トルコが大変 | 松下げんき産業のブログ

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まず自分が元気になる。

トルコがえらいことになっています。

国で最大の新聞が、

政府批判を繰り返すというので、

裁判所から、国の管理下になるように

命令されたというのです。


日本に例えて言えば、

「言論の自由の代表」と

安倍さんからお墨付きをもらってるほど

安倍政権に噛み付いてる日刊ゲンダイが、

政府の機関紙になるようなものでしょうか。

当然、批判的な記事は封殺されます。


トルコ大統領のエルドアンさん、

どんどん独裁色を強めているようで、

なりふりかまわず、

批判を押さえ込もうとしてるようですが、

さすがにこれにはトルコ国民も反発、

大きなデモも起きてるようです。


まるで、時代に逆行するかのような

独裁者エルドアンの強権発動。

西洋と東洋をつなぐ交易の要衝であり、

国内には独立を掲げるクルド人をかかえ、

さらに隣接するシリアのイスラム国とも対峙する

いまや世界の重要拠点のトルコに

何が起きようとしてるのでしょうか。


池上彰さんと佐藤優さんの対談

『大世界史』という本を読むと、

「大」がついてるだけに、大きいことを言ってるのですが、

トルコは「オスマン・トルコ帝国」の復活を

目指しているんだと言うんです。

オスマン・トルコといえば、

第一次世界大戦で敗れるまで、

中東からヨーロッパまで支配した大帝国。


モーツァルトも、気を使って

「トルコ行進曲」を捧げたほど、

世界に対する、その影響力と支配力は

大きいものがありました。

その帝国の栄光を、いままた取り戻そうと、

エルドアン大統領は画策してるというのです。

クルドも、イスラム国も、批判的な新聞も

蹴散らせ、蹴散らせ、でしょうか。


ちなみに、この本によると、

イランも「ペルシャ帝国」の復活を狙ってて、

いまの複雑な中東情勢は、

この2つの「帝国化」の動きを抜きにしては

語れないのだそうです。

世界は「大」で見なければ、ってことですね。

ともあれ、トルコの「言論の自由」がどうなるのか、

日本の友好国と言われてるだけに

行く末が気になるところです。