「…信じられない。賀寿恵さんが空手…???」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

THMIS mama “お洒落の小部屋”

好きになれない。  vol.234.

ドキドキ 瑛子と池辺はまだ目を真ん丸に、
「か…、空手って…。」

優維香、
「凄かったって…、リーダー…???」

小埜瀬、またゆっくりと頷いて、
「はい。一度、拝見しました。」

悠里、
「見たの…???」

小埜瀬、悠里を見て、
「はい。」

悠里、口に両手を、
「うそ。…信じられない。賀寿恵さんが空手…???」
泣くような顔で、そして顔を左右に、
「全然…。そんなイメージない。」

優維香、
「うそうそうそ。リーダー、何処で…???」

小埜瀬、優維香を見て、他の3人も見て、
「あ、いや…。それこそ、アトランタのホテルで。」

優維香、眉間に皺を…。
「はっ…???…どういう事…???ホテルで…って…。」

瞬間、小埜瀬、
「ん~~~。そこ、突っ込まれると…まぁ~~。困るんだけど~~。余りに、シュール。」

悠里、
「シュール…???」

小埜瀬、
「…と、言うか…、ある事件がありまして…。」

瑛子、
「事件。」

「ほら。そのホテルで夕方、社長と会う約束。」

4人、
「うんうんうん。」

「偶然に、レストランへの通路で私が前。後ろの方に社長と弓さん。…その時、ある女性がレストランから…。そして、ドアを閉めて、その瞬間です。いきなりトイレの方からひとりの男性が…。…で、その女性に向かって、羽交い絞め。」

瞬間、優維香、
「うそっ。」

悠里と瑛子、
「え~~~。」

池辺、
「わお。」

「僕もいきなり、何事…???…と思ったけど。その場に。まっ。その時、社長もその場に。男性はその女性をガッシリと。…で、頬にナイフを。」

優維香と悠里、
「わっ。」

小埜瀬、僅かに顔を傾げ…、
「2、3秒くらい…???…僕の前をゆっくりとした歩調で弓さん。僕もその時、えっ…???…って思ったんですが…。それから。その男性と女性の1メートルくらいに前で止まって。…で、男性、今度は弓さんにナイフを…。」

優維香、悠里、
「うんうんうん。」

「そしたら弓さん、何々何、右手を出して人差し指でカモン。」

いきなり池辺、
「え~~~ぇ…???」

「その瞬間です。いきなり弓さん、右脚を高く、そしてナイフを持った男性の右手を蹴ってナイフを。」

優維香、
「う~~っわっ。」

「今度は体を回して、左脚で男性の頭を。空手で言うところの延髄切り…???」

4人共に、口に両手を。

「そのショックで男性はよろめき…。そのよろめいたところに今度は弓さん。男性のみぞおちの部分に、右足で…、ド~~ン。そのまま男性は倒れて…動けなく。…いやいやいや。驚きました。…って言うか…、初めて見ました。あんな凄いの。」

優維香、悠里、そして瑛子、
「え~~~~ぇえ~…。」

悠里、
「マジで…???」

小埜瀬、4人を見て、
「まずもって、天晴。…しかも…、弓さん、その時、何て言うの…???全面プリーツのロングスカート…???」

優維香と悠里、何度も頷いて、
「うんうんうん。はいはいはい。」

「社長は見惚れていたと。…まっ。確かに、奇麗にスカートは流れるように。揺れていたように…。」

優維香、目を真ん丸に、
「へぇ~~~~。凄~~い。」

悠里、
「正に、名探偵コナン、蘭ちゃんだわ。」

瑛子、瞬間、
「はは。うんうんうん。その例え、ナイス。」

優維香も、ニコニコと、
「だよね~~~。」

小埜瀬、瞬間、眉間に皺を。
「何ですか…それ…???」

優維香、

「あん。人気アニメの主人公の…、恋人かな…。」

悠里も、
「うんうんうん。超~~ロングコミック。テレビでアニメもやってるけど…。物凄い人気。その名探偵コナン、小学生なんだけど~~。実は高校生。…で、彼女がいるぅ~~。…で、その彼女も高校生で~同じクラス。でぇ~~。部活で空手をやってて、これが強い。」

小埜瀬、
「へぇ~~~。」

池辺、
「な~~るほどね~~。いやいやいや。びっくり。…まさか…。賀寿恵さん、空手を…。」

瞬間、瞬き。
「えっ…???…じゃあ~~。社長、その事も知って…???」

小埜瀬、いきなり右手を振り、
「あ、いや…。社長も、知らなかったようです。」

優維香、悠里、
「えっ…???…そうなの…???」

優維香と悠里を見て、
「えぇ。…その後、社長も弓さんから、まさか、あんた、空手やってたのって…。聞いたくらいでしたから。」

悠里、
「そうなんだ~~~。」
そして…、
「因みに…、リーダーは…、女性が強いのって…???」

瞬間、小野瀬、眉間に皺を。
「ん~~~~。…ん~~。ちょっと…、すぐに返事は…。そんな風に、女性を…、感じた…って言うか…。…考える事すら…。ないですからね~~。」
そして…。腕を組んで、目をパチクリと…。
「まっ。…ん~~~。…でも…。仮に…。…もし仮に…。自分が、好きに…???…それこそ…、恋人になった女性が…。実は…、柔道や空手をやっていた。…と、言うのであれば~~。…ん~~。…でも…。」
顔を右に、左に傾げて。目を左右に。顔を左右に…。そして…。
「分かりません。」

間髪入れずに悠里、
「おぃ。」

優維香、変顔で、
「長いよ。」








好きになれない。   vol,155.  「…信じられない。賀寿恵さんが空手…???」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 


《PR》
庄司紗千 花笠音頭

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。

アメーバ