「…もしかして…、それって…、お見合い写真…???」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.264.

ドキドキ いきなり葉子、目を真ん丸に輪湖に、そして口に右手人差し指を、
「声、おっきぃ。」

いきなり輪湖、困ったような顔であちらこちらを…。
「あっ。ははははは。」
顔を傾げて、
「あは。ごめん…。」
そして、
「…って。え~~~ぇ…???…もしかして…、それって…、お見合い写真…???」

秀美は秀美で葉子の隣で口を尖らせて、
「わお。」

葉子、おかずのサクランボを口に。そして、両眉を上下に。

輪湖、
「いやいやいやいや。へぇ~~~。」
そして輪湖、
「遂に、葉子に。そんな話が…。」

けれども葉子、
「…ってか、うざ~~~~。」
口をグンニャリとさせて…。

その顔を見て秀美、
「ぷっ。」

そんな秀美を見て葉子、
「秀美ちゃん。ぶ~~~~。サブちゃんの方が、まだいいよ。」

瞬間、秀美、顔を左右に振って、右手もヒラヒラと、
「いえいえいえいえ。」

輪湖、
「…で、葉子、結果的に、その…写真って…???」

葉子、またサクランボを口に、
「…んなの、見る訳ないじゃん。5冊もだよ、5冊。」
右手5本指を。

秀美と輪湖、共に、
「うそ―――――――っ!!!」

「かあさんもかあさんで何やら困っているような…。」
一拍置いて葉子、
「まっ。おばちゃん…、悪気があっての…、訳じゃないから~~責められないんだ…けどさ~~。なんて言うか~~。自分勝手にって言うか~~。なんでもかんでもって~~。そういうのが…。」

輪湖、顔を傾げて、
「ん~~~。まぁ…ねぇ~~。まっ、私の場合は、愛媛で、親とは離れて生活してるから…。…で、ついでに、兄貴が家を継いで、結婚して、子供が2人。両親も、孫の事が大好きで、私より孫だからね~~。そういう意味じゃ、私は蚊帳の外だから、一切介入されない今が、しあわせ…なんだけど~~。」

秀美、
「へぇ~~。輪湖先輩、愛媛なんですね~~。お兄さん家族~~。」

「うん。」

葉子、
「まっ、私の場合は、実家が都内だから…。親と離れて暮らす…環境じゃ…ないし…。しかも…。」
そこまで言って葉子、口をへの字にして、
「親戚も都内だから…。しかも、近所だし…。」

秀美、思わず困ったような顔で、
「あらららら。」

輪湖も、
「そうなんだよね~~。まっ、葉子のおかあさんもおとうさんも、家が都内だから、仕事的にもね~~。やりやすいし、しかも…も在宅で出来るって言うんだから、滅茶苦茶環境…いいもんね~~。」
そこまで言って輪湖、
「そっか~~。葉子に…、お見合い~~。」
そして、
「まっ。どんな人か…、気になるっちゃ~~。気になるね~~。」

その声にいきなり顔をしかめっ面にして葉子、
「輪湖~~~。」

「おっと、ヤブヘビ~~。…っと~~。今日は…、コイチ…、外…かな…???」

葉子と秀美、
「ふん。」







「ぶっ。お見合い…!!!」
輪湖の隣で虎一郎。

すかさず輪湖が虎一郎の頭をペン。
「何言ってる、この~~。」

匡子は葉子に、
「へぇ~~~。ヨウちゃんにお見合い。ねぇ~~。」
腕組みをして。
「まっ。こっちにも、まだ独り身の男子が、1名。」
横目で獏を見る匡子。

獏は獏で、
「な~~に言ってんだか~~。結婚には懲り懲りの人が~~。」

匡子、そんな獏に、
「あのねぇ~~。それを言っちゃあ~~。おしめぇよ~~。ってね~~。」

秀美、
「でも、匡子さんも凄いんですね~~。結婚…。葉子先輩と輪湖先輩に聞きましたけど…。」

そんな秀美に匡子、
「まぁね~~。ま、確かに、懲り懲りだわね~~。でも、あなたたちが、こと結婚ってなったら、しっかりと、応援しちゃう。おめでたいわ~~。ねぇ~~。」

その声に葉子と輪湖、
「その節は…、よろしくお願いします。」
丁寧に頭を下げて。

輪湖、
「まっ。いつになるかは…全く…。」

葉子、
「先は見えないけどね~~。」

瞬間、獏、
「えっ…???そうなの…???」

いきなり葉子、
「課長~~~???」

獏、思いがけず、
「あっ。いやいやいや。ごめん。」

「…って言うか、課長は…。どんな人が…。」
そこまで言って輪湖、顔を傾げて、
「好み…なのかな…???」
そこで、いきなり笑って、
「な~~んて、思ったりして…。」

瞬間、秀美、顔を赤らめて。

虎一郎、
「おっと~~~。」

葉子は口を尖らせて。

獏、その声に、顔を小刻みに揺らしながら、左人差し指を自分の顔に、
「お…俺…???…いやいやいやいや。いや~~。…どんな人…???…タイプ…???」

すかさず匡子、目を獏に。そして腕組みをして、
「ふ~~ん~~~。」

思わす静まり返るその場。



5秒程…。

獏、
「えっ???えぇ~~。いやいやいや。何で…静かになる~~???」

匡子、
「な~~んてね。」

獏のスマホにラインの受信音。と同時に、葉子のスマホにも…。

「月曜日、横浜トランキルマンヘブンズホテルで…。」
獏、
「来ましたか。」

葉子、
「えぇ。」






こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,140.   「…もしかして…、それって…、お見合い写真…???」

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