主人公が地味で目立たなくて暗い設定。でも妖精っぽいのが予告カットに描かれていたので、この不思議な出会いが主人公を変えていくのだろう。しかし‥「たくさんの『はじめて』」か。

それまで目立たなかったから恋もしないし友達もいなかったキャラ、でもあることを境に好きな人や友達ができて「遊ぶ」とか「どこか行く」とかみんな初めて、って感じ‥?

あれ。これは別マで今すごい話題の「君に届け」だけど‥でもあれいい話だからいいか。

とにかくなかよしの「宝」みたいな作家なので頑張って欲しいです。

なかよしにはまだまだ彼女の予備軍が構えていて、その先頭が桃雪琴梨。話に問題があるけど‥
それから山田デイジー。絵がかわいらしく、話が純粋に少女漫画。それだけにインパクトがないのが欠点だが‥

あと本誌感想で書いた柏木志帆、ゆみみ。それから瀬田ハルヒ。そして「小川~」の茶匡。

ゆみみさんと瀬田さんと茶匡さんは完全なるスクールの生え抜きで、講談社もそこら辺はちゃんと見ているらしい。

なかよし、今面白いんだけどなあ。