それは、マイアミでの陽気で楽しい
日々を満喫していたある日の朝・・・。
緩やかな腹痛に見舞われる。
そう、緩やかな・・・始まりだった。
横になり、安静にするも、
その痛みはどんどん度を増してゆき、
何度もトイレに駆け込む。
きっと、寝ている間の冷房の掛けすぎか、
旅の疲れで風邪でも引いたか・・・。
にしても収まるどころかどんどん激しくなる
腹痛に、私は、あることを思いついた。
確か、こんなときのために
保険に加入していたはず!
高いお金払って買った、安心だもの。
こんなときくらいお世話になってもいいんじゃない!?
というわけで、宿の公衆電話にて保険会社に連絡を取る。
幸いにもここはアメリカ。
日本とあらゆる意味で近いこの国には、保険会社の支店があり、
そこからこの付近(マイアミ)の提携病院を探してくれる。
これが、途上国や支店のない国なら、一度日本に掛けて、
そこからこっちの提携会社に連絡取って・・・と道のりがとても長い。
さて、連絡を取り、提携病院を探してもらう。
旅の終わり、タクシーなんか悠長に使っている余裕はないわ。
できれば近いところか、ダウンタウンの真ん中辺りがいいな~。
と願いながら、返事を待つ。
数分後電話が宿に掛かってきて、その結果を聞く。
すると、その病院、住所から推測するに、
どうやら前日行ったダウンタウンの近くあたり!!
こっちはストリート名がどんな道にも付いていて
奇数と偶数が向かい同士にあり、住所が大体は推測できる。
これなら、バスを昨日と同じところで下りて、歩ける!
・・・が、これが、最大の過ちだったのだ・・・!
長旅のせいで、自分の感を過信してしまい、
さらに少し気を張っていた南米が終わり、
気楽なアメリカと、油断し過ぎていたこと。
このことが、この後のドッキリ体験を
引き起こすことになろうとは・・・!!
続く