シャラポワ・ショック | 松下げんき産業のブログ

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まず自分が元気になる。

テニス界のスーパースター、シャラポワさん、

さすが千両役者です。

「禁止薬物使用」の釈明会見で、

それと知らずに“うっかり”使っていました、

私は悪くありません、という“悲劇のヒロイン”を、

見事に演じていました。


思えば、世界のシャラポワが薬物使用、というショックを、

いかに最小限におさえるか、に腐心した

計算され尽くした戦略だったようにみえます。

そもそも、まる1日も前から

「シャラポワ、重大発表」という予告があり、

「引退か、引退か」と、さんざん気を揉ませた後、

「なーんだ、薬物か」と肩透かしされた感がありました。

引退に比べれば、ショックは和らぎます。


そして、会見に登場しての圧倒的美貌。

「やっぱり、シャラポワってきれいだなあ」とか

「見事な金髪だなあ」とかルックスばかりに目がいって、

メドなんとかという、その薬物が、

糖尿病のケがあって、その治療のためだったうんぬん、

という言い訳は耳を素通りしていきました。

メイクも、ヘアデザイナーもしっかりつけてたんでしょうね。


まあ、そもそもが薬物とスポーツ選手は

永遠のいたちごっこ。

いかにバレないで、効果的なクスリを使うか

ということで日々攻防してるわけで、

シャラポアさんの使ったメドなんとかも、

持久力の持続に効果を狙ってのものだそうで、

誰も病気の治療のためだったなんて信じていません。


それでも、「禁止と知らないで使ってました」と言い切ることは、

一定の“謹慎”の後、復活するためには重要なのです。

今回、ナイキや、ポルシェ、タグホイヤーという

名立たるスポンサーがいったん降りたわけですが、

ほとぼりがさめたら、再び契約するために

“うっかりの悲劇のヒロイン”だった、というタテマエは

絶対にとっておかねばならない保障なのです。


それにしても、シャラポワさん、

「引退するんだったら、

こんな子汚いホテルで、会見なんかしません」

と言ったのは余計でしたね。

よっぽど「なんでこんなことをしなきゃならないの」と

くやしくて、高いプライドが許さなかったんでしょうが、

計算され尽くした戦略から、

ぽろっとボロがこぼれ落ちた瞬間でした。


さて、テニスといえば、錦織くん。

ときどき足やら腰やら痛めて、

欠場したり、途中棄権したりしてますが、

その治療のためといって、

ヘンな薬物に毒されることなく、

がんばってくださいね。

錦織くんに薬物疑惑、となれば、

それはショックが大きすぎますから。