佐津香、「今やネットの時代。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.191

ドキドキ そして…。メニューはメインディッシュへと…。

菜帆子、
「ふふ。とにかく美味しい~~。ワイン、進むわ~~。」

愛結美もワインを…。
小埜瀬と順平も最初はビールだったが、2杯目からはワインを…。

小埜瀬、
「うんうん。あんまり…、ワイン、飲む事はないんですけど…。…いや…。こういう料理には…やはり…。…しかも…、全くくどくない。」

佐津香もニコリと、
「うんうんうん。確かに。」

未梨と伽璃菜、テーブルにメインディッシュを。
「お皿…、お下げしますね。」

佐津香、ペコリと。
「ありがとうございます。」

そして…、
「メインのミラノ風カツレツになります。」

小埜瀬、
「おほほほほ。これまた…。」

愛結美、
「美味しそう~~。」

佐津香、未梨に、
「ミラノ風カツレツ…。」

未梨、
「早い話が…、豚のカツレツと思って頂ければ。」

菜帆子、
「へぇ~~。うんうんうん。」

「ただ…。こちらの場合は…、仔牛肉を使っております。」

5人、
「へぇ~~~。」

それぞれが…、
「では…。」
そして一口。目を丸く…。
「うん。」

菜帆子、
「んふふふふふふ。」

愛結美、ニッコリと、
「私たち。…今日はラッキーだわ。」

佐津香も、
「ふふふふ。」

今までは凡そ、小埜瀬の昔話がメインではあったが…。ここでようやく…。

菜帆子、
「とにかく課長、ナイフとフォーク、使い方、上手~~。これなら海外の料理も…。」

佐津香と愛結美も、
「うんうんうん。」

小埜瀬、その声に、右手を振り、
「いやいやいや。…ただ。…さすがに佐津香さん、ばら撒きは中々~~。」

佐津香、
「今やネットの時代。私たちの仕事だって…。まっ。今は国内向けの商品。それだってとにかくリサーチは当然。常套手段。それを今度は海外に…。って訳。…しかも…、それには打ってつけ。マルチリンガルの彼女。」

「あっ。そっか。理江子さん。」
菜帆子。

佐津香、菜帆子を見て、
「ビンゴ。」

愛結美、ニコニコと、
「うんうんうん。」

「発想なんか、どこから出てくるか分かんない。見ている人は、その国の言葉だけを見ればそれでいい。どこから発信されているのかなんて、全く興味はない。興味にそそられるのは情報だけ。」

小埜瀬、
「確かに。…と、言う事は、つまりは…。由利塚さんの知っている語学をふんだんに。」

佐津香、小埜瀬に、
「その通り。自分が持ち込んだコンペだもん。嫌とは言わないはず。性根で来るからね~~。しかも、お父様からやってみないかって言われたくらいだから…。そういう意味ではトコトン。」

愛結美、ニコニコと、
「うんうんうん。」

菜帆子、
「…って言うか、理江子さん、何処の国の言葉、知ってるんだろ…???」

その声に佐津香、
「さぁ…。ただ、舞桜の話では、英語はもちろん、その他にフランス語、イタリア語、ロシア語。って聞いたけど…。」

小埜瀬、顔を左右に、
「いやいやいや。それでも凄い。」

愛結美、順平、
「うんうんうん。」

「内側だけの意見も大切。そして…、外からの意見は、それ以上に重要。」
佐津香。

その声に4人、
「確かに。」

「私たちの意見をぶつけ合っていたとしても…。それは、それなりにOK。…でも、要するに、それは今までの仕事の延長でしかない訳。とにかくコンペの舞台は海外だから…。グローバル展開でしょ~~。」

小埜瀬、
「正にその通り。」

「でも…、理江子さん、私たちの仕事の内容って、あまり詳しくは…。…だから、それを彼女に徹底的に注入する。…しかも…。」

菜帆子、
「しかも…???」

「ふん。日本人の私たちの考えに、中には微妙に反応してくれるペルソナもいるでしょ、当然。…だと、すれば~~。と、すれば~~。逆に、情報は、向こうからもやってくる。私は今、こんな感じ。私は。私はって。しかも…世界各国から。もし…、理江子さんひとりで手に負えなくなったら他にもマルチリンガルの人を期間限定で雇ってもいいんじゃない…???…アルバイトで…。そのくらいの覚悟で臨まないと、このコンペ。」

小埜瀬、思わず両手を叩いて、
「かかかかか。凄い、凄い、佐津香さん、そこまで…。」

菜帆子も愛結美もニコニコと。

菜帆子、
「あったり前でしょ、何と言っても、大黒柱。考える事、半端じゃないし。自分でも分からないけど、不思議にポンとイメージが湧いてくる。と、常々申しております。」

順平、両手を大腿に、そして一礼をして、
「感服しております。」

「バ~~カねぇ~~。それを集計して分析するのが順平の仕事でしょう~~。」

順平、
「かかかかか。そうでした。お任せを。」

佐津香、
「後は、方向性。女性なら、必ずすぐに反応はくる。とにかく、化粧は美の象徴。永遠のテーマだから~~。」

菜帆子、
「はは。面白くなってきた~~。」


そして…、最後のコーヒーを飲んで…。








好きになれない。   vol,143.  佐津香、「今やネットの時代。」

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