「七瀬社長との出会いと旦那様との出会い。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.264.

ドキドキ 「…で、柿崎さんと冴島さん、そして武蔵野さんには話しましたが、数ヶ月前に、アメリカで、麗子さんと弓さんにバッタリとホテルのレストランでお会いした。…その時に、麗子さんから、私の会社で働かない…???…と、声を掛けられた。」
小埜瀬。4人を見回して、
「ま、これが僕と七瀬社長との出会いと旦那様との出会い。そして、七瀬家との結びつきです。」

そこまで話して、思わず小埜瀬、いきなり、目を真ん丸にして、
「やばいっ!!!」

その瞬間、優維香たち4人も、
「わっ。」
「はっと。」
「えっ…???」
「なに…???」

いきなり小埜瀬、形相を変えて、右手を額右側に。そして髪を掻き上げながら、
「しまった。僕とした事が。会社や食事で麗子さんと弓さんに会って、そのつもりになっていた。いや~~~。何と言う恩知らずな。」
小埜瀬、首の後ろを右手で撫でながら…。そして、小さな声で、
「ふ~~~ん~~。やっちまったなぁ~~。」

いきなりのテンションのダウンさに、優維香、
「リーダー???」

悠里も、
「うんうん。」

瑛子は、
「何…???」
3人を見回して。

阿寿沙、
「…いきなり。」
こちらも3人を見回して。
「どうしたん。…うん…???…リーダー…???」

4人をそれぞれ見回しながらの小埜瀬。右目を瞑って、
「失敗しました~~~。」

優維香と悠里、
「…って、一体。」
「どう…。」

瑛子も、
「うん、うん。」

阿寿沙、
「リーダー…???」

小埜瀬、小さな声で、
「僕とした事が…。とんでもない事。」
そして、4人を見て、
「麗子さんの旦那様。励治さんに、まだ一度も挨拶してない。」

その声に4人共に、食べながらも目を真ん丸にして、小埜瀬に顔を。

優維香、
「えっ…???…あ、いや…。つまりは…。日本に…???」
悠里、優維香を見て、
「うんうんうん。日本に帰国した事を…???」

瑛子、
「伝えて…、いない。」

小埜瀬、顔を顰めて、
「いやいやいや。僕とした事が…。」
その後に2度程頷いて…。

瞬間、優維香、阿寿沙、同時に、
「あっ。」

そしてお互いに見つめて、優維香、
「あ、阿寿沙さんから。」
右手を差し出して。

阿寿沙も、右手を優維香に、
「いやいや。優維香。当然、チーフから…。」

優維香、すぐさま、
「あん。阿寿沙さん。」

阿寿沙、右目を瞑ってウィンク。
「いやいやいや。どうぞ。」

優維香、
「もぅ~~~。」
けれども、
「でも…、リーダ~~。挨拶と、言うより、社長の旦那様って…。多分、リーダーが日本に帰国した日に、社長自身が旦那様に話していると思いますけど…。」

阿寿沙も、
「うんうんうん。そうそう。私もそれ言おうとして。」
そして阿寿沙、ニッコリと、
「さすが、優維香、うんうんうん。」

その笑顔に優維香もニッコリ。

小埜瀬、
「まっ。確かに。そうでは…、あるでしょうけど…。…とにかく。」
そして小埜瀬、思わずニコニコしながら、
「これは…、みなさんに、感謝しなくてはなりませんね。」

いきなり4人、眉間に皺を寄せた顔で、それぞれが、
「感謝…???」

瑛子、
「なんで…???」

小埜瀬、
「あ、いや…。だって、そもそも、みなさんから社長と僕の事、聞いてくれなかったら、僕は、このまま。じゃなくとも、かなり後々になって、旦那様に行く。そうなり兼ねませんでしたから。」

その声に4人が同時に、
「あ~~~ん。」
それぞれが頷いて…。

瑛子、
「なるほど。確かに。」

3人を見まわして、

「それは~~。ありかもね~~。」

悠里、しっかりと炒飯を食べ終わって、両手を合わせて、
「ご馳走様でした。でぇ~~。リーダー。仕事の話、なんですけど~~。リーダーはどう思います…???…コンペと言うか、争奪戦かなんだか…。」

瑛子も、
「あ~~ん、それそれ~~。部長が言ってたから、もぅ~~。気になって、気になって~~。」

阿寿沙も、瑛子をチョコンと見て、
「うん。」
小埜瀬を見て、
「なんか、物凄いおっきい仕事~~。」

悠里、
「…って言うか、どうして、そこに伊玖伊那が出てくるのか…。が、疑問。」

優維香、
「リーダー、もしかしたら…、ご存じ…。」
顔を下に、そして小埜瀬を見上げるように。小埜瀬、そんな優維香の声に、顔を傾げて、
「う~~ん。僕の知る限りでは…。多分…、そうなのだと…。七瀬家に…半年はいましたが、とにかく人の出入りが凄い。多分、その中に、横井土先生が、いたの…かも…、知れませんけど…。僕が直々にお会いした事は…、ないはずです。麗子さんの歳の離れた従兄。…と、言うのは、確かに旦那様、励治さんから聞いてますから。」

その話を聞いて、思わず4人、それぞれに、
「凄~~~い。」

瑛子、
「何、リーダー、名前もすぐに覚えて~~。」

他の3人も、
「うんうんうん。」

優維香に悠里、
「私なんて、とてもとても。」

悠里、
「うん。だよね~~~。」

阿寿沙、
「私も同じ~~。自分に関係ないと、すぐにスルーだから…。」
五目焼きそばを食べ終わって…。









好きになれない。   vol,207.   「七瀬社長との出会いと旦那様との出会い。」

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