2つのトラブル | 神経芽腫の娘のこと

神経芽腫の娘のこと

2017年12月3歳9ヶ月、小児がん神経芽腫と診断され、再発を繰り返しながらも懸命に生きた証、治療や娘との大切な時間をどう過ごしたか、それからの事、子どもを亡くした母親の気持ちを綴っています。2023年2月14日永眠。アメンバー申請の際は自己紹介メッセージをお願いします

2018年6月


ICUへ入り、沢山のルートが繋がれていました。



少し意識のある娘と対面し、



『ママ〜。痛いよぉ。』



最初の頭部開頭手術の時より、深刻な様子が感じ取られました。



外科の主治医から説明がありました。



『申し訳ありません。私の不注意で…』



と。



何かさっぱりわからず、続けて説明を聞くところ、



『こちらの不注意で、皮下気腫(ひかきしゅ)になっている状態です。



そのせいで上半身かなり痛がっています。』



と。




皮下気腫???



『腫瘍は綺麗にとれたのですが、



最後に血のりスプレーをする際、



胸腔鏡の栓を開け忘れ、体の中で空気が大量に入ってしまい、



肺がかなり膨らみ、



皮下気腫を起こしてしまいました。



一時バイタルも低下してオペが中断になってしまい、



終わるのが遅くなりました。』



と。



皮下気腫は時間薬で、自然治癒だそうです。



とは言え、余計な痛い思いをさせてしまい、



痛がってる娘をみると色んな感情が湧きました。



起こってしまった事に、何も言えない。



無事に腫瘍をとってもらえた。



それだけでも…。



と、言い聞かせて。



そこで一旦ICUの面会時間が終わり、



やっぱり、納得いかなくて、



もう一度その外科の先生に、もう少し納得いくまで起こった事の説明をしてもらえませんか?



と、頼みました。



絵や図に描きながら、説明してもらい、



執刀医の謝罪の気持ちが十分に伝わりました。



そして、もう1つのトラブルに続きます…