コロナにかかってしまったけれど発作の方は調子よかった息子。

なんと2週間発作なし!

という報告を主治医にしたその夜。

 

22時。

息子の目がグイーっと右へ行きガクガクけいれん。

ああー発作きてしまったか!

30秒。ふいー。

 

の、2秒後またもやグイーっガクガクっ!

「あああああー!」と咆哮。

え!?激しい!

そして今度は長い!

2分?

 

その後も次から次に・・・

強直間代発作。

大発作。

止まない。

これは

 

重積発作だ!!

 

119!

 

救急搬送中も発作が止まらない。

コロナのご時世だからか、どこの病院も受け入れ拒否。

行きつけの県病へ行ってくださいと言われているようだ。

 

「この状態で県病(高速で1時間)は危険すぎますっ!」という救急隊員の声でなんとか地元の病院へねじ込んでもらう。

 

救急処置室でも止まらない発作。

もう10回以上は続いてる。

息子の口からでる咆哮。

剥きすぎて真っ赤になってる眼球。

ガクガクけいれんしているので身体を抑えているベルトが食い込んでる。

 

けいれん止めを静注。

だんだん治まってきた。

担当医と看護師もちょっと一息。

ああ、よかった。

止まった・・・

 

「お母さん、今後なのですが」と先生がいいかけた時。

 

息子がカッと目を見開き、発作再開!!

えええー!

 

処置室が騒然。

なんで、なんで効かないの?

どうなるの?

 

結局、2度目の別のけいれん止めでようやく鎮静。

酸素濃度80

血圧70-30

 

いつも福々した顔が真っ青だ。

 

このまま入院。

しかし念のためと受けたPCR検査で息子がまさかの陽性!

!?

先週、コロナに罹患してましたがもう療養期間過ぎてるんですが・・

「いや、感染期間過ぎてても微量のウイルスがあれば陽性でることがあるんです」

「陽性が出てしまったからには残念ながら入院はできません」

 

がーん。

 

「コロナ隔離部屋にて安静にしていただき、意識が戻りましたら帰って大丈夫ですからね」

「県立病院へはこちらから今日の状況を主治医に連絡しておきます」

 

やや顔色が悪いながらもなんとかバイタルが安定してきた。

このまま発作が再燃せずにゆっくり休めますように。

祈る。

 

明け方4時。

ようやく目覚めた息子。

ぼんやり。

何があったかわからない様子。

 

息子、どうかな?

「・・・目が!目が痛い!」

グサグサと突き刺さるような痛みがあるというので担当医を呼ぶ。

 

「長時間の発作で目が開きっぱなしになっていた乾燥と眼球偏位で眼輪筋(目の周りの筋肉)が傷んだ状態になっている」とのこと。

とにかく目をつぶって涙を出して対応するしかない。と。

 

手で目をおおってうなっている息子。

「おかあさん」

ん?

「これがホントの目が!目がぁ!やな」

涙をダラダラ流しながらちょっと微笑んだ。

 

あー

よかった。

息子が戻ってきた。

 

おかえり。

 

しかし重積発作。

ほんとに怖い!

主治医にまた相談してきます。