佐津香、思い出したように、「ふん。確かにね~~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.264.

ドキドキ 佐津香たち、小埜瀬の自宅に…。

そして…。
「ヨイショッと。ふ~~~~。」
「いやいやいや。」
「とにかく、起きないよね~~。」
佐津香、順平、そして菜帆子。

佐津香、押し入れから布団を。そして、
「はい。行くよ。」
「ほぃ。」
「ヨッと。」


無事、小埜瀬を布団の中に。

順平、
「ふ~~~。…で…、これで朝には、また。」

菜帆子、可笑しがりながら、
「くく。…でしょうね~~。はっ…???…なんで…???」

佐津香も、
「まぁ~ねぇ~~。」

「…ってか、佐津香さん。」
思わず可笑しがりながら、
「亡くなったご主人。」

その声に佐津香、菜帆子を見て、
「う~~ん~~???…あは。」
佐津香、思い出したように、
「ふん。確かにね~~~。」

順平、その話に、
「あ~~~。俺も以前、聞いたこと、あります。酒は飲むけど、後が…。」

佐津香も、
「ん~~~。何でだろうね~~。家でお酒飲んでも一切、何でもないのに、いざ、外で飲んでくると~~。その度に、玄関でバタンキュ~~。お蔭で、私も優維香も、リビングまで運んで~~。…で、朝まで起きない。…でも、朝には隣でしっかりと、寝てる~~。…で、自分で、何で俺、ベッドで寝てんの…???…だも~~ん。…って、家までどうやって帰って来たのか…さえも、覚えてない。…まぁね。そんな旦那だったけど…、社会人野球、打ち込んで。しかも…、家族サービスには物凄かったし。私の仕事に、挿絵の仕事。理解はあったね~~。」
そして佐津香、
「かかかか。それに~~、まま。料理好きとくれば~~。」

菜帆子、ニッコリと、
「うん。言う事なし。しかも…、煙草は吸わない。」

「まっ。吸う奴の気が知れないってのが、持論だったから。若くしておじいちゃんみたいになっても、優維香も優維香で、大きくなったらパパみたいになるぅ~~って、旦那の頭をナデナデして。」

順平、笑顔で、
「へぇ~~~。」


「さてと。」
佐津香、
「帰っか。」

菜帆子、コクリと。
「うん。」

順平、
「ですね~~。」

佐津香、
「あ、順平、彼女とは…???」

その声に順平、
「うん…???…はは。その後も、変わりなく。」
ニッコリと。

佐津香もニッコリと、
「了解。」


3人、玄関に…。


そして菜帆子、
「何だか、課長~~。佐津香さん、亡くなった旦那さんに…、似てない…???」

その声に順平、菜帆子と佐津香を見て、
「ふん…???」

佐津香、そんな菜帆子に、顔を左右に気小刻みに振りながら、
「いやいやいやいや。全然。全然。」

そんな佐津香を見て菜帆子、
「ふん…???…ふ~~ん。」
鍵を掛けながら、
「でもさ。どうしても…、匂いって、気になるよね。しかも…。何の匂い…???…もしかして…、香水…???」

順平、その話だけには顔を傾げて、
「う~~ん~~。」

佐津香も同様に、
「さぁ~~てね~~。」
僅かに記憶を辿る佐津香…。

凡そ1時間前…。いつものようにレジで…。
けれども、その時にはまだ…。そして…、順平と夜空を見上げながらの小埜瀬。
そのすぐ傍を菜帆子と共に通り過ぎる佐津香。その瞬間だった。
また小埜瀬の体が…。

そこで佐津香が、
「んもぅ~~。また~~。」
と、始まったのだった。

しかも…、何とも気持ちの良い顔で…。







インテリアショップ・ジョエル。ここにきて、ようやく、スタッフの余韻が…。


けれども今度は、リッツカルバン日本、東京本社の思い掛けない展開が…。

「嘘。」
目を真ん丸としての優維香。

悠里、優維香に、両手を挙げて、
「凄~~~い。キャ~~~。優維香~~~。」
優維香を思い切り抱き締める。

メンバーたちも、次々に、
「チーフ。」
「チーフ。」
「優維香~~。」
「優維香~~。」
「先輩~~ぃ。」

池辺も、
「いやいやいやいや。」

真宮も、ニコニコ、
「いやいやいや。なんだかね~~。やってくれましたか~~~。かかかかか。うんうんうん。お見事。」




2日前の事。

視察のために、リッツカルバン・インターナショナル・ホテルホールディング、
そのアメリカ本社のマネージャーがレストランの椅子に座って…。

その時。
「うん…???」
瞬間、座った椅子をじっくりと見て、またじっくりと座って。今度はテーブルを…。

周囲は、その仕草に顔を傾げながらも…。

側近のひとりが、
「マネージャー…???」

その声にマネージャーは、
「この椅子と、このテーブルって…???」

側近のひとりがその椅子とテーブルの事を説明すると…。

「うん。この椅子とこのテーブル、ウチのレストランでも使おう。」
鶴の一声である。

その声が切っ掛けで…。
リッツカルバン・インターナショナル・ホテルホールディング傘下のホテルが一斉に、
その椅子の座り心地とテーブルとのバランスを好評価。
たちまち、発注に至ったのであった。つまりは、海外向けにての製造、発注である。

その椅子とテーブルのデザインの元が…。








好きになれない。   vol,182.  佐津香、思い出したように、「ふん。確かにね~~~。」

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