恋人の死③ | シングル気ままに育児〜幸せの奥にあるもの

シングル気ままに育児〜幸せの奥にあるもの

仕事、妊娠、育児、流産、離婚調停、彼氏と死別…すべて私の人生。
こう並べると不幸みたいだけど、幸せなのよ!!
これからの人生は自分でしか作れない!自由なんだ!と前向きに生きるために、ブログをまた再開します。

お通夜から帰路に着いた。

明日も朝早いから早く寝よう。

辞めていたビールを飲んだ。

あんなに美味しかったはずのビール。
美味しくなかった。

胸がいっぱいってこのことね。ってほど食事は食べなくても平気だった。
でも息子と生きるために食べなきゃ。生きるための食事だ。

とすごく感じた。
 
次の日の朝。

息子(5歳)が「また泣いてるじゃん!」
って怒ってくる。

家族も心配しているのがひしひしと伝わってくる。


「今日で彼と会うのが最後だからちゃんと綺麗にして行こう。」



そう思って準備して葬儀に向かった。



葬儀会場には沢山の人と花があった。

会社関係の人の話を聞くと、心の中で、

「なんで事故になったんだ?防げたんじゃないのか?」

っていう思いが溢れた。




彼のお姉さんは気丈で優しかった。

彼の思い出を話すと笑えた。
涙も出るけど笑えた。

死んだってことが本当か嘘か分からなくなったけど、これは多分本当の葬儀だって何度か自分に言い聞かせた。


隣でずっと息子は静かにしていた。
時折、「花をあげたい。いつあげるの?」と持ってきた花(彼と一緒に植えたチューリップ)を見ては言ってきた。

私は泣いたり、息子を抱きしめたり、ぼーっとしたりするうちに時間が過ぎ最後のお別れになった。

葬儀であっという間だ。
お通夜に行ってよかった。

つか、事故にあったと聞いてすぐ行けばよかったとも後悔したけど、
今考えても行ける私ではなかった。