激痛 | 神経芽腫の娘のこと

神経芽腫の娘のこと

2017年12月3歳9ヶ月、小児がん神経芽腫と診断され、再発を繰り返しながらも懸命に生きた証、治療や娘との大切な時間をどう過ごしたか、それからの事、子どもを亡くした母親の気持ちを綴っています。2023年2月14日永眠。アメンバー申請の際は自己紹介メッセージをお願いします


2022年6月


前回の記事の続きです。



娘が急に激しい痛みを訴えるので、看護師さんを呼びました。




すると、




『とりあえず、今、手元にあるアセトアミノフェンを飲みましょうか。』




と言われました。





え??今めちゃくちゃ痛がってるこの状況、




この腫瘍からの痛みはアセトアミノフェンなんか絶対効かない。




以前もそうだったから。




痛がって内服薬なんてとても飲める状態じゃないのに、




娘は痛すぎて我慢出来なかったからなのか、




どうにかしたかったからなのか、




言われた通り、この状況で頑張って飲みました。




しかし、30分経っても痛みは治らず、




治るはずがないんです。




かなりの激痛。




以前もこんな事があったから。




また看護師さんを呼びましたが、




『次はアセリオを点滴で入れてみましょうか。』




と言われました。




なんで??なんでアセリオ?




『アセトアミノフェンとアセリオほぼ同じですよね?




この腫瘍からの痛みの時は、以前もアセリオは効かなかったんです。




他の痛み止めはダメですか?』




と、聞きました。




その看護師さんは当直の先生に聞いてくれましたが、




『とりあえずアセリオ入れて様子見ましょう。と、いう、指示でした…




アセトアミノフェンの内服薬より、




点滴のアセリオの方がまだ効くかもしれません。』




と、フォローされる。




全然納得いかない。




その間も娘はずっと痛いと尋常なぐらい泣き叫んでいました。




素人の私でもこの状況で、アセリオは意味が無いだろうと思えた。




しかし、そういう指示なら仕方ない。




もしかしたら、痛み止めの種類も、




段階を踏まないといけないのかな。と思うようにし、




もう、とにかく早く痛みを取ってあげたいから、




とりあえず入れてもらいました。




案の定、全然良くなりません。




当直でない先生が来られ、事情を話しました。




すると、その先生は、




フェントステープを0.5mg追加で貼りましょう。




と、提案し、




指示通り、追加で0.5mg貼りました。




1時間経っても全然良くなりません。




8歳の子が恥じらいもなく、珍しく、大部屋で、大声で泣き叫んでいる。




『いつになったら痛いのなくなるの?』




と。




相当痛かったんだろう。




あれ??私は大事な事を忘れていました。




緩和ケアの先生から、




フェントステープは血中濃度が上がるまで72時間程かかるから、即効性がない。




と、言われた事を貼ってもらってから思い出しました。




今テープで増量したところですぐに効くはずがない。




その時、チームリーダーの先生が診に来てくれ、




娘の異常な痛がり方をみて、




『フェンタニル、点滴にすぐ変えよう。』




と、ようやくまともな対処をして頂けました。




夕方の時間で、医師も看護師も揃っていなく、




緩和の先生も不在。




麻薬の痛み止めは、すぐに処方できるような薬ではないので、




対応が遅くなったようです。




それまで娘は可哀想に、4時間ぐらい痛みでずっと泣き叫んでいました。




泣き疲れていました。




早く抗がん剤を入れてほしい。




あと休薬が丸1日ある。




長い…。痛み止めで耐えきれるかな…




フェンタニルを何度も何度もフラッシュし、




なんとかして痛みのコントロールをしていました。




早く緩和ケアの先生に相談したい。