「私、やってみたい。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.131.

ドキドキ 一樹、
「あぁ。昨日、涼香さん、先生に電話してから将輝君にも電話しているはず。」

話を聞いて理沙、
「そっか~~。」

「で、瑞樹はどうなんだ…???」

「うん。」
理沙、
「おかあさんにも話したけど~~。うん。私、やってみたい。」

瞬間、一樹、ニッコリと、
「そか。うん。じゃ、先生から涼香さんには連絡しとく、OKだって。あっ。けど…、おとうさんには…、この事…???」

「あ~~。」
理沙、少し顔を傾げて…。
「…でも。うん。おとうさん、仕事から帰ったら私から言う。先生からおかあさんに電話があったから、大丈夫だと、思うんだけど…。」

一樹、その声に、
「分かった。…一応、先生から話、進めておくから。」

「は~~い。」
「じゃな。」

トレーニング・ウエアの一樹が画面から消える。




鴻上高校バスケ部。

涼香、
「将輝~~。」

名前を呼ばれて将輝、涼香と弓狩の下に。

弓狩、
「涼香君から聞きました。よろしくお願いしますよ、将輝君。」

その声に将輝、
「あっ、はい。分かり…ました。」





翌日には理沙、午前中にリハビリ、そして午後からは漆原総合病院へと。

駒田、和奏と理沙から話を聞いて、
「おやおやおや。理沙君、今度は障害者スポーツセンター。」
目を見開いて、
「かかかかか。それは凄い。うんうんうん。とにかく頑張れ。かかかか。いやいや、先生からも大絶賛するよ。何々、自分の患者だった女の子が、ここまで頑張れる。かかかか。こっちが頭が下がる。」
駒田、話しながら薄っすらと目に涙を…。そして、笑いながら、左手中指で左目尻に、
「いや~~。嬉しい~~。かかか、ありがとうな~~、理沙く~~ん。」



そしてナースステーションでも、看護師たち、
「うそ――――――っ!!!障害者スポーツセンタ~~???」

凪、

「いやいやいやいや。凄いじゃん。…で、あの、担任の…、八倉先生と、そして将輝君…???」

理沙、頭をコクリ。

和奏、
「もぅ~~。とにかく、みんなに応援してもらって~~。」

春風、
「主任~~。かかかか。」
そして、
「あん。今日、師長、休みだから~~。ラインで知らせてあげなきゃ。」
そして春風、理沙を背中から抱き締めて、
「や~~るぅ~~。」
そして看護師たちを見る目にうっすらと涙。

その涙を見て凪も薄っすらと、
「うんうんうん。まだまだこれから。頑張れ~~。」

「ねね。…で、将輝君とは…???」
いきなり須美。

瞬間、凪、
「こら~~。須美さ~~ん、それはタブ~~。」

その声に須美、
「あっ、すみませ~~ん。」

和奏、そんな須美に苦笑いを。理沙は唇をすぼめて…。



そして和奏、理沙、看護師にさよならを…。

和奏と理沙の後ろ姿を見て凪、
「もぅ…、理沙さん、車椅子、ひとりで大丈夫だもんね~~。」

春風、
「うんうん。凄いよ。」




看護師たちにも応援をもらい、そのまま、一旦は帰宅。
そして、和奏も理沙もトレーニング・ウェアに着替えて鴻上高校に。

ここでも既に理沙の車椅子を押す人はいない。
むしろ、自分で車椅子を操るときかないのだ。

和奏、体育館のドアを開けて。

涼香、
「おっ、来た来た。」

和奏、理沙、涼香、そして恵と弓狩の下に、お辞儀をしながら…。

涼香お辞儀をして、
「いらっしゃい。」

恵、
「はは、理沙さん、元気~~。」

理沙、恵に、
「うん。」

弓狩は椅子に座って、笑顔のままで、そして右手をふたりに。

和奏、
「弓狩監督、今回は、ありがとうございます。」

その声に弓狩、
「ほっほっほっ。いえいえ。とんでもない。」
右手を振り、
「何、久しぶりの会合でバッタリとセンター長に会いましてね~~。」
練習を見つめて弓狩、
「将輝君に、お願いしようと…。…で、涼香君に。」

和奏、
「ありがとうございます。理沙。」
理沙を見て。

理沙も、
「ありがとうございます。」

涼香、理沙を見てニッコリと、
「…で…???」
首を傾げて、
「うん…???」

理沙、
「はい。やってみます。」

涼香、
「うん。」

恵、ホイスル。
「ピ――――――ッ!!!」

部員たち、動きを止めて、それぞれが、
「おっ。」
「あは、来たね~~彼女。」

和奏と理沙に右手をかざしながら集まる部員たち。

和奏、お辞儀をして。

理沙、部員たちに右手を、
「こんにちは~~。」






信じて…良かった。   vol.101.   「私、やってみたい。」

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