七星、「私の事は…、うん。全然、気にしないでください。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.147.

ドキドキ 凛久、そんな七星に、
「えぇ…。…まさか…、元木さんと会って、こういう状況になるとは…思ってなくって…。…だから、申し訳ないんだけど…、断れれば…と、思って…。」
そこまで話して凛久、
「僕の方こそ、ん~~。ごめん。申し訳ない。」

途端に七星、懸命に右手を振って、
「いえいえいえ。とんでもないです。…って、言うか、そんな…、私のために…。そんな…、彼女の…ふりって…。」
すると七星、
「私の事は…、うん。全然、気にしないでください。」
七星、そう言って、数秒ほど。目をあちらこちらに…。
「かか。…でも…、これで…なんだか…スッとしました。」

凛久、
「えっ…???」

「なんか…、なんか…、分からないですけど…、気持ち…、スッキリしてます。」
「気持ち…、スッキリ…???」

「はい。気持ちスッキリです。…だから…。…えっ…???じゃ…、これから、その…彼女のふりって…人…。」

その瞬間、凛久、口をすぼめて、
「……。あっ。」
そして凛久、頭の中で、
「…あ~~。茉祐子ちゃ~~ん。」
少なからず、困ったような顔をして…。

そんな顔を見て七星、ニッコリと…、
「その…彼女さん、本当の…彼女にしたら…どうですか…???」

その声に凛久、
「あっ、あ~~~。」

「奇麗な…人なんでしょ。」

凛久、目をパチクリとさせて、唇を噤んだように…。そして左手指を額に…、そして撫でて、
「ん~~~。」
凛久、下を見て、
「参った~~。」

七星、凛久に、
「ふふん。霧島さん。頑張ってください。」
ニッコリと…、そして頭を傾げて、
「ちょっと…、その彼女さん…、見てみたいって…いうの…、ありますけど…。」

凛久、左手で頭を…。
「ふ~~~ん。」



その後、そのお店でランチをふたりで…。
その後はふたり共に、別れ別れに…。

凛久、店からの帰り道、初夏の空を見上げて、
「マジッたなぁ~~。まさか…、こういう展開になるとは…。…ふぅ~~~。」
そして…、歩きながら…、凛久のスマホに着電。
「おっと~~。」
スワイプして、
「もしもし…。霧島です。」

スマホから、
「もしもし~~。どうなった~~???かかかかか。…当然、気になってね~~。ある意味…、言い出しっぺが…、私…ですから…。そりゃ、心配になってくるよね~~。」

「…って言うか、口調が笑ってますけど…。」
「かかかか。」

侑里である。すると、
「あ~~、美里~~、そんなに走って悠美の周り回ったら転んじゃうよ~~。」
侑里、
「今、子供たちが庭で遊んでるの。」

凛久、その声に、
「へぇ~~。」
そして、
「うん。天気…良いもんな~~。」

侑里、
「…で…???どうだったの…???元木七星。」

その声に凛久、
「ん~~~~。」

侑里、咄嗟に、
「え…???ん~~~って…???」

凛久、
「…実は……。」


七星との事を侑里に話し始める。



その話に侑里、目を真ん丸に、
「え゛―――――――っ!!!マジでっ!!!」

凛久、
「えぇ…。マジです。…いきなり…、出鼻…くじかれましたね~~。」

侑里、途端に、
「あ、あ~~~。元木さん、あの人…。そんな風に…感じて…たか~~。」

凛久、その声に、
「えぇ…。ふぅ~~。」

「うん。まっ、分からない…訳じゃ…ないけど…。」
「えっ…???」

凛久のその反応に侑里、
「うん。ん~~。女性の気持ち。元木さんの場合は…。ん~~~、特に…ねぇ…。気持ち…、分かるよ。」

「ん~~~。」

「あっ。」
侑里、
「あっ。でも…、霧島君、元木さんと…悪い感じで別れた訳じゃ、ないんでしょ…???」

凛久、すかさず、
「えぇ…。…逆に、元木さんは…、気分スッキリって…。」

「気分…スッキリ…???」
侑里、途端に口を尖らせて、両目をキョロキョロと…。そしてスマホに、
「へぇ~~。はは、そっか~~。」

凛久、
「えっ…???羽田さ…ん…???」

侑里、
「彼女、凄いじゃん。うん。」

凛久、近くのベンチに座って…。
「彼女…、凄い…???」

侑里、
「うん。凄い。…あ…、けどさ~~。」
そう言って、
「参ったね~~。」

その有里の声に、自然に頷いて凛久も、
「えぇ…。そうなんです。」






薫子と茉祐子~その愛~   vol.154.   七星、「私の事は…、うん。全然、気にしないでください。」

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