涼香、「ウチのクラスの3人。いっつも一緒なの。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.130.

ドキドキ 涼香、2階の3人を見て僅かに右手を上げて手を振る。
その姿が見えたのかその3人も涼香を見て手を…。

涼香、
「ウチのクラスの3人。いっつも一緒なの。」

恵、
「へぇ~~。涼香さんと同じクラス~~。」



そして…、翌日の部活にも、またその翌日の部活にも…。

「はぁあ…???またあの3人…。良く続くな~~。」
3年の勝浦智一(かつうらともかず)。

「かかかか。飽きねぇな~~。確か、涼香と同じクラスの…。一人は…、知ってるけど…、他のふたりは…。ん~~。」
内村洋二(うちむらようじ)。同じく3年。
「真ん中の、黛智花(まゆずみともか)しか、俺には分かんねえ。」

智一、
「まぁな~~。学年、トップクラスだろ。」

「あぁ。」


休憩中もその3人は互いにお喋りをしているのだろうか、バスケ部の様子を見ている。


和真、将輝に、
「将輝~~。理沙さん…、今年、まだ見ないけど…。」

その声に馨、将輝を見て…。

将輝、
「あぁ~~。おじさんもおばさんも、ちょっと忙しくって、この2週間は無理かもって…。リハと病院には何とか調整して行っているみたいだけど。」

和真、
「ふ~~ん。」

「なんてったって、おじさんは検察事務官、おばさんは元パラリーガル。忙しいよな~~。」

その声に部員の面々、いきなり、
「え゛―――――――っ!!!」
「うっそ!!!」

ドリンクを口にした己龍は、いきなり、
「ぶ―――――――っ!!!」

尚哉、
「おぃおぃ。それ、本当か~~???」

将輝、キョトンとした顔で、
「えぇ…。」

和真、
「かかか。凄ぇなこりゃ。マジで…???涼香もそれって…。」

涼香、
「えぇ…、しっかりと聞いてる~~。本人の口から~~。」

「おやおや。」
すると和真、
「それにしても涼香、あの子たち、毎日毎日…。」

涼香、
「ふ~~ん…???あぁ。智花と和咲(かずさ)、柚花(ゆか)ねぇ~~。かかかか、あの3人、いっつも一緒だから~~。いいんじゃない。」

その時、その2階から3人が右手でおいでのゼスチャー。
涼香と恵、顔を見合わせて。涼香、自分を指差して…。
すると3人もコクリと頷く。

涼香、顔を傾げながら、3人の方に。
すると3人の内のひとり。真ん中の智花が抜け出して、駆け足で下に…。


涼香、そんな智花に、
「何…???どうしたの…???」

すると智花、涼香に耳打ち。涼香、その声に目をパチクリと…。そして…、
「…まぁ…。邪魔にならない…ようなら…、良いけど…。」

すると智花、両手でパチパチと…。またすぐに2階に。

涼香、部員たちの下に。


そんな涼香を見て尚哉、
「ん~~???」

「近くで見てていいかって…???」

その声に弓狩、
「ほぅ~~~。」

「邪魔にならないように…、なら、いいわよって…。」

和真、
「ふ~~~ん。」

すると3人、スルスルと恵の隣に、
「こんにちは~~。」

恵、
「あっ、こんにちは~~。」
ペコリと。

そして3人、
「お邪魔しま~~す。」

弓狩、3人を見て、
「どうぞ、どうぞ。」

するとまた3人、
「ありがとうございま~~す。」

尚哉、
「よ~~し、始めるか~~。」

そして、また練習再開。

その光景を見ながらの3人、いろんな場面で両手を叩いて何度も頷く。

そんな3人を見ながら涼香も、笑みを、
「ふふ。」


そして、練習が終わる頃には3人共に弓狩たちに丁寧に頭を下げて、
「ありがとうございました~~。」

弓狩も、頭をコクリと、
「ありがとうな~~。」


3人、体育館を出ていく。


そして…、次の週の月曜日も…。

尚哉、3人を見て、
「しっかし…、マメだね~~。」

和真、
「かかかか。ほんと。」

そして…、火曜日。
弓狩の隣には、理沙。そして、涼香の隣には和奏。

そして、3人がまたスルスルと。3人、見掛けない女性2人を見て、
「……。」

智花、恵に、
「ねね。弓狩監督の隣の…、車椅子の…。…と、涼香の隣…。」

恵、
「あぁ~~。はい。瑞樹理沙さんと、そのおかあさん。」

その声に智花、顔を傾げて、
「みずき…りさ…???おかあさん…???」

すると今度は、和咲、
「えぇ…???ウチの高校…???」

恵、
「あ~~、いえ…。名城高校の…。」

智花と和咲、
「名城…???…名城の子が…、なんで…???」

恵、
「えっ…???…あっ、いや…。」
そして恵、涼香に、
「涼香先輩。すみません。」

涼香、
「えっ…???どうしたの…???」

すると智花、涼香の隣の人を見て。

涼香、
「へっ…???…あ~~。ふふ。」
和奏を見て…。
「瑞樹さん。」

和奏、キョトンとして涼香を、
「えっ…???あっ、はい。」

すると3人、頭の中で、
「…綺麗な人~~…。」






信じて…良かった。   vol.168.   涼香、「ウチのクラスの3人。いっつも一緒なの。」

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