吉川英治文学新人賞受賞作。
主人公の竜崎という人間が、すごくいい。
最初の印象を裏切り、この男を知れば知るほど、好きになっていく。
不器用な人間なのだ。いい意味で。
警察官僚。東大卒のキャリア。エリート。
東大以外は大学でないそうである。
男は外で働き、女は家庭を守るものだそうである。
しかし、徐々にそれが彼なりの芯の通し方だったのであると分かっていく。
こういう人が、本当にそういう組織にいてくれるのであれば、日本の将来
もまだすてたものじゃないかもしれない。
そういうことを考えた。
彼のような人に出会いたいものだ。
私は、彼に憧れるが、所詮、中途半端な人間なのだ。
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