『幻想水滸伝Ⅲ 10巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『幻想水滸伝Ⅲ 10巻 (志水アキ)』

志水 アキ
幻想水滸伝3-運命の継承者 10(10) MFコミックス

 

過去に記事 にした作品の最新作。

 

ゲームを原作に持つ本作だが、

原作ファン以外でも十分楽しめるクオリティだと改めて思う。

ましてや、ファンなら迷うことなく買ってほしい作品だ。

 

さて、私は元々ファンタジー系のマンガを好んで買わないので、

ファンタジーをテーマにしたマンガで面白いのにあまり当たったことがない。

何処までをファンタジーというのか微妙なところだが・・・。

ここで言うファンタジーとは、『ロードス島』みたいなRPG風なモノだ。

 

ファンタジーマンガってのは、やはり『画力』だと思う。

キャラクターは子供から美少年・美少女、美男・美女、おっさん・おばさん、

おじいさん、おばあさん、エルフにゴブリンにドワーフ・・・。

魔法は当然書けないといけないし、

魔物も書けないと話にならない。

戦闘シーンは最低限の動きのあるレベルであってほしいし、

読者を世界に引き込む世界観も妥協してほしくない。

 

正直キリがないのだけど、ファンタジーは画力が一番で

ストーリーが2番以下だと思う。 まあ、話なんて、大体同じなんだし・・・。

つまりかなり画力のハードルが高いのがファンタジーだと思う。

(上記の条件は、私が読んだことのあるファンタジーマンガのイメージ)

 

 

で、この作品。

画力に関しては、一切問題ない。

ストーリーも原作よりも面白いし、キャラの掘り下げ方も上手。

リアルな戦闘(戦争)を描いているおかげで、よりキャラに感情移入できる。

 

この作品のレベルを上げている一番の理由は、

原作のコピーではなく、作者独自のストーリーを描いているところだ。

これは、ファンとしたら賛否両論があるかもしれないが、

原作よりも面白いのだから、変な邪魔が入ってほしくない。

 

さすがに原作ファン以外買わないと思う。

だからこそ、ここで紹介する意味があるのではないかな、と思うわけ。

原作を知らない人が読んでどこまで楽しめるのかわからないけど、

もっと売れてほしい作者であり作品だから・・・。

 

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次巻で最終巻。

長かったこの作品も終結を迎えようとしている。

この作者のほかの作品を読んだことがないけど、

この作者の才能には驚くばかりだ。

 

完全に他人の画風を真似てここまで書けるの人はこの人以外にいない。

現実的に難しいと思うができることならば、

このまま幻想水滸伝のマンガを描いていってほしい。

そして、もし次があるならば『Ⅱ』あたりを希望したい。

この人が『Ⅱ』をどのように描くのか非常に興味がある。

 

次巻も当然買う予定。

買っていない人がいるといけないので、

なるべくネタバレはしないように書いてきた。

次はラストなので、総評を書きたいと思う。

まあ、次巻がいつ発売されるのかわからないのですが・・・。

 

 

では、ここまで。