『よろしく神田さん』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『よろしく神田さん (大乃元初奈)』

大乃元 初奈
よろしく神田さん

 

4コママンガです。

人気作『おねがい朝倉さん』の外伝。

過去記事で『おねがい朝倉さん 』のレビューをやってます。

 

外伝ということで、準主役の『神田さくら』を主人公にした作品。

まあ、『おねがい朝倉さん』でも神田の話が多く違和感はないと思う。

また、一つの作品として完成度が高いので、この作品のみ買っても、

それなりに楽しめるはず。

 

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4コママンガであるし、外伝ということで買う人は限定されるはずである。

また、このレビューを読む人も限定されるはずである。

今日は、本音でいこう。 たまには辛口レビューも書きたい。

 

はっきり言うと、

『おねがい朝倉さん』ファンは、買わないほうがいいかもしれない。

読めばすぐにわかることなのだが、はっきり言って微妙なのだ。

けして、面白くないことはない。 まあ、それなりに楽しめる。

でも、『おねがい朝倉さん』ファンだからこそ、微妙なのだ。

 

では、一体何が微妙なのか?

『おねがい朝倉さん』から神田の話だけ抜き取っただけ、という部分。

つまり、何のサプライズもないし、裏の顔が見えるわけでもない。

かといって、キャラの掘り下げがあるわけではないし、新キャラもいない。

『別視点で書ける』という利点を、一切活用していない点が微妙だ。

 

今回の単行本化でわかったことだが、

この『神田』というキャラは、本当に一部のキャラにしか絡んでいない。

具体名を挙げると、『朝倉』と『東』だけとしか絡んでいない。

『神田さくら』というキャラは、毒舌・暴力・計算キャラである。

こういったキャラは脇役だから成立しているのであって、

絡めるキャラがもともと限定されているので、展開もパターン化され、

後半になるにつれて飽きてくる。

 

しかも、『栗原』・『西薙』と絡むと、普通のキャラになってしまう傾向にあり、

マンガとしての相性が悪いのだろう。

(私としては、この2人と絡んだときの方が新鮮で面白いのだけど)

 


今回の単行本化で、脇役同士の絡みがあまり面白くないことがわかった。

いや、周りの脇役は、『朝倉』と絡ませるために作られたキャラ達なので、

個性のある脇役同士が絡むのは難しいのかもしれない。

特に『神田』というキャラは、個性が強すぎる。

個性が強すぎるキャラの単調な展開を一冊分読むとさすがに疲れる。

 

やはり、この作品は『朝倉』が主役でなければ面白くない、と改めて感じた。

主役が『朝倉』だからこそ、他のキャラも光るのだ。

外伝だからこういったレビューは、間違いなのかもしれないが・・・。

 

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辛口になってしまったのも、やはり期待していたからです。

まあ、何話か見たところで、なんとなく嫌な予感はしてましたが・・・。

 

もちろん、『神田』ファンの方にはお薦め(←当たり前)。

普通に『朝倉』・『栗原』ファンの方は買わないほうがいいかもしれない。

はっきり言って、楽しめないだろう。

 

また作者は、『神田×東』をかなり押しているように感じた。

これは、全然良いのだけど、展開がワンパターンなのは勘弁してほしい。

これは、本編でも永遠と書かれていく話なので、前進しないだろうしね。

 

 

まあ、期待していた部分(キャラの掘り下げ)が一切書かれていなかった。

だからこそ、この評価。 人によって期待する部分は違うだろう。

だから、このレビューを気にする必要はない。

普通に『神田』の話が好きな人は、絶対に楽しめるしね。

 

 

では、ここまで。