Pandora's Box | KAMIKAZE ATTACK!

KAMIKAZE ATTACK!

[中国広東省体当り日記]

1月14日・・この日は、我々D組の忘年会であった。

と・・・同時に、生死をさまよった日でもある。

イイ年して、つまらない事にムキに成るもんじゃない。

今更ながら、そんな悟りをひらいた日でもある。


場所は、塘厦広場にある海鮮料理屋。

通称、塘厦広場横の海鮮屋。(そのまま・・笑)

38名で3テーブルのこっちじゃ良くあるパターンの形式だ。



中国工場長の長い話のあと、ようやく料理が並びだす。

先ずは、スパークリングワイン(いうまでも内がスプライトで割ったヤツ)で乾杯。

それから、中華料理を堪能する。

まるで、前回の開発部の忘年会を再現しているかの様に進行して行く。



ここでも、同じく20分程度で料理が出尽くし、そこら中でカンペーイが聞こえてくる。

不敵な笑みを浮かべながらバイチュウをぶら下げてチャイニーズが近づく・・・



「グゥツァーン!!!」



何このパターン?前にもあった様な・・・

案の定・・目の前にショットグラスが置かれ、

溢れるのも気にせず、波並みと注がれる。



先日のM出氏の惨劇の映像がフラッシュバックする・・・・



しかし、ここで日本男児ナメられる訳にゃいかねー!

ナムサーン!!

オレは息を止める様に一気にクッ!!と飲み干す。



周りのテーブルから・・

「オォー!!」

と、勝者の称賛にも似た様な声。


オレを煽った中国人は、バイチュウの瓶を見せ!

35度の軽いヤツ!!ってジェスチャーだ。


なめんな!こんなもん・・女、子供の飲み物じゃねーかよ!!

そんなオレの態度に、このクソ中国人はあろー事か、

オレを潰しに仕掛けてきやがる。



ドスン!!



ラベル表示を凝視し、思わず眉間にシワがよる。

目の前には、52度のスーパーヘヴィー級が置かれた。

M出氏の結末が頭の中に鮮明に表れ、全身に旋律が走る!

苦笑とともに、思わず左の口端が吊りあがる・・・



ここは、極寒の地ロシアか?

赤道に近いこの南国で、オレは何故に身体を温める?



周りの視線を感じる・・

場の空気からは、飲まずには居られない。

思わず立ち上がると、睨む様に周囲を一度見渡し、

52度を一気に流し込む!



喉をつたい・・胃袋の中まで焼けるように熱い!!

まるで硫酸が体内を溶かしながら、つたって行く様

その感覚で、一瞬目が覚める様な電撃が走ったかと思うと、

マブタに重石がのし掛かり、

全身の力が抜け落ち、骨抜きに成った様に再び沈むように座り込む!

胃袋が焼ける様に熱い!!



周りの反応は35度のそれとは違い、

雄たけびと絶叫にもにた声が、水中の中にいる様に聞こえた。



完全に潰された・・・



口の中のバイチュウ臭による吐き気・・・睡魔・・・・・・・・・・・。

まわりの賑やかな雑音の中で、一人孤独な心境・・・

ネム・・   ・・・   ・・・。

オレは極上の睡魔を覚え、すぐにでも帰って寝たかった。



うっ・・・ネム・・・



「!?」



って!ねっネムっとたー!!!

オレはうるさい大音響に起こされた。

なぜか、カラオケ屋にいる。

時計を見る・・・11時を超えた頃・・・


どうやら・・忘年会を終え、今は二次会の真っ最中の様である。

あたりを見渡すと、F花氏の姿が見えない。

そう言えば、オレはあの時・・・忘年会会場を後にして・・

う・・ぁあ・・たま・・・頭がイタイ!!

記憶をたどろうとすると、頭が割れる様にイタイ。

まるで、ドラマに出てくる記憶喪失者のそれだ。


たしか、オレはF花氏に二次会の会費を受取り・・・

チャイニーズ達に、みこしを担ぐようにして引っ張られて言った様な・・・



数時間前の過去の記憶が、断片的によみがえる。



それから・・・たしか・・オレはバイチュウを2杯空け・・

い・・いや、2杯じゃない・・・

5杯・・5杯飲んで、

座り込んでいたら・・吐き気をもようし、

トイレでしゃがみこんでいた様な・・・

口の中の粘膜・・それとバイチュウ臭・・・

うっ!

うぉえぇぇぇー・・・・・・・・・・・・・・・・・・!

慌てて、トイレに駆け込む!



忘年会会場の結末を思い出したから?

そうじゃない・・

オレの頭の中の記憶よりも体が覚えているようだ。



禁断の52度・・それに手を出した。



ツワリにも似た嘔吐がオレを苦しめる。
(ツワった事は当然無いはずだが、そんな感覚であろう)

オレは、忘年会会場のフルコースを思い出す様に

リバースし続けた。



アタマガ・イタイ・・・

モウ・・サケ・ヤメヨ・・・・・・・カナ。