人は、私の事を淫らな女…と、思うかも知れない。
けれども、そうでもしなければ小さな可能性さえも、
消えてなくなってしまう恋もあれば、愛もある。
そう、礼子は頑なに信じていた。
自分のかつての恋愛も、
ある意味ではそうだったと回想してしまうほどに…。
ただ、これだけは言っておくが、
そんな礼子の女性像を、現在の礼子の夫は、
認識しているのである。
それでも彼は礼子の事を愛しているのである。
ひとりの子供は自分以外の男性との間に出来た子供である。
そして、もう一人の子供は自分との間に生まれた子供。
そのどちらも、精一杯に礼子の夫は可愛がっている。
正に、目に入れても痛くないほどの可愛がりようである。
そんな夫が礼子に対して感じるのが、
「人のために何ができるか…???」という事なのだった。
それが出来るのであれば、
その経緯については一切が「No comment.No
problem」なのである。
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