2023私たちの夏<8>前橋白井屋ホテル | miauler(ミヨレ)のブログ

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Preserved Flower School & Preserved Flower Order Arrange 

 

 

 

「Lighting Pipes」レアンドロ・エルリッヒ @ 前橋白井屋ホテル

 

9月18日(月)~9月19日(火)白井屋ホテル 宿泊

 

白井屋ホテルとは。

「アートデスティネーション「⽩井屋ホテル」は、群⾺県前橋市の活性 化に貢献することを⽬的に 2020年12⽉に開業。300 年以上の歴史を誇った「⽩井屋旅館」廃業後、70年代の既存建物を建築 家の藤本壮介が改装、新築をてがけ、国内外のアーティストやデザ イナーが協演したことで話題となり、ナショナルジオグラフィックトラベラ ーの「2021 年世界のベストホテル 39」にも選出。アート、建築、デ ザイン、ウエルビーイング、⾳楽、そして⾷において本物を意識し、暮 らす⼈と訪れる⼈が出会い、五感に刺激を受ける、あらたな⽂化が めぶく場を提供しています」

(出典;2023.10.30 ⽩井屋ホテル株式会社 Press Releaseより」

 

つじろうのマスボクシング全国大会で、高崎に前泊してましたが、

つじろうを早々に見送り、ミヨレは前橋駅にてのんちゃんと合流、

白井屋ホテルに乗り込みました!

 

 

ぱっと見、アーティスティックなホテルという

外観ではありません。どちらかというと沖縄の国際通りに

ありそうなモーテルの様相で、エッジがきいた最先端ではなく、

地方の少しさびれた昭和レトロ感を醸し出してます。

 

でも、実はここからすでに常設展は始まっているのです。

外壁の看板は「FROM THE HEABENS」等Lawrence Weinerの作品。

 

 

エントランス入ると、「うっわー」と心の中で静かな歓声が上がります。

とにかくその空間設計に圧倒されました。

 

 

コンクリート打ち放しの無機質な囲いでありながら、

ジャングル?のように緑豊かなオールデイダイニング

狙っていたこれ!↓ を頬張りました。

 

 

白井屋ホテルのお楽しみは、まずは遅めのランチから。

ホテルの公式サイトで見て、これ一択。

「白井屋バーガー」(赤城牛100%フライドポテト付)

パテの焦げ目の香ばしさと、ポテトにかけられたチーズパウダーが

絶賛もの。

 

チェックインの後、お部屋ツアーは後回しにして、

のんちゃんが予約してくれていたタルトを受け取りにパティスリーへ。

パティスリーやベーカリーショップは、ホテルの裏手、馬場川通り沿いに集まっています。

 

  

 

テナントとしてブルーボトルも入ってます。

 

 

パティスリーはかわいい前橋初のフルーツタルト専門店なのです。

焼き菓子も地元のみそを使ったお土産最適品を揃えてます。

 

 

 

イチジクか栗か迷ったけど、ハンバーガーの後ということを考えて、

さっぱりめイチジクをチョイスしてました。

 

 

こちらはベーカリーショップ

「いい街には美味しいベーカリーがある」を体現したお店。

ほんと、蒲田があか抜けないのはこれだよ。

美味しいベーカリーショップplease!

 

ホテルは、グリーンタワーとヘリテージタワーという2つの棟から構成されてます。

ヘリテージタワーは、旧白井屋旅館をリノベーション、

グリーンタワーは、裏手馬場川の土手をイメージして新築された、

まさに土手をくりぬいてお部屋を作ったかのような建築棟です。

 

 

■グリーンタワー

壁面が緑化されています。

実際は、芝生がずりおちたり立ち枯れている部分もあったり。

スタッフの方曰く、この緑のメンテナンスが大変だとのこと、

管理の大変さを垣間見ることができました。

 

 

■ヘリテージタワー

裏手ショップから戻る途中に、白井屋旅館の看板の名残を

見ることができます。

 

さて、この後はお部屋に入って、恒例のルームツアーです。

お部屋は異なった作家のアート作品を楽しむことができるようになっており、
レアンドロ・エルリッヒをはじめ、

4人のクリエイターがデザインしたスペシャルルームが4室あります。

クリエイター名を冠したお部屋は高いので、私たちは、スタンダードにあたる

「ハリウッドツインデラックス」に宿泊しました。

このホテルでは最低価格帯のお部屋とはいえ、

各客室には違ったアート作品が展示され、

広さもスタンダードというよりはデラックスな仕様でした。

 

 

打ち出しコンクリートの壁面、スタイリッシュなインテリア、

グレーに統一されたファブリックスキーム。一見無機質で冷たく感じるところ、

カーテンの織のざらつきや、観葉植物で、それがいい具合に

緩和されています。

 

 

 

 

テーブルの上には、上毛かるた!

群馬愛ですねえ。

 

 

こんなバスルームが欲しいなが、ここにありました。

螺鈿っぽいタイルがやはり柔らかさを醸し出しています。

 

 

無機質になりきらない抜け感がいいです。

絶妙に計算されているようで、憎らしい。

 

 

水回りの水栓器具の金具が真鍮なのも素敵です。

でもまあ、こんな真っ白なバスルーム、我が家にあるとしても、

黒カビ発生で掃除が大変そう。

たまに泊まりに来て、雑事を考える必要がないというのが一番ですな。

 

 

ティーアメニティはシルバーの缶入り。こういった小物のチョイスも

気が利いてて凄い。

 

 

部屋からの眺め、外向きはさほど見渡しがいいという立地でもないので

マンションの一室目線が否めない。

でも、いいのです。だってこのホテルは、内側に宇宙を感じることを

狙ったホテルなんだから。

 

17時から、20分ほどの館内ツアーがあるというので参加しました。

 

「By physical or cognitive means」ライアン・ガンダー

 

ロビー集合。ここからすでにツアーが始まってます。

ソファーの後ろにもアート作品。

 

「ガリラヤ湖、ゴラン」杉本博司

 

何気なく眺めていたフロント後ろも見るべきアートでした。

そういえば、スタッフさんのユニフォーム、山本玲とか山本耀司とか、

コムサデモード的なホテルの雰囲気にマッチしたデザイン。

働いている人自身も、ちょっとひと昔前のハウスマヌカン的に

感じたのは私だけだろうか。でも、恰好は無機質で鎧装着ぽくても、

サービスはとても行き届いてフレンドリー。年齢層も統一されているような

感じでしたが、若くてもすごく教育が行き届いている感じがして、

あ、教育されている、というより、このホテルが好きで、とても

誇りに思っているからそれぞれの行動に出ていた、というのが

正しいかもしれません。

 

 

ちょうど私たちのお部屋4階13号室の前あたりの廊下。

カーペットが剥げている?と思いきや、これは前橋市の形。

 

 

ホテルの象徴ともいえるLighting Pipes

館内がダンジョンに見える。

 

 

螺旋階段を降りる途中の踊り場すべてがフォトスポット。

再びロビー・ダイニングに降りてきて・・・

 

Lightfalls 安東陽子

 

遠くからだと硬質な素材に見える滝の水みたいなカーテン、

近くによると、輪ゴムが連結されたようなループのウール素材。

 

外に出て敷地全体、グリーンタワーの施設の説明を受けつつ、

もとに戻って解散となりました。

 

Time Neon-02  宮島達男

 

昼は映えないので、👆は夜に撮影したもの。

 

宮島達男といえば、直島の「家プロジェクト」の作品が有名。

 

 

 

 

ヘリテージタワーの外壁はじめ、館内の壁は、建築時そのまま

になっている場所があります。わざと左官を入れず、建築時の

マーカー指示書きをそのままにしていたり。

 

Inverted Discussion Unity Channelled リアム・ギリック

 

なぜさかさまになっているかは不明だそう。

上下の掛け間違いではない。

 

ツアーを終えて、しばらくお部屋でまったり。

 

 

パティスリーで買ったタルトをいただきました。

お部屋の灯りのおかげで、何も調整せずとも、いい感じの写真が

撮れました。

 

そして、ドアを開けてライティングパンプスを見やると、

時刻に合わせてほんのり黄味がかってきたのがはっきりしてきました。

私たちのお部屋、ドアをあけて右を見ると、ちょうどライティングパイプスが

見えて、色変わりをチェックできる立地だったのです。

 

 

そして22時~24時、作品の色がもっと変化します。

(このブログ冒頭の4枚の写真も!)

 

  

 

夜、夕食をとりに出かけたときに、夜の風景を撮ってみました。

 

 

この外観がもう作品だよなあ・・

 

Time Neon-02の部屋の中

 

数字のネオンが見えるお部屋の中を見るには、フロントで鍵を

借りる必要があります。

まさに、直島の作品を彷彿とさせますね。

 

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朝です。

 

 

天窓からの光の色で、館内の雰囲気が面白いように変化する。

朝の光、ですねえ。

 

 

カトラリーの音が響くdining。

ほのかにほんわり焼けたパンの香りが食欲をそそる。

次回は地産地消のモーニングを食べてみよう!

 

 

昨日パティスリーで買った焼き菓子を少し朝食がわりに

いただいて、朝の散歩へ。

のんちゃんが教えてくれた前橋の名店、「片原饅頭」を買いに。

 

 

柳が大きく揺れる広瀬川は、前橋市の中央を流れる。

前橋市は、水と緑の街、なんだそう。

美しく整備された遊歩道は、萩原朔太郎を初めとする郷土の詩人の詩碑や

萩原朔太郎賞受賞作品の一節を刻んだ石碑などが並ぶ「詩の道」

 

萩原朔太郎記念館

 

 

記念館の庭には遠吠えする犬の銅像。

飼い犬だったのかな。。

 

片原饅頭の期間限定店舗

 

実はこの時点では、まだプレ営業中。

10月3日から本営業が始まったとのことです。

 

古きを今とうまく融合させてリ・ボーンさせる。

前橋、恐るべし。

 

白井屋ホテルの作品は、まだ全部きちんと確認できていないし、

グリーンタワーのお部屋や、アーティストのスペシャルルームにも

泊まってみたい。何より、ここを拠点として、前橋市内をそぞろ

歩きしてみるのも一興。なかなか一筋縄ではいかない街だから。

 

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★おまけ★

 

のんちゃんと合流する前に、ひとりで群馬県庁に行ってみました~

 

 

天気が良かったのもあるけど、のっぱらに

すっかーんとそびえる県庁。なかなか。

 

 

この風景を見ると、「水と緑の街」というのもうなずけるね。

 

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宿泊した日の夜ご飯。これまた前橋、というか群馬では有名な

居酒屋へ。土地があるせいか、東京のような狭苦しい居酒屋ではなく、

個室がデフォルトなのが素晴らしい。

 

 

朝散歩の時に撮影。「北海亭前橋本店」

 

 

 

 

お昼のハンバーガーがどっしり来ていたので、

軽く野菜系を中心に。海がなくてもアジのたたき、タコの唐揚げ、

美味しかった。

そして、トマトの浅漬け、これが妙にうまくてはまった!

 

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チェックアウトして帰る日のランチ。

高崎で途中下車して、久しぶりに高崎駅の「おぎのや」へ。

 

 

いつもつけ汁うどんとか、他のメニューを食べていたが、

おぎのやといえば、峠の釜めし、はじめてちゃんと食べました。

漬物もあわせて、うん、美味~なものではないけど、

落ち着く美味しさだなあ。

 

 

漬物の容器がまたかわいい。お持ち帰り必須。

 

 

こちらはのんちゃんオーダーのキノコつけ汁うどん。

 

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いやあ、前橋恐るべし。高崎のほうが栄えてて、

県庁所在地なのに、なんだかフィーチャーされないのが勿体ない。

そして何より、白井屋ホテルがあるっていうのが凄い。

もっと注目されてほしいけど、知られたくないような。

対象がなんでも、「推し」に対する感情は複雑なものです。