自分の誕生日 | 神経芽腫の娘のこと

神経芽腫の娘のこと

2017年12月3歳9ヶ月、小児がん神経芽腫と診断され、再発を繰り返しながらも懸命に生きた証、治療や娘との大切な時間をどう過ごしたか、それからの事、子どもを亡くした母親の気持ちを綴っています。2023年2月14日永眠。アメンバー申請の際は自己紹介メッセージをお願いします


2023年1月13日


私ごとですが、今日は、自分の誕生日でした。



娘は、数日前からこの日の為に、少しずつ準備をしてくれていました。



数日前には、自分のお小遣いを持って、



『このお店に連れていってほしい。だけど、お店の中にはママは入らないで外で待っていてね。』



と、お兄ちゃんと二人で何か選んで買っていました。



もう、この時点で涙ですよね。。



そして、当日は、Uちゃんのお母さんに色々準備を手伝ってもらう約束をしており、



『ママ、ずっと美容院行けてないから、行ってきていいよ。



その間、準備するから、ママいなくても大丈夫。待てるよ。』



と、言ってくれました。



泣きました。



ここ数ヶ月、娘のそばを心配で離れる事ができず、



美容院も全然行けてなくて、



髪の毛なんてどうでもいいや。と、思っていました。美容師なのに。(美容師としての自覚の無さ…)



だけど、娘の思いに甘えさせてもらって、美容院へ行かせてもらいました。



その間に、娘たちは飾り付けや色々準備をしていました。



部屋に入ると、可愛い飾り付けがされており、



スポンジからケーキを作ってくれていました。




泣きます。



そして、兄妹が選んだというプレゼントは、暖かそうなニット帽と、セーターとシャツ。



ヘアクリップや髪ゴム、ショルダーポーチ。



たくさんもらいました。



そして、お手紙をもらいました。



お手紙が何よりも嬉しいです。



もうね、泣くのを我慢できませんでした。



引くぐらい涙が止まりませんでした。



だいたいこの数年は、私の誕生日は入院していて、



それでも病室で二人でケーキを食べていました。


来年も一緒に迎えられるのか。と、いう複雑な思いを持ちながら、



娘にお祝いしてもらう事を毎年、噛み締めていました。



自分の誕生日を娘にお祝いしてもらうのは、



本当にもう今年が最後になるかもしれない。



そんな事を考えると涙が止まりませんでした。



そんな風に思っちゃダメだよ。と、思われますよね。



諦めている訳ではありません。奇跡を信じたいです。



こんな、優しくて思いやりのある子を失いたくない。



お祝いしてくれてありがとうね。