須美、「ねぇ~~。こんな風になってるんだ~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.195

ドキドキ 開場され、人が次々に中へと…。
会場の中には、イベント会場のスタッフももちろんいるが、
スタッフコレクション出展企業のそれぞれのメンバーも数名だけセッティングされている。
その誰もがゲストたちに一礼を。


佐津香、
「さすがに凄いスケール。」

須美、
「ねぇ~~。こんな風になってるんだ~~。…っていうか…、どんだけ広いのよ…???」

「さ~てね~~。外からの外見だけでも凄かったもんね~~。」

「うっひょう~~。さすがにスタッフコレクション、すんごい。」
伊寿美。


通路も歩きやすいようにかなりのスペースがある。
しかも、人が散策しやすいように設計されてある。
会場の入口に設けられていた案内図を誰でも持っている。
逆に、持たないとある種、トイレにさえ迷っていけなくなってしまう。と、いう場合もある。
けれどもそういう場合は、各ポイントエリアにスタッフが配置されてはいるが…。
ただ…、面白いのが、会場の中が、正に、東京ディズニーランドのような見取り図になっている点。
そして、何よりも、出展企業はそのポイント、ポイントに出展されてはいる。
アルファベットの「A」から…。但し、そのポイントを獲得するのは、実に、抽選。と、なる。
しかも…。お目当ての出展企業に入るまでは、中味がどんなデザインなのか、
すらも分からない仕組みとなっている。
それでも会場内は散策する気分で、どこにいても決して飽きることない雰囲気に包まれている。
当然ながらBGMすらも、子供たちに人気のアニメソングから学生たちに人気のナンバー。
J-POP、そして軽音楽と…。だから、ある意味では、目的の企業に行ってみよう。
と、いう気分にもさせてくれるが、「あっち行ってみよう、こっちなんかどぅ…???」的感覚になれる。
そんな雰囲気も醸し出している。そういう専門のプロデュースも施されている。

そして、当然ではあるが、出展企業の関係者は必ずパスを首から。
しかも、それが原則となっている。そして、そのパスを掛けたままでの他の出展企業に出入り可能。
逆に、故意にパスを外して他の出展企業に入る事が出来ないようになっている。
その理由が、犯罪である。
その…、犯罪を未然に防ぐために、ゲストたちには分かりづらいように、
監視カメラがかなりの角度に設置されてある。そして、何より、導入されたのが、「AI」
パスと顔認証である。特に顔認証の場合は、出展企業のメンバー全員が登録されてある。
そのために、意味合いとしては困惑するかも知れないが、
プライバシー損害となるやも知れないが、但し、この会場にいる時間帯は、
あくまでも勤務時間帯となり、就業規則に準じていると言う事になり、
プライバシー損害には当たらない。

逆に言えば、出展企業のメンバー、社員たちも、
安心してゲストたちに振舞える事にもなる訳である。
そして、何より、出展企業の社員、メンバーたちにとっても、
パス携帯が必須となる事自体が、お互いに切磋琢磨と言う意味にも通ずる。
と、言う事になる。




佐津香、
「さ~~て~~???…ふふ。どっから攻める~~???…もぅ~~、夢心地になっちゃうぞぉ~~。」

須美、
「ん~~~、迷っちゃうね~~。」
そして、
「伊寿美~~、あなたたちはどこ~~???」

その声に伊寿美、
「ふ~~ん。」
そして、岳燈を見て、
「ねね。」

すると岳燈。
「ふん。僕なら…。」

瞬間、伊寿美、
「ぷっ。いっつも、俺って言ってる癖に、今日に限って、僕かよ。かかかか。」

すぐさま佐津香、
「ははは。かっわいい~~。うんうんうん。俺で上等。いいわよ~~。」

その声に岳燈。頭を掻いて畏まって、
「すんません。」

須美、
「うん。岳燈君。さて。どこ…???」

「アルファベットCの、住永(すみなが)。」

伊寿美、
「住永。…そう来たか~~。」

佐津香、目をパチクリと。
「えっ…???…どうして…、Cの…???」

すると岳燈。
「えぇ~~。…実は…、僕の会社、その、住永のCM作ってるんです。」

いきなりの言葉に佐津香、目を真ん丸に、
「え―――――っ!!!」
佐津香、すぐさま須美と伊寿美を見交わして、
「えっ…???…えっ…???…って、それじゃあ、岳燈さん。あなたの仕事って…。」

岳燈、にっこりと、
「えぇ。CM制作会社です。」
途端に佐津香、またまた目を真ん丸にして、
「あら、まぁ~~。」
正にひょっとこのような顔をして、
「え~~~~ぇ~~。はぁ~~~。凄~~。なんと。CM~~。」

岳燈、
「えぇ。」

すると佐津香、
「何々、じゃあ~あ~~。他にも、このスタッフコレクションの…、もしかして…。」

「えぇ。ありますよ。他には…。」
岳燈、見取り図を見て、
「Fの平塚 (ひらつか)家具。…それから~~、Dのインテリアショップ・ジョエル。」

瞬間、佐津香、
「わお。」








好きになれない。   vol,035.   須美、「ねぇ~~。こんな風になってるんだ~~。」

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