日本って、すごいバリエーション豊かな食生活よね。

 

これ→料理マンネリでも簡単でも! 家族が喜ぶことを考えよう!

これ→マンネリは世界標準! 〜 毎日の食卓

 

栄養を考え、

冷蔵庫の中身を考え、

コストも考える。

料理ってすごくやり甲斐がある作業だ。

 

複数の作業が同時進行だったりするから、

よけいにすごい。

 

さて、家に主婦がふたりいたら・・・というと、

サザエさん一家を思い浮かべるけど、

今日話したいのは、

 

 

 

エーディト・フランクのこと!

 

 

え!誰?

って思ったみなさん。

 

 

彼女は世界一有名な日記を書いた、

アンネ・フランクのお母さん。

 

アンネの日記は

隠れ家での潜伏生活を描いてますが

心の内まで赤裸々に綴られていて、

親子でも相性があることなど、

どんどん切り込んでいます。

(お母さんは娘にかなり批判されててねー、

ちょっとせつない)

 

 

アンネはパパっ子で、父を尊敬していましたが、

母に対しては辛辣でした。

 

(もし生き延びることができていたら、

いつか変わったかもしれませんが・・・)

 

 

彼女の生活の記録を読んで

わたしが驚いたこと。

それは、ドイツ生まれの人たちが、

他人の教育にも遠慮なく口を出すこと。

 

 

アンネの父オットーは、

都会のビルを隠れ家に選んだのですが、

後に3人家族と、ひとりの独身男性を迎え入れています。

他人との共同生活・・・

日本人なら、ゆずりあい、遠慮しあうことが想像できますが、

ドイツ人は議論好きらしくて、

たびたびアンネのしつけについて

会議があったようです。

 

(最悪の環境ですね。

彼女が心から話せる友達を欲して日記を書いた気持ちがわかります)

 

 

さて、

ひとつ屋根の下に

主婦がふたりいたらどうなるでしょう?

 

 

この隠れ家では

もうひとりの婦人が台所の権限を持ったようなのです。

 

 

「主婦といえばうちのお母さんじゃなくて、

ファン・ダーンのおばさんを思い浮かべる。

うちのお母さんは皿洗いと後片付け」

 

 

どういう経緯があったかは書かれていないし、

それで表立った事件はおきていないようですが、

主婦二人の意識化での戦いがあったと想像できます。

 

 

フランク夫人は、

それまで持っていた「主婦としての役割」を取られ、

教育方針にも茶々を入れられ、

挙句の果てに、

娘からは否定される。という

鬱になってもおかしくない精神状態だったと思います。

 

この極限状態を見ると人にとって「役割」があることは、

とても重要なことなんだろうなと思わずにはいられません。

 

 

きょうは何食べよう!を自分で決めることができる。

手抜きも、ごちそうも。

そんなふつうのことがじつは幸せなのだ。