既に幸乃は車で病院に、「陽織~~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

THMIS mama “お洒落の小部屋”

好きになれない。  vol.144.

ドキドキ 既に幸乃は車で病院に、
「陽織~~~。」

真輝も亮輔からのラインと電話で、
「何でだよ、ったく~~。」
すぐさま真輝、愛実にもラインで。

数分後にそのラインに気付く愛実、
「え~~~???陽織ちゃん、倒れた~~???…で、今度は長篠…って、ユズの病院~~。もぅ~~。どういう事~~???」




1時間後、病院の廊下で…。

見知らぬ男性と女性に幸乃、
「あのぉ~~~。汀…柚香が…。」

その声にベンチに座っていた亮輔と阿須賀、ふたり共に、
「あ。」
亮輔、ベンチから立ち上がり、
「すみません…けど…。陽織ちゃんの…???」

阿須賀も立ち上がり…。

幸乃、ふたりを見て、
「え、え~~。祖母になります。」

亮輔、目の前の老婆に、
「陽織ちゃん…の…、おばあちゃん。」

幸乃、その声に、
「あ、はい。…あなた…方は…???」

亮輔、阿須賀を見て、
「俺たち…。なっ。」

阿須賀も、コクリと、
「うん。」
そして老婆に向かって、
「陽織ちゃんの…、友達の…。」

亮輔、
「染谷亮輔。」

「広戸阿須賀と言います。」
阿須賀、老婆にペコリと。

幸乃、すぐさま明るい表情になって、
「あぁ、あなた…方が…。…えぇ。柚香にも名前は、存じております。」

そして幸乃、ふたりにお辞儀を、
「ありがとうございました。わざわざ病院まで。藪岡先生から電話頂いて、すぐ。」

「汀さん、幸乃さん。おばあちゃん。」
後ろから声が。幸乃、振り返って、
「先生。」

熊沢、お辞儀をしながら3人の前に。そして、
「こちらのふたりが、陽織さんを…。」

幸乃、熊沢に、
「えぇ。藪岡先生から電話がありまして。」

「そうでしたか。陽織さん、今、検査で…。まっ。路上で、倒れただけと言いますから、特に、異常は…。…ですが、念のために…。」

幸乃、お辞儀をして、
「ありがとうございます。」

そして、今度はそこに真輝が。愛実と一緒に。

「亮輔~~~。」
「あっ。おばあちゃ~~ん。」
真輝と愛実。

亮輔、真輝を見て、
「おぅ。着いたか。」

真輝、息せき切って、
「いやいや。びっくりしたぞ~~。」
そして愛実を見て、
「駅で愛実さんとバッタリ。…で、タクシーで。」

熊沢、
「真輝君、久しぶりです。」
ニッコリと。

真輝、熊沢を見て、
「先生。」
思いっ切り、口の中の物を飲み込んで、そしてお辞儀をして、
「ご無沙汰しております。」

愛実、
「…で…???…ユズの方…。あ、陽織ちゃん…???」

幸乃、愛実にコクリと。

熊沢、
「陽織さん。今、検査中で…、もぅ少々、お時間…。」
そして熊沢、亮輔と阿須賀を見て、
「おふたりの話だと、通りを歩いていて、空からヘリの音で、見上げたら、太陽の陽がビルの窓に反射して、それと同時に、陽織さん、何らかの衝撃が…。」

真輝、その話に、
「衝撃…???」

愛実も、
「…って…???」

亮輔、
「あぁ。…いきなりだった。ドサッと。」

阿須賀、
「…で、それから、全然。」
首を振って、
「動かない。ダラリとして…。」

幸乃、
「何かね~~~。」

熊沢、
「柚香さんと、陽織さん、サイクルかが…。」

幸乃、俯きながら、
「え。え~~。」

真輝、
「この頃…、柚香さんになる前、陽織ちゃん、3週間もず~~っと。…で、ようやく、柚香さんに戻ったと思ったら、わずか3日でまた…。…で、今も。」

みなもその話に頷いて。

熊沢、
「ん~~~。…とにかく。意識がない以上、病院にとどまっていただく他に。」

その声にみなが頷いて、
「えぇ。」
「あ。」
「はい。」
「そぅ…。なるよね…。」


確かに、検査中も全く目を覚ます事ない陽織。
そして…。また、新たに…、病室に…。




暫くして亮輔、阿須賀を見て、
「俺たち、じゃあ。」

真輝も愛実も、
「あっ。」

幸乃、ふたりに、椅子から立ち上がり丁寧にお辞儀を、
「ありがとうございました。」

真輝も愛実も、
「うん。」





そして…。

廊下を歩く亮輔と阿須賀。

「なんとか…。これで…。」
亮輔。

阿須賀、
「うん。…でもさ、亮輔。」

そんな阿須賀に亮輔、
「ん~~~???」

「陽織ちゃんの事になると、凄いよね。」

阿須賀を見て亮輔、
「何が~~???」

阿須賀、目だけ亮輔を、
「いきなり目の色変わって。」

「えへ~~~???」
そして、
「いや。」
口を尖らせて、今度はグンニャリと、
「…ってか…・あったりまえだろう~~。目の前でいきなり体、あんなにして倒れられちゃ、こちとらビックリするじゃん。」

「そっかなぁ~~。…如何にも、陽織ちゃん。」
ニタリとして阿須賀、両手を腰の後ろで結んで、
「ふんふんふ~~ん。」
何故かしら、軽い足取り。

亮輔、
「ばか。おま。…いきなり何言い出すか~~。」

いきなり阿須賀、亮輔に向かって振り向いて、
「エンカントでも…。キスしちゃったし。」

その声に亮輔、いきなり、
「は…???…あぁ~~~ぁあ…???」

「亮輔、もしかして、陽織ちゃんの事~~。」
「あ~~ぁあ~???」

「好きになっちゃったりして…。」

「何~~~???」
亮輔、顔を般若のように…。








LIBRA~リブラ~   vol,174.   既に幸乃は車で病院に、「陽織~~~。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 


《PR》
庄司紗千 きっと大丈夫

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。

アメーバ