「ハチミツとクローバー」。美大を舞台に学生が青春と痛々しい恋愛を繰り広げる漫画だ。アニメにもなったし映画にもなった。ものすごくヒットした。今は一旦終了しているが、番外編が連載されている。自分は竹本の気持ちが切ないほど分かるけれど、森田にはすごく憧れる。そのジレンマに悩まされた。コミックスを持っている人は多いだろう。
しかし、どの雑誌で掲載されているか知ってますか?
クッキー?‥否。
ヤングユー?‥惜しい。
コーラスなのである。
どういう雑誌かといいますと、あの一条ゆかりがいる雑誌なのですよ。あとはマーガレットやぶーけで20年前に活躍した人が名を連ねる。たまに陸奥A子とか出てくる。
今一条ゆかりが連載してるのが「プライド」。歌い手を目指す二人の女が激しいバトルを繰り広げるお昼のドラマにぴったりなお話である。でも人気ある。
この話とハチクロが一緒に載っていたんだから仰天だ。
実はハチクロは雑誌を2回引越している。最初は宝島CUTiEの増刊漫画雑誌に載っていた。休刊になってしまったが、ハチクロは爆発的な人気があったので集英社のヤングユーが拾ったのだ。
で、「クイーンズコミックス」のレーベルで単行本が発売。すでに有名だったので売れた。そしてアニメ化映画化と話が進んでったはずなのに‥
なんとヤングユーが休刊。
で、コーラスに動いている。
ヤングユーといえば正統派レディースコミック雑誌だ。元のYOUより年齢設定は少し低く、仕事し始めの女性が対象だろう。
それが潰れたのだ。
団塊ベビーからちょっと下。でもみんな漫画は好きな世代である。
毎月19日は花ゆめもそうだが「クイーンズコミックス」の発売日である。でもほとんどの人が知らないだろう。むしろハチクロが何故19日に発売されていたのか疑問に思ったに違いない。
だって、ハチクロとプライドの他に、何も人気作がないからだ。佐野未央子「君のいない楽園」も人気作だが、あれはマーガレットコミックスの分類である。
ハチクロの作者羽海野チカはいわゆる「同人あがり」である。スラムダンクの大手で、アンソロジーで活躍していた。翔陽の藤真と花形のベッドシーンだって描いてる。
小規模だったり賭に出ているような出版社はそういう書き手に目を付ける。
彼女は集英社の「生え抜き」ではないのだ。
で、今売れているレディース系作品は何かというと。
もちろん「のだめカンタービレ」が挙がる。
でも二ノ宮知子も講談社の生え抜きではない。いろんなところをめぐりめぐってソニーマガジンズの「きみとぼく」で「天才ファミリーカンパニー」をヒットさせて今の地盤がある。
安野モヨコは最初講談社だったが鳴かず飛ばず、でも祥伝社「ハッピーマニア」でヒットし、講談社に戻って来て青年誌に書き、モーニングに書き、イブニングに書く。でもたまにフィールヤングに戻ってくる。それからなかよしで幼年向けを書き、講談社漫画賞。
少女時代を花ゆめとララで育って来てしまった大人の女性に人気なのがメロディ。今大人気なのは「大奥」。ドラマになった「西洋骨董洋菓子店」で有名なよしながふみの作品だ。しかし彼女も同人上がり、こっちはもっと濃密な同性愛を描いていた。だいたい「西洋~」は新書館ウイングスといういわゆるオタク雑誌に載っていたのだ。
今の大手レディース漫画はこうした「外部作家」によって成り立っている。
自分が「年のいった女性まんがはのぞいて語る」とプロフに書いたのは、これらの漫画以外のものがあまりにも悲惨だからだ。
だいたい絵全体がもそっとした線で書かれており、主人公が「お前本当に25かよ!!」とツッコミたくなるような老けた面をしている。
で、彼女達の職業はOL。オシャレなデザイン関係の職場でバリバリやってるか、局といわれてイライラしているか、ダメなので上司にしかられているか。
で、彼女たちは同じことを言う。
「結婚したい」
「もうご無沙汰だなあ」
「いいオトコつかまえなきゃ」
「仕事が楽しいから恋愛できない。私はダメだ」
‥はあ?
何言ってるんですか?オトコと結婚以外に考えることはないのか?趣味ないのか?お前ら実は10歳年齢偽ってるんじゃないのか?
とにかく感覚がバブル時代のトレンディードラマなのだ。
たぶん作家がすでに40を越えていて、自分の感覚で漫画を描いているらしい。
読者である20代の女性も「ナニコレ」と思っているはずだ。潰れたヤングユーもどこがヤングだったのか今でも分からない。
生え抜きの一条ゆかりは「有閑倶楽部」で警視庁を爆破したり、主人公たちをクソまみれにさせたり、とにかく少女漫画にこだわらない形でやってきている。でも恋愛かかせるとすごい。
それから森本梢子「ごくせん」は絵がすでにレディースではないし、ぶっちゃけ任侠とヤンキー漫画である。
ハチクロは主人公が学生だし、恋愛はもちろんだが「才能」に悩んだりして、それが絶望的見解になったりする。しかも主人公はぐは最後に「恋愛」を選ばない。
のだめも学生だ。変人だし、恋愛もするけどまだよく分かってない感じ。でもピアノに打ち込む。千秋だって恋愛と音楽どっちを選ぶかと問われれば即決できないだろう。
外部だろうが生え抜きだろうが「恋愛」に縛られず別の世界に飛び込んでネタを引っ張り上げ、個性的な絵柄と漫画効果を盛り込んだ漫画が認められるのだ。
「レディース作家になろう」と投稿する人は少ない。だから少女雑誌などで働いていたベテランがピックアップされる。だけど成功しない。
少女漫画は新鮮さが命であり、若さが要求されてしまう。でも歳をとればエッセンスを失って人気を落とす。
上にあがっていきなり「大人の漫画を描け」と言われても、彼女たちは「大人の恋愛ってなんだろう」と考えるだけだ。ずっと恋愛を書いていれば済んでいた彼女たちにとって、漫画の選択肢が存在しない。
だから違うものを書いて来た外部作家が好まれるのだ。彼女たちには枠がないからなんでも描ける。
あと、「感情移入させなきゃいけないからOLを主人公にしよう」と考えるのも短絡。今の人気作で主人公がOLなのはひうらさとるの「ホタルノヒカリ」だけだ。別に学生だろうがクラブの歌手だろうが極道だろうが、読者は学生時代に思いをはせたり、知らない世界に刺激を受けて楽しむ。
実は今、「感情移入」しなくても売れる漫画が無数に存在する。こだわらなくていいのだ。
レディース作家、どうにかならないもんだろうか。
この流れが集英社の場合りぼんやマーガレットにもあって、だから二つとも部数が落ちている。講談社も小学館も気付き始めているのに、なにをやっているのだろう。
白●社も嫌いだが、レディースは哀れで見ていて辛い。
しかし、どの雑誌で掲載されているか知ってますか?
クッキー?‥否。
ヤングユー?‥惜しい。
コーラスなのである。
どういう雑誌かといいますと、あの一条ゆかりがいる雑誌なのですよ。あとはマーガレットやぶーけで20年前に活躍した人が名を連ねる。たまに陸奥A子とか出てくる。
今一条ゆかりが連載してるのが「プライド」。歌い手を目指す二人の女が激しいバトルを繰り広げるお昼のドラマにぴったりなお話である。でも人気ある。
この話とハチクロが一緒に載っていたんだから仰天だ。
実はハチクロは雑誌を2回引越している。最初は宝島CUTiEの増刊漫画雑誌に載っていた。休刊になってしまったが、ハチクロは爆発的な人気があったので集英社のヤングユーが拾ったのだ。
で、「クイーンズコミックス」のレーベルで単行本が発売。すでに有名だったので売れた。そしてアニメ化映画化と話が進んでったはずなのに‥
なんとヤングユーが休刊。
で、コーラスに動いている。
ヤングユーといえば正統派レディースコミック雑誌だ。元のYOUより年齢設定は少し低く、仕事し始めの女性が対象だろう。
それが潰れたのだ。
団塊ベビーからちょっと下。でもみんな漫画は好きな世代である。
毎月19日は花ゆめもそうだが「クイーンズコミックス」の発売日である。でもほとんどの人が知らないだろう。むしろハチクロが何故19日に発売されていたのか疑問に思ったに違いない。
だって、ハチクロとプライドの他に、何も人気作がないからだ。佐野未央子「君のいない楽園」も人気作だが、あれはマーガレットコミックスの分類である。
ハチクロの作者羽海野チカはいわゆる「同人あがり」である。スラムダンクの大手で、アンソロジーで活躍していた。翔陽の藤真と花形のベッドシーンだって描いてる。
小規模だったり賭に出ているような出版社はそういう書き手に目を付ける。
彼女は集英社の「生え抜き」ではないのだ。
で、今売れているレディース系作品は何かというと。
もちろん「のだめカンタービレ」が挙がる。
でも二ノ宮知子も講談社の生え抜きではない。いろんなところをめぐりめぐってソニーマガジンズの「きみとぼく」で「天才ファミリーカンパニー」をヒットさせて今の地盤がある。
安野モヨコは最初講談社だったが鳴かず飛ばず、でも祥伝社「ハッピーマニア」でヒットし、講談社に戻って来て青年誌に書き、モーニングに書き、イブニングに書く。でもたまにフィールヤングに戻ってくる。それからなかよしで幼年向けを書き、講談社漫画賞。
少女時代を花ゆめとララで育って来てしまった大人の女性に人気なのがメロディ。今大人気なのは「大奥」。ドラマになった「西洋骨董洋菓子店」で有名なよしながふみの作品だ。しかし彼女も同人上がり、こっちはもっと濃密な同性愛を描いていた。だいたい「西洋~」は新書館ウイングスといういわゆるオタク雑誌に載っていたのだ。
今の大手レディース漫画はこうした「外部作家」によって成り立っている。
自分が「年のいった女性まんがはのぞいて語る」とプロフに書いたのは、これらの漫画以外のものがあまりにも悲惨だからだ。
だいたい絵全体がもそっとした線で書かれており、主人公が「お前本当に25かよ!!」とツッコミたくなるような老けた面をしている。
で、彼女達の職業はOL。オシャレなデザイン関係の職場でバリバリやってるか、局といわれてイライラしているか、ダメなので上司にしかられているか。
で、彼女たちは同じことを言う。
「結婚したい」
「もうご無沙汰だなあ」
「いいオトコつかまえなきゃ」
「仕事が楽しいから恋愛できない。私はダメだ」
‥はあ?
何言ってるんですか?オトコと結婚以外に考えることはないのか?趣味ないのか?お前ら実は10歳年齢偽ってるんじゃないのか?
とにかく感覚がバブル時代のトレンディードラマなのだ。
たぶん作家がすでに40を越えていて、自分の感覚で漫画を描いているらしい。
読者である20代の女性も「ナニコレ」と思っているはずだ。潰れたヤングユーもどこがヤングだったのか今でも分からない。
生え抜きの一条ゆかりは「有閑倶楽部」で警視庁を爆破したり、主人公たちをクソまみれにさせたり、とにかく少女漫画にこだわらない形でやってきている。でも恋愛かかせるとすごい。
それから森本梢子「ごくせん」は絵がすでにレディースではないし、ぶっちゃけ任侠とヤンキー漫画である。
ハチクロは主人公が学生だし、恋愛はもちろんだが「才能」に悩んだりして、それが絶望的見解になったりする。しかも主人公はぐは最後に「恋愛」を選ばない。
のだめも学生だ。変人だし、恋愛もするけどまだよく分かってない感じ。でもピアノに打ち込む。千秋だって恋愛と音楽どっちを選ぶかと問われれば即決できないだろう。
外部だろうが生え抜きだろうが「恋愛」に縛られず別の世界に飛び込んでネタを引っ張り上げ、個性的な絵柄と漫画効果を盛り込んだ漫画が認められるのだ。
「レディース作家になろう」と投稿する人は少ない。だから少女雑誌などで働いていたベテランがピックアップされる。だけど成功しない。
少女漫画は新鮮さが命であり、若さが要求されてしまう。でも歳をとればエッセンスを失って人気を落とす。
上にあがっていきなり「大人の漫画を描け」と言われても、彼女たちは「大人の恋愛ってなんだろう」と考えるだけだ。ずっと恋愛を書いていれば済んでいた彼女たちにとって、漫画の選択肢が存在しない。
だから違うものを書いて来た外部作家が好まれるのだ。彼女たちには枠がないからなんでも描ける。
あと、「感情移入させなきゃいけないからOLを主人公にしよう」と考えるのも短絡。今の人気作で主人公がOLなのはひうらさとるの「ホタルノヒカリ」だけだ。別に学生だろうがクラブの歌手だろうが極道だろうが、読者は学生時代に思いをはせたり、知らない世界に刺激を受けて楽しむ。
実は今、「感情移入」しなくても売れる漫画が無数に存在する。こだわらなくていいのだ。
レディース作家、どうにかならないもんだろうか。
この流れが集英社の場合りぼんやマーガレットにもあって、だから二つとも部数が落ちている。講談社も小学館も気付き始めているのに、なにをやっているのだろう。
白●社も嫌いだが、レディースは哀れで見ていて辛い。
