ショッキングな出来事があった。
上司2名の出迎えに片道2時間先の空港まで
司机(スジ:運転手の意)と2人で向かった。
(めんどくさ・・)
時間の都合上、夕食前の出発で、
腹がへってしょーがなかったが、
仮眠をとってまぎらした。
車に揺られること…目的の空港まで、
予定よりも早く到着した。
(相変わらず、よーとばす!)
「さむー!」
空港駐車場ゲートにて、
車の窓ガラスを開けると、
いつになく冷気を感じた。
その瞬間!?
「オーイィ!!」
と言う声と共に、
5、6人の若い中国人が凄い勢いで走って来た。
うち、1人が自分らの車にぶつかる様に…
公安に押さえられた!

公安が叫ぶ!!!
若い中国人は暴れる!!!!!
若い中国人は、
公安が手にしたスタンガンの一振りで…
沈むように倒れた!
目の前の
「捕り物帳」に唖然とした。
おそらく…盗みだろう。
(他の中国人は振り切ったのか…)
(連中は何をしでかした?!)
(こいつ!死刑!?)
(どうなん?)
隣にいる運転手!中国人と!
オレは、一喜一憂したい。
だが、司机とオレには言葉の壁がある。
そうこうしてると、
動き出す車の中で、
オレにも解る単語を、こいつはつぶやく。
「可怜…(クリアン…)」
…この広い大陸の遥か先から、
夢に破れた出稼ぎ労働者の集団か?
司机の言葉が胸に沁みた。
到着時間に余裕があったので、
ファーストフードで腹ごしらい。

まだ、興奮が冷めない…
ハンバーガーをほうばりながら、
先っきの場面を回想する。
…また一つ中国のリアルを見た。