「そんなに…続いてんの…???その電話…、知らない番…号…???」
麻美。
「うん、まぁ…。ただ、これで…3回目目…だけどね…。」
浩一。
「…で、さっきは…出たけど…、すぐに…切れ…たと…。」
「へっ…切れちゃったの…電話…???」
その麻衣子の声に浩一、
「うん。どこの誰れなのやら…、さっぱり…。」
「恐~~~!!!」
「まぁ…、多分、どっかのビジネス系じゃ…ないかな…とも…。イタズラかな~。」
「恐い、恐い、モッちゃん。絶対に駄目だからね、そんなの。」
少し興奮して麻衣子。
そんな麻衣子に浩一、
「う…うん。もちろん…。」
麻美、またしても、
「ぷっ。」
「な~によ、あんたはもう~。さっきから~~。」
「かかかかか。だって、おっかしいもん、ふたり、見てると~~。」
浩一、ご飯を食べながらにっこりと。
「あっ、これ…、旨い。うんうん。イケるじゃん。」
「へへ。ありがと。」
誰もいないリビング。さっきから見つめている電話番号。
そして最初の画面に戻してテーブルの上に、丸いクッションをお腹に。
そしてそのクッションに顔を埋める、
そして、
「あ~~……。」
産婦人科・小児科、藤森医院。
知寿子、
「愛梨珠先生…。」
「チズちゃん、悠馬君、びっくりしたでしょう~寿ちゃん。」
愛梨珠。
知寿子、
「えぇ…、保育園の先生から、いきなり熱を出したって言われて…。私も抱いて初めて凄い熱だって分かって…。」
「…で、先生…???」
悠馬。
「うん。寿ちゃん…、ヘルパンギーナね~。」
その愛梨珠の言葉に、知寿子も悠馬も、
「…ん…???へ…、ヘル…???」
愛梨珠、
「ヘルパンギーナ。つまり…夏風邪の一種ねぇ~。」
知寿子、
「夏…風邪…。」
「…の…割には…咳が…。」
悠馬。
「うん。咳が…出ない。それに…、鼻水も…。」
知寿子、
「えっ…???」
愛梨珠、
「その…代わりに…、口の中に…水泡…。」
「水泡…。…って事は…、水ぶくれ…。」
知寿子、キョトンとした顔で…。
「うん。寿ちゃんみたいに、ちっちゃな子供が良く掛かる夏風邪。」
「ふ~ん。」
口を尖らせて知寿子。
「…で…、どうすれ…???」
悠馬。
「うん。解熱剤、使いましょう。発熱を抑える薬で…。…残念ながら、この症状には、抗ウイルスやワクチンってないのよ…。」
「えっ…???じゃあ…???」
知寿子。

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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。