時代の変化は、すさまじいものがあります。
かつて絶対券権力を誇っていた“帝国”が
次々と攻め立てられているのです。
ジャニーズしかり、自民党の派閥しかり、
日大しかり、宝塚しかり、そして吉本興業も。
それぞれ、それまでが、あまりにゴーマンすぎたために、
溜まりたまっていた、それへの巨大な反発が
いっきに噴き出しているんでしょうが、
この流れは止められそうにありません。
はたして、どこが生き残られるのでしょうか。
今回のブログの焦点は吉本興業。
そのトップの松本人志さんが「性加害」で攻められています。
「性加害」は、その相手の人格や人権まで否定する行為で、
許されるべくもない罪ですが、我が国では、とくに芸人や
スポーツ選手においては、軽視されてきた風潮がありました。
世界の常識がやっと日本まで及んできたのでしょう。
当初、吉本は「一切ない」と拳を振り上げましたが、
その後、「誤解を招いたかもしれない」とトーンダウン。
被害者が「生の声」を発して攻め込むに及んで、
戦略の変更を余儀なくされたんでしょう。
訴えたのは松本さん個人で、吉本自体は
からんでいなくて、距離を置いてるというウワサまで。
一方、文春砲は、裁判ざたなど百戦錬磨。
何をどう受けて、どこでどう攻めるか、などもお手のもの。
数多くのカード(駆け込んできた被害者たちの証言)を
どう有効打にするか、計算立てているはずです。
もっとも、それは「社会正義」なんかじゃなく、
雑誌の売り上げを睨んで、ですからそのつもりで。
吉本側は、辣腕の弁護士を立てて応戦するんでしょうが、
それでも引き分けがやっとではないでしょうか。
大きな大きな傷になる前に、なんらかの妥協をして、
とりあえず収束させるような気がします。
時代の変化にはあがらえない、ということなんでしょうね。