佐津香、「さてさて。どうなりますやら~~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.140.

ドキドキ 「課長がいた御蔭で、僕なんて。…彼女、出来たようなもんですから。」
いきなり順平。

瞬間、佐津香も菜帆子も愛結美も、
「うっそ―――――――っ!!!」

「…って言うか。」
順平。
「もぅ…、時効ですから言いますけど…。絶対に、言っちゃダメ。って、言われてましたから。」

3人、
「えぇ~~~~ぇえ~~???」

「課長の飲み友達の知り合いなんです。…で、会ってみないかって誘われて…。」

愛結美、
「愛衣ちゃん、そういうトコ、上手だから~~。人の心、掴むもんね~~。」

菜帆子、
「関西弁でね。」

「うんうんうん。」

「正しく。」
佐津香、
「飲んでからの、あの関西弁で、しかも、声よ。全くの声優。あれで話されたら、もぅ~~。新入社員なんてイチコロ。はは。懐かしい~~。」

「なんだ…けど~~。今度は、男性~~。まま。確かに。顔立ちはね~~。…しかも…、身長もあれば…、体つきも…。」
愛結美。

菜帆子、コクリと、
「あん。凄いんじゃない…???…ある意味…、マッチョ。」

いきなり佐津香、
「ぶっ。」
そして、
「あっ、ごめん。菜帆子、マッチョなんて言うから。かかかかか。」

順平、
「あっ。でも…。さすがに、デカいっすよね~~~。」

愛結美、
「佐津香さんの…。同じ、年代…???」
佐津香に顔を傾げて…。
「…て、事は…。50~~、6…???」

「じゃ~~。ないのか~~。と、私は思うんだけど~~。」

「結婚…、してる…???」
菜帆子。

愛結美、
「あ。そこまでは…、指輪、見てない。」

佐津香、
「…って言うか、見れる機会ってなかったじゃん。みんな、かなり警戒してて…。まっ。確かに顔立ちは良いんだけど…。それ以上は…、何かしら、構えちゃっていたもんね~~。指輪どころじゃ。」
そして佐津香、
「さてさて。どうなりますやら~~~。」

「あ~~ん。でも…。」
愛結美。
「歓迎会は…、やんなきゃ、なんないよね~~~。」

目を丸く、佐津香、
「当ったり前でしょう~~。新課長なんだから~~~。」

「私が…。幹事なんだよね~~~。気が重い~~~。」
テーブルに両腕をダラリと。そして、その上に顔を落として、
「あぁ~~~。」

佐津香、
「頑張れ、頑張れ。シニアマネージャー。それもあなたの仕事だよ~~。愛結美~~。」

菜帆子に順平、愛結美に、
「どぉ…。慰めたらいいか…。」
「う、うん。」


愛衣がいた頃は、宴会部長としての任を任されていたために、
自動的に、そんな幹事役は課長代理がそのまま代行として…。


佐津香、
「ん。戻んなきゃ。」

菜帆子、がっかりとした声で、
「あ~~~。」

愛結美。動かない。

佐津香、愛結美の肩をトントン。
「愛結美~~~。」

ようやく体を起こして、
「あ~~い。」
そして、すぐさま、背筋をピンと。
「おし。」
両頬を両手で、パンパン。
「やるっきゃない。」



戻ってきた4人、そのまま自分の席に。

愛結美はそのまま新課長の元に。
「課長。小埜瀬課長。」

小埜瀬、資料の上から、
「あ、はい。」

愛結美、
「メンバーの紹介、しようと思うんですが。」

その声に、
「紹介…???」
小埜瀬、パチクリと。そして、瞳だけ、キョロキョロと。そして、
「あぁ…。はい。」

愛結美、何とか表情こそ笑顔で。
「実は…。小埜瀬課長の前に、前課長が、女性の方でして…。」

「あ~~、はい。伺っております。吉竹部長から…。…名前…だけは…。」

愛結美、
「えぇ。…その人は、必ず、新人が入ってきた時に、自分でみんなを紹介していましたので…。今回は、私が…。」

小埜瀬、
「あ、あ~~~。はい。分かりました。まっ。私も、追々、覚えていくつもりではいましたけど…。それでしたら、ありがたい。…まっ。それに…。前任者が女性で、今回、私、男が…と、なると…。みなさんも…。」
周りを見て、
「ねぇ~~。何かしら…、気分的にも…。ある意味…、ギャップが…。」
そして小埜瀬、
「私も…。何かしら、そういう…感じ…。好みませんので。」

その声に周囲のメンバー、少しだけ。砕けたような感じに…。

愛結美、
「それでは…。」
左手を差し出して、
「こちらから…。」

小埜瀬、椅子から立ち上がりコクリと。
「お願いします。」

愛結美、一番端のメンバーから、
「滝口順平チーフマネージャーとこの人だけがこの部署の男性でした。霞龍二(かすみりゅうじ)君。」

龍二、
「霞です。よろしくお願いします。」

小埜瀬も、
「霞君。よろしく。」

「そして、その隣が、松森静歌(まつもりしずか)さん。」

小埜瀬、コクリと、
「よろしく。小埜瀬です。」

静歌、椅子から立ち上がり、
「松森です。よろしくお願いします。」

愛結美、
「そして、こちらが、暮戸耀(くれとよう)さん。」

「暮戸です。お願いします。」

「そして。」
ぐるりと小埜瀬の後ろを回って愛結美、
「こちらが大石田基美(おおいしだもとみ)さん。」

基美、椅子から立ち上がり…。

いきなり小埜瀬、
「おや。」








好きになれない。   vol,019.   佐津香、「さてさて。どうなりますやら~~~。」

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