親譲りの負けず嫌いで

子供の時から損ばかりしている。

 

……なんて「坊っちゃん」の

冒頭をマネしてつぶやきたい気持ち。

 

嫌なこと言われたら言い返したい。

相手をギャフンと言わせたい(死語)。

ええい、倍返しだ!(これも死語?)

 

 

いやいや、そんなことしても

お互いなんの得にもならない。

 

たしかに、「見返してやる!」

という根性は私を出世コースに

乗せてはくれたけれど、

 

見返し終わった後には

やりがいを見失った。

 

 

 

ここのところ、

友達のブログにくっついてる

アンチさんに言い返したくなったり、

 

自分のブログに来てくれた

アンチさんを構って喜んだりしてたけど、

そんなことしててもしょうがないよね。

 

 

この2週間はどうやら

そういう星回りだったみたいで、

 

不快なコメントをもらったらどうするか

という話をいろいろな方がネットで

しているのを見かけました。

 

なるほど、蠍座の満月。

心の闇とか嫉妬とか、そういった

ダークなものの膿み出しの時だったんだ。

 

 

西田普さんも、ちょうど

そんな話を書かれていました。

 

でも、読んだ人が不快になりそうなコメントは

黙って消しちゃうこともあります・・・笑

 

それは、

「他の読者さんのためにも、

コメントを書いたその人の運気を下げないためにも、

そうした方がいい」って

田宮さんから教わったからです。

 

そう、人が不快になるコメントを書くと

「与えたものが受け取るもの」という宇宙の法則が働いて、

書いた当人の運気が下がる可能性があるのです。

「嫌なコメントが入るのでブログやSNSやめようかな」って時に思い出したいこと。 | 西田普オフィシャルブログ「自然に還ると、健康になるでしょう」Powered by Amebaより)

 

 

何年か前にもこのお話を

聞いたことがあった。

 

ちょうど、Facebookのコメントに

ネガティブなことばかり書く

友達がいて困っていたときだったよ。

 

 

友達だし、やたら毒舌なのも

その人の味だと思ってたから

テキトーに返事して流してたけど、

 

他の友達から「あんなひどいこと

書かれて大丈夫?」って心配を

されるくらいになってしまったんだ。

 

 

辛口で毒舌なコメントを

いちいち消してしまうのは、

逃げてるみたいで嫌だ!

 

……と思ってたけど、

 

私の投稿を楽しみに見てくれる人に

嫌な気持ちをさせちゃダメか。

 

 

それで、すまん!と思いながら

その人のコメントを消して回って、

新しくコメント書けないように

一定期間ブロックかけることにした。

 

相手に事情を説明……したところで、

おそらくは納得しないだろうし、

エスカレートしちゃっても困るし。

 

ごめん、おれそういうところ、

人情に欠けているんだわ。許せ。

……いや、許さなくていいか。ごめん。

 

その後、会わなくなってしまったけど、

元気に生きてるならそれでいいさ。

 

 

そんなこと思い出したのは、

今朝いただいたコメントを

「うっわ」と勢いで消しちゃって、

 

悪いことしちゃったかな……

と思っていたからなんだ。

 

 

「うっわ」と思ったのは

ちょっと図星なことが

書かれていたからで、

 

10年前の私だったら、

おそらく傷ついていた。

 

 

そうだ、ちょうど10年前、

私が振ってしまった男が別れ際に

吐き捨てた言葉によく似ていた。

 

 

あんたには他人にも感情が

 あるって理解できないんだろ。

 

 そんなヤツが小説を書きたい

 だなんて、笑わせるな」

 

 

とても美しい男だった。

 

その男が整った顔を歪めて、

嘲笑うような、それでいて今にも

泣きそうな表情を浮かべていた。

 

不覚にも、彼のそんな

辛辣かつ、いたいけなところを

愛していたのを思い出して胸が痛んだ。

 

 

そして、そうやって目の前で

私にとって完璧だった彼が

傷ついているところを見て、

どこか快楽を感じていた。

 

 

その通り。

あなたが言うことは正解だ。

 

私には他人が理解できない。

同じくらい、自分のことも理解できない。

 

だからこそ私は、

小説を書くという行為を通して

人の感情を探ろうとしてるのだろう。

 

 

 

 

コメントを書く気持ちの裏にあるのは、

「理解して欲しい」という願い。

「存在を認めて欲しい」という望み。

 

子どもが母親に抱く欲求にそれは似ている。

気づいて欲しくて泣き叫んでる。

 

ごめん、私はそれに答えてあげられない。

 

 

なぜなら、私には他人が理解できないから。

自分のことを理解できないのと同じくらいに。

 

けれど、それを前提にすると、

世界はとても生きやすいものになる。

 

 

人の気持ちなんて私にはわからない。

私の気持ちを理解できる人はいない。

 

だから、世界は面白い。

 

🌟みあんご🌟

関連記事

自己紹介