息子とチューリップ(彼と息子と3人で植えたチューリップがちょうど綺麗に咲いてくれて)と手紙を彼の顔の横に入れた。
自分たちが座っていた席に着き、他の人たちとの人波に紛れていると、誰かのお葬式みたいに感じてまた実感が湧かない。
泣いたり、
止まったり。
たくさんの人が来てたけど、私には棺桶と彼の写真と彼の家族(お父さん、お姉さんと甥っ子姪っ子)だけが浮き出ているだけのお葬式だった。
彼は火葬されて、骨になった。
「終わった。」
涙が止まった。
終わったんだ。彼の人生が。
「もうこの世に彼の肉体はない。」
息子にそう話していた。
初七日に参加して、
お姉さんとお父さんに、「また自宅にも行かせてください」って行ってすぐに車に乗った。
逃げるように私たちは自宅に帰った。
早く日常に戻りたかった。
いつもの生活に戻りたかった。