海辺のカフカ | 消しゴム育ち

海辺のカフカ


お久しぶりです………

この間も消しゴムは彫ったりしておったのですが、
かなり他のことに うつつを 抜かして いて…

最近またお芝居をちょいちょい観に行っているので、
感想を書きたいなァーと思い(思いつきで)ちょっと舞い戻ってみたりしました



今日の昼間は世界の蜷川先生の海辺のカフカを観に行ってきました
事前の評を見て、だ…大丈夫かな…ってちょっとハラハラしてたんですけど

4時間、あっと言う間だっ………いや、それはオーバーでした

尻めちゃめちゃ痛ーっ!
これ以上はもう無理無理限界MAX 
やはり4時間は私の尻には大層つらかったです
でも飽きたりはせず最後までかぶりつきだったし、これ以上短かかったら物足りなかっただろうなあ
ドーナツクッションを持って行けば完璧だったのかもしれない
でもおもしろかった~!


まずお芝居が始まって暗闇の中浮かび上がってきたのは
大小のガラス(アクリル?)ケースに入ったセットたち
観光バスの絵(ほぼ実物大)が入ったものから、森、カフカの家、公園、商店街、神社、図書館、そういったセットたちが黒子さんの人力によって次々に舞台に現れては引き、現れては引き…これがこわいくらい綺麗でいきなり胸ぐら掴まれた

そしてやがて小さなガラスケースの中で丸くなって眠っているやぎらカフカくんを押してくるのは柿沢カラスくん
お芝居中もずーっとこの大小のガラス(アクリル?)ケースの中に役者さんたちが入って演じるのですが、たまには2つのケースが横に並んで同時進行したり。
左でカフカがアイヒマンを読み、右ではナカタさんとジョニーウォーカーの猫殺しのシーンが進んでいたり…
そのケースの中での芝居っていうのが、観客からしても一枚間に何かはさんでいるような
熱くならない温度で進んで行く春樹節そのまんまのようでおもしろかった

正直台詞も全部春樹節だから、前半は、これ…芝居っていうかリーディング…?っていうくらい演劇らしいドキドキ感がなくて(違う意味でのハラハラはある)そこにどうも入り込めなかったんだけど……
時間がたつにつれ&後半になるといつのまにかぐいぐい入ってしまって(慣れ…?)あっというまの4時間でした
ヤギラくんのカフカは聞いたときちょっとごつくないか…?って思っていたけど、少年らしいたたずまいもあったし
何より全裸が(そこかッ)ホントに美しかったなあ……
裕子さんとのガラスケースの中での全裸セックスシーンは幻想的なのにちゃんと生々しいセックスだった

ナカタさんの木場さんはもう何もコメントできない
今度から木場さんを見たら「あっナカタさんこんにちは!」って言いそうに木場さん=マイ脳内ナカタさん
ジョニーウォーカーが猫の内臓を切り裂いて動いている心臓を食べ、そして頭をそぎおとすのを見てナカタさんがついにジョニーウォーカーを殺してしまう、
あのシーンもこわゾクゾクだったな
グロいといえばグロいので、途中席をたってる人が1人いましたね…私の隣の人も俯いちゃって前を向けないようでした
でもあそこのお二人は素晴らしかった

そして長谷川さんの大島さんも大島さんだった…
大島さんにはある秘密があるんだけど、あの「セカンドバージンでおなじみの」綺麗な指でくるくるっと鉛筆を回したり、カフカの肩を抱いたり、ひらひらと手を振ったりするのがその秘密を美しく体現なさっていておきれいでした
K列からでも見える指の美しさ、まじセカンドバージン!

星野ちゃんのセックスやらカーネルサンダースさんやら言いたい事はまだまだあるのですが、
とりあえず備忘録代わりに
また思い出したら書きにきます


消しゴムも…
この間彫ってたやつをせめてあげたい
またのんびりペースで再開したいと思います